ChatGPTで漫画作成する方法とプロンプト!コマ割り・プロット・ネームにも対応

ChatGPTを使えば、LP広告に適したプロンプトで漫画を簡単に作れます。

本記事では、ChatGPTを使った漫画作成の基本から、ChatGPTで漫画用のプロンプトを用いたキャラクター設定、ChatGPTを使った漫画のプロット作成、さらに、工夫してプロンプトでコマ割りをする方法、ChatGPT で漫画のネームを作成する手順まで詳しく解説。

ChatGPTで理想の漫画作成を始めてみませんか?

目次

ChatGPTとは

ChatGPTとは、人工知能技術を活用し、自然な対話やコンテンツ生成を可能にする画期的なツールです。

漫画制作においては、プロットの作成やキャラクター設定、コマ割りのアイデア提供など、初心者でも取り組みやすいサポートを提供します。

具体的な指示をプロンプトとして入力するだけで、数秒で創造的なアイデアや設定を生成可能です。

さらに、ChatGPTを通じてDALL-Eという画像生成AIを操作することで、キャラクターや背景のビジュアルを効率的に作成し、漫画制作の幅を広げることができます。

時間やコストを抑えながら、プロ並みの完成度を目指す漫画制作において、ChatGPTは非常に頼れるアシスタントと言えるでしょう。

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ChatGPTで漫画作成する方法とプロンプト例

ChatGPTで漫画を作成するには、6つのステップを踏む必要があります。

今回は、LPの広告用の漫画という設定で、ChatGPTを活用して漫画を作成する際の具体的な手順と、使用するプロンプトについてご紹介します。

また、実際にプロンプトを試すときは、より正確な出力結果を得るために、全てのステップを同じチャット内で行ってみてください。

  • ステップ①:ChatGPTで漫画の設定やキャラクターを考える
  • ステップ②:ChatGPTで漫画のプロットを考える
  • ステップ③:ChatGPTで漫画のコマ割りを考える
  • ステップ④:ChatGPTで漫画のネームを考える
  • ステップ④:ChatGPTで漫画の各コマ画像を生成する
  • ステップ⑤:FramePlannerで漫画の形に成形する

ステップ①:ChatGPTで漫画の設定やキャラクターを考える

漫画を作るには、まず漫画の設定やキャラクターを考える必要があります。

次のプロンプトを使用し、漫画を書く目的や主題など必要な事項を記入し、それに基づいてChatGPTに漫画の設定を考えてもらいましょう。

# あなたはプロの漫画家です。依頼人の要望に従って、LP広告用の漫画の設定とキャラクターを作ってください。

 - 前提条件
    - あなたはプロの漫画家です。
    - LP広告用の漫画の設定を考えてください
    - 以下の実行手順を実行し、依頼人に提供された情報をもとに、ペルソナと漫画の設定(場所・状況など)、キャラクターの設定を考えてください。
 - 実行手順
    - 1依頼人に質問をする
        - 目的:この漫画を読んだ後、読んだ人にどんな行動をしてほしいですか?(例:商品を購入してほしい)
        - 主題:この漫画の中心となる商品やサービスはなんですか?
        - ターゲット:どの層にこの漫画を読んでもらいたいですか?(決まっていなければ、「なし」で構いません)
        - その他
            - 漫画の雰囲気
            - 商品やサービスの具体的な説明など、漫画内に含んでおきたい情報はありますか?
    - 2漫画を描くための設定を考える
        - ペルソナ設定
        - 漫画の設定
            - 場所
            - 状況
        - 漫画のキャラクター
            - 名前
            - 性格
            - 役割
            - 外見の特徴
        - 漫画の雰囲気(明るい、知的、親しみやすいなど)
    - 注意事項
        - 実行手順2では、指定された項目のみを出力してください

プロンプトをコピペしてChatGPTに入力すると、このような画面が表示されます。

簡単で構いませんので、下記のように質問に答えてみてください。

もちろん、詳細な情報を書き込むことも可能です。

すると、ChatGPTがペルソナ(ターゲット層の認識)、漫画の設定、キャラクターを自動的に作成してくれます。

ステップ②:ChatGPTで漫画のプロットを考える

次に、漫画のプロットを作成しましょう。

プロットはネーム作成前の段階で、大まかなストーリーを考えるものです。

プロット用のプロンプトは、前回のチャット画面をそのまま使い、コピペして出力してください。

# あなたはプロの漫画家です。上記の漫画の設定を元に、LP広告用の漫画のプロットを考えてください。

 - 前提条件
    - あなたはLP広告用の漫画を何度も描いたことがある、ベテランの漫画家です。
    - プロットは、文字のみで話の大まかなあらすじを書いてください
 - 実行
    - 上記で生成した、「ペルソナ」「漫画の設定」「キャラクター」の情報を元に、プロットを生成してください。
    - プロットの詳細
        - プロットには、具体的な場面設定と重要なセリフを入れてください
        - 起承転結を含んだストーリーにしてください。

