Lovableとは?使い方と料金!AIでアプリを簡単開発【日本語対応】

Lovableとは、AIを活用してWebアプリケーションを自動で生成する開発プラットフォームです。

日本語にも対応しており、プログラミングの知識がなくても自然言語で指示を出すだけでアプリを簡単に構築できます。

この記事では、Lovableの概要や使い方、料金プランについて解説します。

短期間でプロトタイプの作成やMVP(Minimum Viable Product)開発を進めたい方は、ぜひご覧ください。

目次

Lovableとは?AIを使った日本語対応のアプリ開発プラットフォーム

Lovableは、自然言語での指示に基づき、AIがWebアプリケーションを自動開発するプラットフォームです。

ノーコードでの開発が可能であり、プログラミングの知識がない人でもチャットで会話するようにアイデアを伝えるだけで、高機能なアプリケーションを迅速に構築できます。

日本語にも対応しているため、プロンプトを翻訳する手間をかけず簡単に書くことが可能です。

GPTエンジンを使ったコードの自動生成

Lovableの中核をなすのが、GPTエンジンを活用したコードの自動生成機能です。

ユーザーが「タスク管理アプリを作って」といった要望をテキストで入力すると、AIがその意図を解釈し、モダンな開発で広く採用されている技術スタックを用いたソースコードを自動で書き上げます。

フルスタックの開発が可能であり、React、Tailwind、Viteを用いてフロントエンドが構築され、OpenAPIバックエンドに接続できます。

これにより、従来は数週間から数ヶ月かかっていた開発の初期段階を、わずか数分で完了させることが可能です。

生成されたコードはユーザーが所有できるため、その後のカスタマイズや機能拡張も自由に行えます。

Who owns the projects and the code that Lovable creates?

You as the creator do!

出典:FAQ

日本語チャットでの指示&リアルタイム編集

Lovableの大きな利点の一つが、日本語のチャットを通じたリアルタイム編集機能です。

開発中のアプリケーションのプレビュー画面を見ながら、「このボタンの色を青に変えて」「新しい入力フォームを追加して」といった指示を日本語でチャットに送るだけで、変更が即座に反映されます。

この対話的な開発プロセスにより、細かなデザイン調整や機能修正をスピーディーに繰り返すことができ、イメージ通りのアプリケーションを効率的に作り上げることが可能です。

Lovableで何ができる?テンプレートと機能事例

続いて、Lovableを活用してできることについてご紹介します。

テンプレートを使ったデザイン作成

Lovableには、一般的なアプリケーションの雛形となるテンプレートが用意されています。

出典:Start From a Template

データ可視化や管理画面に最適なダッシュボードやランディングページ、チャットアプリケーションのUIなど、多様なユースケースに対応したテンプレートから開発を始めることができます。

また、自分でテンプレートを作成して共有することも可能です。

これらのテンプレートを活用することで、基本的な構造やUIコンポーネントが組み込まれた状態からスタートでき、開発時間の大幅な短縮が可能となります。

これにより、迅速なプロトタイピングやMVP開発が実現します。

Figmaからデザインをインポート

LovableはBuilder.ioを使用することで、Figmaで作成したデザインを直接インポートできます。

Builder.ioでFigmaのデザインをコード化し、Lovableによって、そのコードを機能的なフルスタックアプリに変換可能です。

これにより、開発の知識がなくてもFigmaのデザインからアプリ化までをスムーズに行うことができます。

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外部サービス連携

Lovableは、外部サービスと連携し、Webアプリケーションの機能を拡張することが可能です。

ネイティブ統合されている機能では、GitHubを使ったプロジェクトのバージョン管理や、Supabaseを使った複雑なバックエンド処理の迅速な構築などが可能です。

さらに、APIを使った連携も可能であり、Stripeを使ってアプリに支払い処理機能を追加したり、OpenAIやAnthropicと連携してAI機能を追加したりできます。

これらの連携機能が検証済みであり、ほかにもStability AIやn8nなど複数のサービスが検証済みサービスとして効果的に機能します。

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その他、呼び出し可能なAPIキーがあればあらゆるサービスと連携可能です。

