OpenAI、83億ドルを追加調達 有料ユーザー急増で収益も拡大

OpenAIが、83億ドル(約1.2兆円)の資金を追加調達したことが、米経済メディアのCNBCによって報じられました。この調達は、同社が進める総額400億ドル(約5.7兆円)の資金調達計画の一環で行われたもので、米投資会社ドラゴニア・インベストメント・グループが28億ドルを出資し、主導しました。そのほかにもブラックストーンやセコイア、アンドリーセン・ホロウィッツなど、著名な投資ファンドが名を連ねています。

OpenAIの業績も急速に拡大しています。同社の年間経常収益(ARR)は、今年6月時点で100億ドル(約1.4兆円)だったものが、わずか2か月ほどで130億ドル(約1.8兆円)まで急伸しました。さらに今年の年末には200億ドル(約2.8兆円)を超える見込みとなっています。

業績好調の大きな要因は、有料ユーザー数の大幅な増加です。同社の提供するAIチャットサービス「ChatGPT」の有料ビジネスユーザー数は、数か月前まで約300万人でしたが、すでに500万人まで増えています。

今回の資金調達ラウンドは、投資家からの需要が極めて強く、当初計画していた規模の5倍もの応募がありました。調達も予定より早期に完了しており、AI分野への投資熱が高まっていることを裏付けています。OpenAIだけでなく、競合のAnthropicも巨額の調達を進めており、AI業界における資金獲得競争が激化している状況です。

OpenAIはまた、中東の資本とも関係を深めています。同社は現在、UAE(アラブ首長国連邦)の企業G42と協力し、アブダビに大規模なデータセンターを建設しています。こうした動きからも、世界的なAI開発競争がさらに勢いを増していることが伺えます。


出典:OpenAI raises $8.3 billion as paid ChatGPT biz users reach 5 million

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次