Midjourneyは、AIを活用して簡単に画像を生成できる人気のツールです。
この記事では、Midjourney Web版の始め方や使い方を詳しく解説し、初心者でもスムーズに利用を開始できるようサポートします。
さらに、Midjourneyの料金や商用利用に関するポイント、Midjourney Web版の料金プランについても徹底解説します。
これからMidjourneyでクリエイティブな画像制作を楽しみたい方に向けて、必要な情報をまとめているので詳しく見ていきましょう。
Midjourneyとは
Midjourneyは、AIを使ってテキストプロンプトから高品質な画像を生成するツールです。
初心者でも簡単に利用できるため、クリエイティブな活動をしたい人からプロのデザイナーまで、幅広い層に人気があります。
高品質な画像生成
Midjourneyは、リアルな写真風の画像から、絵画風、アニメ調まで、さまざまなスタイルの画像を生成することができます。
AI技術を活用しており、驚くほどリアルで詳細な画像を生成できるため、広告、イラスト制作、コンセプトアートなどにも活用されています。
直感的な操作性
Midjourneyはテキストプロンプトを入力するだけで画像生成ができるため、初心者でも簡単に使い始められます。
難しい設定やプログラミング知識は一切不要で、数クリックで高品質な画像を手に入れることが可能です。
クリエイティブな用途
Midjourneyは個人で楽しむだけでなく、商用利用にも対応しています。
広告デザイン、ウェブサイトのビジュアル作成、イラスト制作など、幅広い用途に対応しており、クリエイティブなプロジェクトにおいて強力なツールとして活躍するでしょう。
MidjourneyのWeb版とDiscord版の違い!どっちが良い?
MidjourneyのWeb版には、使いやすさや管理のしやすさなどのメリットがありますが、Discord版と比べた場合、それぞれに独自の利点と課題があります。
まずMidjourney Web版のメリットを説明し、その後にDiscord版との比較に基づいたメリット・デメリットを詳しく見ていきましょう。
- 操作が簡単で直感的
- 画像管理が容易
- 編集機能が充実
Web版はブラウザから直接アクセスでき、複雑な設定や追加のソフトウェアを必要とせずに利用できます。
Discordのアカウントを持っていない人や、テキストベースのチャットに不慣れな人でも、すぐに画像生成を始めることができます。
また、生成した画像がWeb版のギャラリーに自動的に保存されるため、後から簡単に見返したり整理したりできます。
特定のプロジェクトやテーマごとに生成された画像を効率的に管理できるため、継続的に画像を生成・保存するクリエイティブ作業には便利です。
Web版には、生成した画像の一部を再生成できる「部分的再生成」機能や、解像度を高める「アップスケール」機能が搭載されており、より精細な調整を行うことができます。
これにより、より高度な仕上げが可能です。
次に、Web版のメリットとデメリットを、Discord版と比較しながら表にまとめます。
比較項目 | Web版のメリット | Web版のデメリット | Discord版との比較での評価 |
---|---|---|---|
画像管理 | ギャラリーで自動保存され、簡単に整理できる | 他ユーザーと画像を共有する機能が限定的 | Discord版は画像の共有が簡単だが、管理が複雑になる場合もある |
コミュニティ連携 | 単独での利用に向いている | ユーザー同士の交流やアイデア交換が少ない | Discord版では他のユーザーとリアルタイムで交流し、プロンプトや画像の共有ができる |
Midjourney Web版は操作の簡便さと画像管理の容易さが大きなメリットで、初心者に特に適しています。
一方で、他のユーザーとの交流が必要な場合には、Discord版が優れています。
自分の目的や使用スタイルに合わせて、どちらのプラットフォームが適しているかを判断することが重要です。
Midjourneyの料金プランを徹底比較!無料版は現在廃止
Midjourneyは、2023年3月28日に無料版の提供を終了し、現在はすべての機能が有料プランのみで利用可能となっています。
初心者からプロフェッショナル、さらには企業向けまで幅広いニーズに対応した料金プランが用意されているため、自分の利用スタイルに合ったプランを選ぶことが大切です。
ここでは、各プランの詳細を比較しながら紹介していきます。
Midjourneyの料金プラン一覧表
プラン名 | 月額料金 | 年額料金(月換算) | 画像生成数 | 特徴 |
---|---|---|---|---|
Basic | $10 | $96($8) | 200枚/月 | 基本的な機能を使えるプラン。初心者向け。 |
Standard | $30 | $288($24) | 無制限 | 高速で画像生成が可能。頻繁に利用する人向け。 |
Pro | $60 | $576($48) | 無制限 | 最高速での生成が可能。プライバシーモードも搭載。 |
Mega | $120 | $1152($96) | 無制限 | 企業向けの大量生成が可能なプラン。複数プロジェクトにも対応。 |
