OpenAIは28日、経営コンサルティング大手のPwCとの大型契約を発表しました。PwCは、OpenAIのエンタープライズ向け製品「ChatGPT Enterprise」を他の企業に販売する最初のパートナーとなり、OpenAIにとってこれまでで最大の顧客となります。これにより、PwCは10万人のユーザーをカバーすることになります。
OpenAIは、2023年8月にChatGPTのエンタープライズ層を立ち上げており、この製品はより高速で無制限のインタラクションを提供し、カスタマイズされたモデルを構築するための柔軟性を高めています。これまで、エンタープライズ向けチャットボットの利用を希望する企業は、OpenAIに直接問い合わせる必要がありました。
OpenAIのリチャード・ハスラチャー氏はPwCとの提携について、「これは業界の特定の分野への浸透を意味するとともに、顧客が新しいソリューションカテゴリーで切実に必要としている広範なサービスセットを提供するもの」であると述べています。
今回の提携により、PwCはChatGPT Enterpriseを7万5000人の米国従業員と2万6000人の英国従業員に提供します。PwCは、「英国および米国のコンサルティングクライアントの95％以上のアカウントで積極的にジェネレーティブAIに取り組んでいる」と述べています。PwCにとって今回の提携は、新規ビジネスを獲得するための重要なステップとなるでしょう。