2024年5月29日、株式会社日立製作所とGoogle Cloudは、生成AIを活用して企業のイノベーションと生産性向上を目指す、戦略的アライアンスを締結しました。日立はGoogle Cloudの生成AIモデル「Gemini」や「Vertex AI」を活用し、企業の課題解決を支援する新たな組織を設立すると共に、同時に自社の製品やサービスを強化します。
日立はこの提携の一環として、子会社のGlobalLogic内に「Hitachi Google Cloud Business Unit」と「Google Cloud Center of Excellence」を設立します。さらに、「GenAI Professional」育成プログラムにGoogle Cloudの技術研修を組み込み、専門性とマネージドサービス力を強化します。GlobalLogicとGoogle Cloudは15年以上の協力関係を基に、連携をさらに拡大します。
具体的な取り組みとしては、生成AIソリューションの開発・レガシーシステムのモダナイゼーション支援カスタマーサービスの強化などがあります。
また生成AIソリューションの提供、共同マーケティング施策、デジタル人材育成の強化も進め、5万人以上の「GenAI Professional」を育成します。
日立の執行役副社長兼デジタルシステム&サービス統括本部長の徳永俊昭氏は「Google CloudのAI技術を活用し、従業員の生産性向上とイノベーションの加速を目指す」と述べ、日立のデジタルエンジニアリングビジネスユニットCEOかつGlobalLogic社長兼CEOのNitesh Banga氏は「本提携を通じて市場投入までの時間短縮と収益成長を実現する」と述べています。
Google CloudのCEOトマス・キュリアン氏は「今回の提携を通じて、顧客が生成AIプロジェクトに必要とするリソースを提供したい」と述べています。