OpenAI、教育分野でのAI利用拡大に向けて元Coursera幹部リア・ベルスキー氏を採用

OpenAIは、AIの教育分野での利用を促進するため、元Coursera幹部のリア・ベルスキー氏を教育部門の初代ジェネラルマネージャーとして採用しました。

ベルスキー氏は、オンライン教育プラットフォームCourseraで最高収益責任者を務めていた経験を持ち、今後はOpenAIの製品をより多くの学校や教育現場に導入するための取り組みを主導します。

彼女の新たな役割には、初等中等教育から高等教育、さらに継続教育まで、さまざまな教育機関との関わりが含まれます。

OpenAIは、ベルスキー氏のリーダーシップの下、教師や学生とのエンゲージメントを強化し、学術界からのフィードバックを製品開発やポリシーに反映させる予定です。

また、社内の製品、ポリシー、マーケティングチームとも連携し、教育分野でのAIの活用を推進します。

2022年末にリリースされたOpenAIのAIチャットボット「ChatGPT」は、学生の間で急速に普及し、新学期の開始時には利用が急増しました。

しかし、一部の教師は、学生がChatGPTを課題の不正行為に利用することへの懸念から、教室でのAIの使用を制限しようとしました。

一方で、他の教育者たちはAIが今後の教育に不可欠であると認識し、授業計画や研究に積極的にAIを取り入れ始めています。

OpenAIは、こうした教育現場のニーズに応えるため、2024年5月に教育機関向けの特別バージョン「ChatGPT Edu」をリリースしました。

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このバージョンでは、教育機関のニーズに合わせたカスタムコントロールや特別価格が提供され、現在、オックスフォード大学やアリゾナ州立大学、コロンビア大学などが利用しています。

OpenAIの最高執行責任者であるブラッド・ライトキャップ氏は、「リア氏は、あらゆる分野と業界で働く人々がAIの利点を最大限に活用できるようにするため、主要な学術機関との協力を加速させるでしょう」と述べています。

さらに、OpenAIは10月に主要な高等教育機関の学長や教務担当副学長を集め、AIを大学の教育や学術研究にどのように効果的かつ責任を持って導入するかについて議論する会議を開催する予定です。

この会議を通じて、教育現場でのAIの責任ある利用と効果的な導入方法について協議が行われます。


出典:OpenAI Hires Former Coursera Executive to Bring AI to Classrooms – Bloomberg

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