イーロン・マスク氏のAI企業xAIは、5月26日にシリーズB資金調達ラウンドで60億ドル(約9400億円)を調達したと発表しました。主要投資家にはAndreessen HorowitzやSequoia Capital、アル=ワリード・ビン・タラール王子などが名を連ねています。この資金調達により、xAIの評価額は240億ドル(約3兆7,600億円)に達しました。
xAIは、2023年7月の設立以来急速に進化しており、同年11月には初のAIモデル「Grok-1 on X」をリリースしました。最近では、ロングコンテキスト機能を持つ改良モデル「Grok-1.5」や、画像理解機能を搭載した「Grok-1.5V」を発表し、その能力を大幅に向上させています。さらに、Grok-1のオープンソースリリースにより、AIモデルの最適化と拡張が進展しています。
今回調達した資金は、xAIの初製品の市場投入や高度なインフラの構築、将来の技術研究開発に使用される予定です。xAIは「真実かつ有能で、全人類に最大の利益をもたらす高度なAIシステムの開発」に注力しており、その使命は「宇宙の真の姿を理解すること」としています。
マスク氏はXで「今後数週間でさらに発表することがある」と投稿しており、同社の急速な進歩と技術アップデートに期待が寄せられています。
There will be more to announce in the coming weeks
— Elon Musk (@elonmusk) May 27, 2024