5月21日、米で開催された「Google Marketing Live 2024」で、Googleは生成AI技術を活用した新たな広告戦略を発表しました。基調講演では、Googleの副社長で広告部門を統括するVidhya Srinivasan氏が、「AI Overview」内での広告掲載について発表しました。
AI Overviewは、検索結果の上部に表示されるAIによる情報要約で、Googleの生成AIモデル「Gemini」などの技術を活用しています。発表によると、AI Overview内でのスポンサードサーチ広告やショッピング広告のテスト配信を予定しているといいます。
グーグルが公開したスクリーンショットには、衣類のしわを取る方法を検索したユーザーに対して、AIが生成した要約と併せて、しわ取りスプレーの製品のカルーセル広告が表示される様子が示されています。(31分16秒~)
その他、コマース分野におけるバーチャル試着や、生成AIによる3Dレンダリングを活用したショッピング広告、AIを活用した広告分野の高度な応用に関する取り組みも発表されました。
Googleは生成AIの活用において、質の高い入力データと効果測定が重要であると強調しました。生成AIを優先する検索体験への移行は、Googleに依存する広告主にとって大きな影響を及ぼすとみられます。