東京都知事選（2024年6月20日告示、7月7日投開票）において、「カイロ大卒相当のAI」を掲げる謎の候補、AI党の「AIメイヤー」が小池百合子都知事に挑戦します。AIメイヤーは「AIによる公正な政治」を訴え、カイロ大卒業相当のカリキュラムをAIに学習させ、アラビア語・英語・日本語でマニフェストを作成し、小池氏とアラビア語で政策論争をしたいと述べています。
AIメイヤーはさまざまな行政データや統計・政策を学習したAIに人間が指示を与え、政策立案や意思決定に至る仕組みです。指示内容によって政策も変化するのですが、プロセスを透明化することで公正な政治を目指せます。
AIメイヤーの背後には、2018年の東京・多摩市長選でAI政治を訴えた実業家の松田道人氏がいます。
AI党は昨年の神奈川・真鶴町長選でも「AIメイヤー」の名の候補を擁立して落選しましたが、今回は注目度の高い東京都知事選に挑戦します。候補者の本名・年齢・経歴は非公開で、選挙活動にはAIで作成したアンドロイドが登場します。この意図は政治参加のハードルを下げ、外見や経歴ではなく政策で勝負する環境を作ることにあります。
AIメイヤーは、小池氏が8年前に掲げた児童待機ゼロや残業ゼロなどの公約が未達成であることを指摘し、AIで評価し改善策を提示できると述べ、小池氏に政策論議を求めています。選挙公報などには小池都政の評価や提言をアラビア語と併記し、「小池さん、読めますよね」と皮肉を込めたメッセージを送る予定です。