このように、起承転結で構成され、大まかなストーリーや重要なセリフが表示されたプロットが出力されます。

ステップ③:ChatGPTで漫画のコマ割りを考える

次は、プロットを基に漫画のコマ割りを考えます。

ページ数や1ページ内のコマ数を設定し、どの内容がどこに配置されるかを割り振りましょう。

広告用の漫画はページ数が少ない場合が多いので、このプロンプトは1〜3ページ程度の漫画を作成するよう設定しています。

# あなたはプロの漫画家です。上記の出力内容を元に、漫画の漫画のページ数と1ページあたりのコマ数を考えてください。

 - 上記で生成した「ペルソナ」「漫画の設定」「キャラクター」「プロット」の情報を元に、漫画のページ数と1ページあたりのコマ数を考えてください。
    - ページ、コマあたりの大体の話の流れを教えてください
 - 漫画のページ数は、1~3ページほどにしてください
    - ただし、ユーザーからの指定がある場合は、ユーザーの提示したページ数に従ってください
 - 漫画の形式
    - コマ数は1ページあたり、5~7コマにしてください
    - ユーザーが、4コマ漫画を希望した場合は、4コマ漫画を作成してください
        - 4コマ漫画を作成する場合は、必ずオチを作ってください

このように、ページ数や1ページあたりのコマ数が表示され、その後、1コマごとの描写やセリフが記載されます。

今回は1ページに収めたいので、次のように指示をしています。

このように自分の要望に沿って、ChatGPTに調整を依頼することで、より良い仕上がりになります。

以下が、コマ割りの完成例です。

ページ数に合わせて、プロットの内容が簡略化され、シンプルで分かりやすい構成になりました。

ステップ④:ChatGPTで漫画のネームを考える

次はネームを作成します。

ネームとは、漫画の設計図のようなもので、ここで細かいストーリーや構成を練り上げ、読みやすい漫画に仕上げます。

プロンプトをコピペして出力した後、自分の要望に合わせて調整してください。

# あなたはプロの漫画家です。上記の出力情報を元に、漫画のネームを考えてください。
 - 上記で生成した「ペルソナ」「漫画の設定」「キャラクター」「プロット」「ページ数と1ページあたりのコマ数」の情報を元に、漫画のネームを考えてください。
 - ネームでは、1コマごとに具体的なキャラクターのセリフ、表情、行動や、場面(背景情報・具体的な場所の説明)などを考えてください。

以下は、ネームの出力例です。

また、次のプロンプトを使用すると、ネームに沿ったラフ画を生成できます。

上記で出力したネームのラフ画を、1コマごとに全て生成してください。

このネームに基づくラフ画は1コマごとに生成されます。

ただし、シード値やプロンプトで調整していないので、絵柄はバラバラになっています。

また、現時点ではDALL-Eは日本語のセリフを画像に組み込むのが難しいため、セリフは別途編集が必要です。

ステップ④:ChatGPTで漫画の各コマ画像を生成する

次に、漫画のイラストを作成します。

ただし、DALL-Eでは漫画全体を一括生成することはできないため、コマごとにイラストを作成し、最終的に別のツールで統合します。

また、ChatGPTで漫画のイラストを描くには、コマの画像生成以外にも、いくつかの工程を経なければいけません。

  • キャラクターのデザイン草案作成
  • コマごとのプロンプト作成
  • コマごとの画像生成

まずキャラクターのデザイン草案を作成しましょう。

次のプロンプトをチャットにコピペして入力し、キャラクターのデザインを生成してください。

# あなたはプロの漫画家です。上記で生成した「キャラクター案」を元に、キャラクターのイラストを生成してください。

 - 前提条件
    - あなたはプロの漫画家です。
    - 上記で生成した「キャラクター案」からキャラクターの全身のイラストを生成してください。
 - 実行手順
    - 上記で生成した「キャラクター案」を元に、登場人物のイラストを一人ずつ全員分作成してください。
        - 全身のイラスト
        - 背景白
        - 作成例
            - イラスト
              名前
              この漫画での役割
              設定
 - 補足説明
    - 1つのイラストにつき、人物は一人まで描いてください。
    - 日本の漫画風の絵柄にしてください。
        - 絵柄は全てのキャラクターで統一してください。
    - キャラクターごとに、一目でわかる特徴の違いを作ってください。

生成されたデザインを確認し、問題がなければ「OK」と入力します。

修正が必要な場合は、具体的な指示を伝えてください。

全てのキャラクターのデザインが決まったら、シード値とプロンプトを設定します。

「シード値」とは、イラスト生成において同じキャラクターや構図を再現するための番号です。

この番号をプロンプトと組み合わせることで、生成されるキャラクターや画像の特徴を固定し、複数回にわたって一貫性のあるデザインを作成することができます。

DALL-Eとシード値の関係については以下の記事で解説しています。

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次のプロンプトを使用して、各キャラクターのシード値とプロンプトを作成しましょう。