以前、Midjourneyでは無料トライアルが提供されており、ユーザーは一定枚数の画像を無料で生成することができました。
しかし、2023年3月をもって無料版は廃止され、現在はすべてのユーザーが有料版のみを利用できるようになっています。
その後、2024年8月22日に一時的に無料トライアルが解放されましたが、現在は終了しています。
Midjourneyの公式サイトやSNSで発信される情報を定期的に確認し、今後の無料体験機会を見逃さないようにしましょう。
Basic Plan
Basic Planは、Midjourneyをこれから始める方や、1ヶ月に200枚程度の画像生成で十分な人に向いています。
月額$10で利用でき、基本的な機能はすべて含まれていますが、生成速度は他のプランに比べるとやや遅くなります。
初めてAI画像生成を体験してみたい方に最適です。
Standard Plan
Standard Planは、より頻繁にMidjourneyを使いたいユーザー向けのプランです。
月額$30で、画像生成が無制限になるため、プロジェクトを進める際に生成枚数を気にせず利用できます。
また、Basic Planよりも高速な生成が可能で、クリエイティブな作業を効率良く進められます。個人クリエイターやフリーランスにおすすめです。
Pro Plan
Pro Planは、よりプロフェッショナルな用途に対応したプランです。
月額$60で、無制限かつ最高速で画像を生成できるだけでなく、プライバシーモードも利用できるため、作成した画像を他のユーザーに公開せずに作業できます。
プライベートなプロジェクトやクライアントワークに最適なプランです。
Mega Plan
Mega Planは、大量の画像生成が必要な企業やチーム向けに設計されています。
月額$120で、Pro Planのすべての機能に加え、さらに高速かつ大量の生成が可能です。
複数のプロジェクトを同時進行させる必要がある場合や、大規模な商用プロジェクトに携わる企業には、このプランが最も適しています。
Midjourney(Web版)の始め方
Midjourney Web版を始める手順はとてもシンプルです。
以下のステップに従えば、すぐにMidjourney Web版のアカウント作成が完了します。
画面右下の「Sign Up」をクリックします。
DiscordかGoogleアカウントで登録したら完了です。
Midjourney(Web版)の使い方! 基本操作から画像生成まで
Midjourney Web版は、非常にシンプルな操作でAIを使った画像生成が可能です。
以下では、プロンプトの入力から画像の生成、編集までの基本的な使い方を説明します。
プロンプト入力から画像生成までの流れを解説
以下で、プロンプト入力から画像生成までの流れを解説します。
右のメニューバーにある「Create」をクリックします。
画面上部にテキストを入力するバーがあるので、そこにプロンプト入力しましょう。
プロンプトを入力するバーの右にある設定ボタンをクリックします。
すると、お好みのパラメーター設定をしましょう。
- Image Size(画像サイズ)
-
- アスペクト比の選択:よく使われるアスペクト比は、ポートレート(3:4)、スクエア(1:1)、ランドスケープ(4:3)といった形で直接選択可能
- 細かい設定: さらに具体的な比率(例:1:2、9:16、2:3など)を11種類から選べ、柔軟な画像サイズ調整が可能
- 操作の簡便さ:特定のアスペクト比をコマンドとして入力する手間が省け、ユーザーの操作負担が軽減
- Aesthetics(生成画像のスタイル度)
-
- Stylization:生成画像のスタイル度を調節でき、値が低いとシンプルで直接的、値が高いと抽象的かつ芸術的な画像が生成される
- Weirdness:画像のユニークさをコントロールするパラメータで、低い値は伝統的、高い値はエキセントリックな作品を作り出す
- Variety: 生成する画像群のバリエーションを管理し、低設定で統一感が増しながら、高設定では予想外の創造的な結果を出す
- Model(モデル)
-
- Mode:「Raw」モードではよりリアルで詳細に忠実な画像が生成される一方で、「Standard」モードはより加工された画像になる
- Version:利用可能なミッドジャーニーのバージョンを選択でき、通常は最新版の使用が推奨
- More Options
-
- スピード設定:高速設定で迅速な画像生成が可能ですが、その分GPUクレジットの消費が大きくなる
- 節約モード:「Relax」モードを選択すればGPUクレジットの消費を抑えつつ、少し遅れて画像が生成される
PCの「Enterキー」を押すと、画像が4枚生成されます。
生成した画像をもっと素敵に! 基本の編集機能を紹介
Midjourney Web版では、画像の部分的な修正や調整が可能で、より柔軟な画像生成と編集ができます。
- 画像の一部を変更する
-
STEP生成した画像を選択
画面左にあるメニューバーから、「Organize」をクリックします。
自分で生成した画像が表示されるので、編集する画像を選択しましょう。
