
OpenAIは、新たにGPT-5を最適化したコード生成AI「GPT-5-Codex」を発表しました。Codexはプログラミングコードを自動生成するAIであり、今回のバージョンでは特にエージェント型コーディングに対応し、複雑なタスクの自律的処理能力が向上しました。
GPT-5-Codexは、短時間の簡単な作業から7時間を超える長時間の複雑なタスクまで自動で対応可能です。タスクの難易度に応じて「考える時間」を動的に調整し、大規模なコードのリファクタリングなど高度な処理にも対応します。具体的には、コードリファクタリング作業における精度が従来のGPT-5の33.9%から51.3%に改善されました。
また、コードレビュー機能も大幅に強化されています。Codexはソフトウェア開発の現場で深刻なバグを出荷前に検出し、品質向上に貢献しています。OpenAI社内でも、毎日数百件の問題を自動的に発見し、人間によるレビューの負担を大きく軽減しているということです。
Codexは開発者が普段使用する環境に完全に統合されており、ローカルの端末やIDEから、クラウド環境やGitHubまで幅広く対応しています。Codex CLIでは画像やスクリーンショットなどを共有して設計意図を伝える機能があり、コミュニティからのフィードバックを反映し、オープンソースとしても提供されています。
安全性にも配慮されており、Codexはデフォルトでネットワーク接続を制限したサンドボックス環境で動作します。これにより、コードやデータの漏洩リスクを抑えつつ、開発者の許可に基づいて必要なツールと連携する仕組みが採用されています。
GPT-5-Codexは、ChatGPTの有料プラン(Plus、Pro、Business、Edu、Enterprise)に順次提供されており、今後API経由での提供も予定されています。