
Manusは、新たなデスクトップ機能「My Computer」を発表しました。これにより、同社のデスクトップアプリを通じて、ローカルPC上のファイルやツール、アプリケーションをManusから直接扱えるようになります。これまでManusはクラウド上で動作していましたが、今回の機能追加によって、ユーザーの手元のコンピュータにある作業環境へ接続できるようになりました。
My Computerでは、Manus Desktopアプリを介して、PCのターミナル上でコマンドライン指示を実行します。これにより、ローカルファイルの読み取り、分析、編集に加え、アプリケーションの起動や制御にも対応します。紹介文では、未整理の大量の写真を内容ごとに分類してフォルダ分けする例や、数百件の請求書ファイルの名称を一括で標準化する例が示されており、反復的なファイル管理作業の自動化を主な用途として挙げています。
さらに、PythonやNode.js、Swift、Xcodeなど、ローカル環境にあるコマンドラインツールを活用できる点も特徴です。Manusは、プロジェクト作成からコーディング、デバッグ、パッケージングまでを一連の流れとして処理できるといい、紹介文ではSwiftによるリアルタイム会議翻訳・字幕アプリを約20分で構築した事例も掲載しています。ローカルマシン上で開発を完結できることで、従来のクラウド中心のAIエージェントより適用範囲が広がる形です。
また、アイドル状態のGPUや常時稼働しているMac miniなど、手元の計算資源をAI処理に活用できる点も打ち出しました。ローカルGPUで機械学習モデルの学習や大規模言語モデルの推論を実行できるほか、PCの電源が入っていてManus Desktopが稼働していれば、外出先から別のデバイスで指示を送り、自宅や職場のコンピュータでタスクを処理させる運用も可能です。スマートフォン側ではManusを開いて「Connect My Computer」を選ぶことで、タスクの開始やファイルへのアクセス、ワークフロー操作に対応します。
あわせて、Google CalendarやGmailなど既存の連携機能と組み合わせることで、ローカルPC内のファイルを探し出し、そのままメール送信するといったクラウド横断型のワークフローにも対応します。操作権限については、すべてのターミナルコマンドに実行前の明示的な承認を求める設計で、「常に許可」と「一度だけ許可」を選択できます。My ComputerはmacOSとWindowsの全ユーザー向けに提供を開始しました。