各キャラクターのシード値と、同じキャラクターを作成するのに必要な、できるだけ詳細なプロンプトを生成してください。

下記は、シード値とプロンプトの出力例です。

次に、各コマのプロンプトを生成します。

以下のプロンプトを使用すると、今回作成したキャラクターのシード値とプロンプトを組み込んだ、コマごとのプロンプトが作成できます。

# あなたはAIイラストを作成するプロです。上記で出力したキャラクターのシード値とプロンプトを元に、1コマずつ漫画のプロンプトを生成してください。

 - 前提条件
    - あなたはAIイラストを作成するプロです。
    - 上記で生成した「ネーム」を元に、全てのコマのプロンプトを作成してください。
        - 上記で生成した「キャラクターのシード値とプロンプト」を組み込んでください。
 - 実行手順
    - 3.上記で生成した「ネーム」を元に、各キャラクターのシード値とプロンプトを含んだ全てのコマのプロンプトを作成してください。
 - 補足説明
    - 日本の漫画風の絵柄にしてください。
        - 絵柄は全てのキャラクターと全てのページで統一してください。
    - プロンプト内にシード値を組み込んでください。

以下がプロンプトの作成例です。

生成されたプロンプトには、キャラクターのシード値が含まれていることを確認してください。

最後に、各コマのイラストを1つずつ生成していきます。

# あなたはプロの漫画家です。上記で出力したプロンプトを元に、漫画のイラストを1コマずつ生成してください。

 - 前提条件
    - あなたはプロの漫画家です。
    - 上記で生成したプロンプトを元に1コマずつ漫画のイラストを生成してください。
    - 上記で生成した「ネーム」の情報を引用し、画像下にそのコマの詳細を載せてください。
 - 実行
    - 上記で生成したプロンプトを元に、漫画を一コマずつ生成してください。
        - 作成例
            - 画像
              このコマの詳細(設定とセリフ)
 - 補足説明
    - 一コマ生成するごとに、ユーザーに確認をとってください。
    - セリフは入れないでください。
    - 特定のロゴなど以外の文字を入れないでください。
    - 日本の漫画風の絵柄にしてください。
        - 絵柄は全てのキャラクターと全てのページで統一してください。
    - カラーの場合、各キャラクターごとに、髪の色と目の色は統一してください。

以下のようなイラストが作成されます。

このとき、イラストの下には、そのコマの詳細や登場人物のセリフが表示されます。

イラストに問題がなければ、「OK」と入力して、次のコマに進みます。

修正が必要な部位がある場合は、具体的にChatGPTに指示を出してください。

ただし、DALL-Eでは完全に同一の人物を再現するのは難しいため、大まかに似ていればOKとするのがおすすめです。

より完全な同一人物を生成したい場合、画像生成AIにはStable Diffusionを使うのが良いでしょう。

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ステップ⑤:FramePlannerで漫画の形に成形する

全てのイラストが完成したら、次はコマに画像を配置し、セリフを入れます。

この作業はDALL-Eでは難しいため、FramePlannerを使用します。

FramePlannerは、無料で簡単に漫画を編集できる便利なツールです。

コマ割りの他、セリフのフォントサイズや吹き出しの形状も自由にアレンジできます。

以下は、実際に作成した漫画の完成例です。

さらに精度の高いイラストを求める場合は、色調を統一したり、MajorityやStubble Editionを活用する方法もありますが、この方法でも十分に興味を引く漫画を作成することができます。

より手軽に高品質な漫画が作りたければレボコミを活用しよう

ここまでの流れで、ChatGPTを活用して漫画を作る手順を紹介しましたが、「意外と手間がかかる」と感じた方もいるのではないでしょうか。

そんな方には、漫画生成専用ツール「レボコミ」を活用する方法をおすすめします。

レボコミは、絵を描くスキルがなくても、提供された漫画素材を活用してオリジナル漫画を作成できる初心者向けツールです。

ユーザーはダウンロードした素材をPowerPointやCanvaなどのツールで編集するだけで、自社商品やサービスを差し込んだオリジナル漫画を簡単に作成可能です。

出典:レボコミ

背景が透過された画像データなど、マーケティング活用に適した素材が用意されており、低コストかつ短時間で制作できる点が大きな魅力です。

一方で、素材の範囲内での編集に限定されるため、高度なカスタマイズや完全なオリジナリティを求める場合には他のツールとの併用が必要です。

公式サイトで詳細を確認し、資料請求を行うことで、具体的なサービス内容を把握してみましょう。

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まとめ

LP広告用の漫画制作は、ChatGPTを活用することで初心者でも簡単に始められます。

キャラクター設定やプロット、コマ割りからネーム作成まで、商品やサービスの魅力を直感的に伝えられる漫画をスムーズに制作可能です。

ただし、「もっと効率的に高品質な漫画を作りたい」という方には「レボコミ」のような専用ツールがおすすめ。

シェア率やコンバージョン率の向上を目指しながら、手間を省いた広告漫画制作を始めてみませんか?

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