STEP画像の一部を変更画面右下の「Editor」をクリックします。
スポット修復ブラシが表示されるので、クリックしながら編集したい部分を塗りつぶします。
編集したい部分のプロンプトを書き換えて、「Submit」をクリックすると生成されます。
- アスペクト比の変更・拡大縮小
-
STEP画像を選択
「画像の一部を変更する」と同様、「Organize」から画像を選択し、「Editor」をクリックしましょう。
STEPアスペクト比を選択画面右上で、アスペクト比が選択できます。
画像の外枠にカーソルを当てて動かすと、画像を拡大・縮小できます。
また、上下左右のバーにカーソルを当てて動かすと、アスペクト比を細かく調整できます。
編集が終わったら、「Submit」をクリックすると生成されます。
Midjourney(Web版)の応用編!ワンランク上の画像を作るプロンプト例
Midjourneyを使用して、よりクオリティの高い画像を生成するためには、プロンプトの工夫が必要です。
ここでは、プロンプトの応用テクニックや画像の構図、スタイル、画質を指定する方法、さらにMidjourney Web版特有の機能を活用する方法を紹介します。
これにより、思い通りの画像を生成できるようになります。
プロンプトで表現を豊かに! 詳細設定を使いこなそう
Midjourneyでは、プロンプトに詳細な指定を加えることで、より正確でクオリティの高い画像を生成できます。
画風、構図、色使い、質感などを具体的に指示することで、理想に近い画像が作成可能です。
以下のプロンプト例とテクニックを参考にして、Midjourneyをさらに活用しましょう。
- 画風の指定
-
特定の画風を指定することで、様々なアートスタイルを再現できます。
(夕暮れ時の都市景観を木炭画風に)
charcoal drawing of a cityscape at dusk
(幾何学的な形で描かれたキュビズム風の女性の肖像)
cubist portrait of a woman, geometric shapes
- 構図の指定
-
構図やカメラの視点を指定することで、画像のレイアウトやバランスをコントロールできます。
(空から見下ろした、曲がりくねった川が流れる森林)
bird's-eye view of a dense forest with winding rivers
(ひまわりにとまった蝶のクローズアップ)
close-up shot of a butterfly on a sunflower
- 色使いの指定
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色彩を詳細に指定することで、画像の雰囲気やムードをコントロールできます。
(日の出時の静かな湖を、柔らかいパステル調の色彩で)
soft pastel tones of a tranquil lake at sunrise
(未来的な都市景観を、夜の鮮やかなネオンカラーで)
vivid neon colors in a futuristic cityscape at night
- 質感の指定
-
質感や表面のディテールを指定することで、リアルさや独特な風合いを強調した画像を生成できます。
(現代美術館に展示された、太陽光を反射する滑らかなガラス彫刻)
smooth glass sculpture reflecting sunlight in a modern gallery
(中世の城壁の粗くてごつごつした石の質感)
coarse and rugged stone texture of a medieval castle wall
Midjourney Web版特有の機能として、プロンプト後にスライダーを使い、画像の精密度やカオス度、スタイリゼーションを調整することが可能です。
これを利用すれば、さらに細かい表現が可能になります。
実写風?アニメ風? 様々なスタイルの画像を生成する方法
Midjourneyは、多様なスタイルの画像生成に対応しています。
実写風、アニメ風、イラスト風など、さまざまなスタイルを指定するプロンプト例を以下に紹介します。
- 実写風の画像生成
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実写のようにリアルな描写を作りたい場合は、写実的な要素をプロンプトに加えます。
(しわと白髪のある高齢女性の写実的な肖像)
hyper-realistic portrait of an elderly woman with wrinkles and gray hair
(自然光で描かれた新鮮な果物と花の詳細な静物画)
detailed still life of fresh fruits and flowers in natural light
- アニメ風の画像生成
-
アニメ風のキャラクターやシーンを生成するには、特定のアニメーションスタイルをプロンプトに含めます。
(アニメ風キャラクター、剣を持ったとげとげした赤い髪の少年)
anime character, teenage boy with spiky red hair and a sword
