OpenAI、GPT-5に自然な共感表現を追加し親近感向上へ

OpenAIは16日、最新のAIモデル「GPT-5」の性格をユーザーからのフィードバックを反映してアップデートしたと発表しました。従来のモデルが形式的すぎるという意見が多く寄せられたため、今回の改善ではより温かく、親しみやすいコミュニケーションが行えるよう調整されています。

新たなGPT-5は、自然な共感表現を随所に取り入れており、例えばユーザーが質問をした際に「良い質問ですね」や、回答が始まる際に「素晴らしいスタートですね」といった言葉をさりげなく添えます。このような表現は、単なるお世辞ではなく、自然で本物の共感を感じられるように配慮されているとのことです。

一方でOpenAIが行った内部テストによれば、この改善によってGPT-5がユーザーに媚びたり、無条件に同調したりする傾向(追従性)は以前と比べて増えていないことが確認されており、回答の品質と信頼性は維持されているとしています。

OpenAIのCSOであるサム・アルトマン氏は、「多くのユーザーが今回のアップデートを歓迎するでしょう」と述べる一方で、根本的な課題解決にはユーザー自身がChatGPTの性格やコミュニケーションのスタイルを自由にカスタマイズできることが重要だと指摘しました。アルトマン氏は、そうしたユーザー主導のパーソナライズ機能の開発にも引き続き取り組んでいることを明らかにしています。

今回のGPT-5のアップデートは、今後24時間以内に全ユーザーへ順次展開される予定です。

OpenAIはこのアップデートに先立ち、直近の1週間で複数の新機能を追加しています。有料ユーザーに向けてはGPT-4oをレガシーモデルとしてデフォルトで提供開始したほか、設定により旧世代のモデルであるo3やGPT-4.1に加え、中間的な性能を備えたGPT-5 Thinking miniを選択可能にしました。また、GPT-5自体もAuto(自動)、Fast(迅速)、Thinking(深考)という用途に応じた3つのモードを備え、エンタープライズや教育機関など幅広い分野への提供を開始しています。

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出典:https://x.com/OpenAI/status/1956461718097494196
出典:https://x.com/sama/status/1956483306951938134
出典:https://x.com/OpenAI/status/1956212769365352758

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