
Anthropicは、同社のAIアシスタント「Claude」に音声会話機能を新たに追加したと、5月28日に公式発表しました。モバイル向けに提供されたこの機能は、現時点ではベータ版として展開されており、英語での利用が可能になっています。
We're rolling out voice mode in beta on mobile.
— Anthropic (@AnthropicAI) May 27, 2025
Try starting a voice conversation and asking Claude to summarize your calendar or search your docs. pic.twitter.com/xVo5VHiCEb
この新たな音声会話機能を利用すると、ユーザーはClaudeと音声で直接やり取りすることができます。例えば、忙しいスケジュールの中で自身のカレンダーの内容を音声で尋ねたり、ドキュメント内の特定の情報を声だけで検索することも可能です。これにより、作業効率の向上や、より自然で直感的なコミュニケーションが実現することが期待されています。
同社は、今回の機能追加を段階的に進める予定です。具体的には、数週間以内にすべてのユーザーがこの音声会話機能を利用できるようになるとしています。また、利用可能なプランも限定されることなく、すべてのプランを対象にこの機能が展開される見込みです。
Anthropicは、人工知能の倫理的かつ安全な発展を推進する企業として知られており、今回の音声会話機能導入についても、ユーザー体験をさらに高める目的があると考えられています。Claudeは従来、テキストベースでのコミュニケーションが主流でしたが、音声によるインタラクションを加えることで、より幅広い利用シーンに対応できるようになるでしょう。
音声会話機能を試すためには、ユーザーはClaudeのモバイルアプリをダウンロードする必要があります。Anthropicはユーザーに対し、この新機能を積極的に試用することを推奨しており、フィードバックを基に機能の改善や拡充を進めていく方針です。
近年、AIアシスタント市場では音声インターフェースが重要な要素となっており、Anthropicが今回導入した音声会話機能は、市場競争においても同社の競争力を高める可能性があります。ユーザーの利便性がさらに向上することで、Claudeの利用者数拡大にも繋がることが期待されています。