(桜の下でピクニックを楽しむかわいいアニメ風の動物たち)
cute anime-style animals having a picnic under cherry blossoms
- イラスト風の画像生成
-
デジタルイラストや絵画風の画像を生成したい場合、イラスト調のプロンプトを設定します。
(浮かぶ島々と光り輝く滝のあるファンタジー風景のデジタルイラスト)
fantasy landscape with floating islands and glowing waterfalls
(話す動物たちが住む、奇抜なカートゥーン風の森)
whimsical cartoon-style forest with talking animals
アーティスト名や特定の作品名を避け、「〜風」や「〜スタイル」といった表現を使用することで、著作権を意識しながら幅広いスタイルを試せます。
生成画像をもっと高画質に! アップスケールを使いこなそう
Midjourney Web版には、画像を高画質化する「アップスケール」機能が備わっています。
この機能を使って、生成された画像をさらに鮮明で詳細なものに仕上げることができます。
- アップスケールの種類
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- Upscale (Subtle):元の画像の色調やスタイルを維持しながら2倍にアップスケール
- Upscale (Creative):画像を2倍に拡大する際に、オリジナルに新しい要素を追加したり、細部やテクスチャを強調するオプション
- 高画質化のポイント
-
- 解像度の設定:Midjourneyではデフォルトの画像サイズは2048×2048ピクセル。カスタムサイズを指定するには「–ar」オプションを使用。例えば「–ar 16:9」で横長の画像を生成することが可能
- 高画質のキーワードの使用:プロンプトに「high quality」「ultra realistic」「8k」などのキーワードを加えることで、細部まで描写された高品質な画像の生成が期待できる
- 高画質パラメーターの活用:「–hd」や「–q」などのパラメーターを使うことで、レンダリング品質をさらに向上させることができる。プロジェクトに応じた調整が可能
- 外部アップスケーラーの使用:さらに高解像度が必要な場合は、外部ツールを活用するのも一つの方法。「Aiarty Image Enhancer」などを使えば、32Kの超高解像度までアップスケールすることが可能
これらのテクニックを組み合わせることで、Midjourneyで生成される画像の品質をさらに向上させ、プロフェッショナルな仕上がりに近づけることができます。
商用利用はできる? 知っておきたいMidjourneyの利用規約
Midjourneyは、AIを活用して画像を生成できるサービスですが、商用利用するには特定の条件があります。
ここでは、商用利用に関する基本的な規約やプランについて解説します。
- 商用利用の条件
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- 有料プランへの加入:商用利用するためには、必ず有料プランに加入する必要があります。無料プランでは商用利用は認められていない
- 企業の収益条件:年間収益が100万ドル以上の企業は、ProプランまたはMegaプランを契約する必要がある。これ以下の収益の企業や個人であれば、他のプランでも商用利用が可能
- 著作権と所有権
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- ユーザーの権利:有料プランに加入していれば、生成された画像の著作権はユーザーに帰属する。しかし、Midjourneyにも非独占的な使用権(ライセンス)が付与される
- Midjourneyへのライセンス:ユーザーは、生成された画像やプロンプトに対し、Midjourneyに非独占的かつ取り消し不可のライセンスを与えることになる。このライセンスは契約が終了しても残る
- 注意点
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- 著作権リスク:生成された画像が既存の著作物に似ている場合、著作権侵害のリスクがある。商用利用を検討する際は、このリスクを理解しておくことが重要
- ステルスモードの制限:Proプラン以上では「ステルスモード」によって画像を非公開で生成できるが、完全な非公開が保証されるわけではないため、注意が必要
Midjourneyで生成した画像を商用利用する際は、これらの規約を遵守し、法的なリスクに十分注意しながら利用しましょう。
まとめ
Midjourney Web版は、初心者でも使いやすい画像生成ツールで、簡単に高品質な画像を作成できます。
Web版とDiscord版にはそれぞれ特徴があり、利用シーンに応じて選択可能です。
商用利用には有料プランが必要で、プランによって機能や生成枚数が異なります。
プロンプトやアップスケール機能を活用することで、さらに精度の高い画像を生成できます。
Midjourneyの最新情報を常に確認し、最大限に活用しましょう。