ただし、検証済みサービスと異なり、追加の設定や指示が必要となる可能性があるため注意しましょう。

Lovableの使い方:登録からアプリ公開まで

次に、Lovableの使い方を順を追って説明します。

Lovableの使ってアプリを公開する手順

Lovableを用いてアプリを作成し、公開するまでの手順は以下の通りです。

STEP
Lovableにログイン

まずはLovableにアクセスし、「Get started」からアカウント登録をしてログインしましょう。

アカウントはメールアドレスで登録するほか、GoogleアカウントやGitHubアカウントを用いて登録することもできます。

STEP
作成したいアプリケーションをプロンプトで指定

ログイン出来たら、作成したいアプリケーションについての概要をプロンプトで指定します。

今回使用したプロンプトがこちらです。

スケジュール管理アプリを作成してください。予定の追加・削除・編集ができ、カレンダー表示もできるようにしてください。

今回は数十秒~1分程度で生成が完了しました。

画面右にプレビューが表示され、生成されたアプリを試すことができます。

また、<>をクリックするとコードビュー画面が表示され、生成されたソースコードやファイル構成を見ることが可能です。

なお、コードを直接編集するには有料プランへの加入が必須です。

STEP
対話を通じた調整

生成されたアプリについて、チャットを使って自然言語でデザインや機能を調整していくことができます。

今回は、以下のようなという依頼を出しました。

月を上部のバーの真ん中に大きく表示してください

先ほどのレイアウトが変更されていることがわかります。

プロンプトを具体的にすることで、より自分の思い描くアプリを作成可能です。

STEP
必要なサービスと連携

デザインや機能ができたら、必要に応じてサービスとの連携を行いましょう。

今回は情報の保存ができるようにするために、Supabaseと連携します。

画面上部のアイコンをクリックし、「Connect Supabase」を選択します。

Supabaseにログインまたはアカウント登録をします。

「Authorize Lovable」をクリックします。

次に、「Connect a project」をクリックして、Supabaseのプロジェクトと現在のアプリを連携します。

その後、プロンプトでSupabaseと連携した機能を追加するように指示します。

「Apply changes」をクリックすることで、変更を適用可能です。

STEP
作成したアプリのデプロイ

アプリが完成したら、デプロイしましょう。

画面右上の「Publish」をクリックすると、アプリをインターネット上に公開可能です。

なお、デプロイ前にセキュリティのチェックもできるため、気になる方は利用してみましょう。

以上がWebアプリ作成の一連の流れとなります。

プロンプトの書き方のコツ

思い通りのアプリケーションを作成するには、適切なプロンプトを作成することが重要です。

プロンプト作成のコツとして、なるべく明確かつ具体的な指示を出すことが挙げられます。

あいまいな指示ではAIが自分の思ったような機能やデザインにならない可能性が高まります。

また、一度に多くの機能をまとめて実装するのではなく、一度に一つの機能に焦点を当て、段階的にアプリを構築していくとより確実に想定するデザインや機能を実装できるでしょう。

カスタムドメイン設定

デプロイしたアプリには、Lovableの無料のステージングサブドメインのほかに独自のカスタムドメインも使用できます。

カスタムドメインを使用するには有料プランの加入が必要であり、Entriというツールを使用します。

カスタムドメインの設定方法は以下の通りです。

STEP
プロジェクト設定を開く

左上のプロジェクト名をクリックし、「Settings」を選択します。

「Domains」タブを選択し、「Connect Domain」をクリックします。

STEP
ドメイン名を入力する

「Continue」をクリックし、ドメイン名を入力します。

出典:Custom domain
STEP
DNSプロバイダーを選択する

リストからドメインプロバイダーを選択してください。

なお、プロバイダーがリストに存在しない場合は手動設定しましょう。

出典:Custom domain
STEP
Entriで承認する

指示に従ってプロバイダーにログインし、EntriがDNS設定を更新できるようにアクセスを許可します。

その後ウィンドウを閉じ、Lovableで「Done」をクリックすれば設定完了です。

Lovableの料金プランとクレジット制度

続いて、Lovableの料金プランについて解説します。

各料金プランの違い

Lovableの各料金プランの違いは以下の通りです。

なお、円換算の料金は1ドルあたり145円で計算しています。

スクロールできます
項目FreeProBusinessEnterprise
料金無料25ドル~
(3,625円)
50ドル~
(7,250円)
要相談
1日あたりクレジット
(月最大クレジット)
5クレジット
(30クレジット)
5クレジット
(150クレジット)
5クレジット
(150クレジット)
カスタマイズ
毎月のクレジット無し100~10,000100~10,000カスタマイズ
プライベートプロジェクト
カスタムドメイン
コードの直接編集
クレジットロールオーバー
シングルサインオン
データトレーニングの
オプトアウト
デザインテンプレート
の作成
専用サポート

どのプランでも毎日5クレジットがもらえ、クレジットを利用してアプリを作成することが可能です。

ただし、Freeプランではこのクレジットが月に最大30までしかもらえません。

一方有料プランでは月に最大150クレジット、つまり基本的に毎日5クレジットをもらい続けることができます。

また、有料プランでは毎月100~10,000クレジットをもらえます。

Proプランではカスタムドメインやコードの直接編集などの機能が利用でき、チームでリアルタイムに共同作業を行う際に向いています。

Businessプランではビジネス向けの機能が提供されており、さらにEnterpriseプランではより大規模な組織向けに設計されています。

まずはFreeプランで機能を試し、必要に応じて有料プランへの加入を検討しましょう。

クレジット消費量の例

Lovableを使用する際に消費するクレジットは、タスクの複雑さに応じて変わります。

簡単なタスクであれば、多くのアクションは1クレジット未満に収まります。

例えば、ボタンのスタイル変更は0.50クレジット、フッターコンポーネントの削除は0.90クレジット、画像を使用したランディングページの作成には1.70クレジットを消費します。

この記事で作成したスケジュール管理アプリの場合、初回メッセージでのクレジット消費量は2.00でした。

アプリのプロトタイプ作成やMVP開発においては、5クレジットでも十分有用でしょう。

年払い割引

LovableのProプランとBusinessプランでは料金を年払いすることにより、月額換算の料金が割引になります。

どちらも2か月分の料金が割引となり、年間でProプランでは50ドル(7,250円)、Businessプランでは100ドル(14,500円)安くなります。

長期的に利用する予定があるのであれば、料金を年払いすることをおすすめします。

ワークスペース機能

有料プランでは、チームでのリアルタイムな共同作業向けのワークスペース機能が提供されています。

Proプランでは個人用のワークスペースが使用でき、無制限の共同作業者を招待できます。

また、Businessプランではチーム利用ができ、最大20人までの共同作業者を招待可能です。

オーナーと管理者はユーザーを自由に招待及び削除でき、編集者はプロジェクトの管理と編集のみできます。

なお、ワークスペース内のユーザーは、プランのクレジットプールを共有して使用します。

目的別おすすめプラン早見ガイド

それぞれのプランにおけるおすすめの目的や対象者は以下のようになっています。

スクロールできます
プラン目的・対象おすすめの人
Free入門
学習者
Lovableがどのようなものか、まず触ってみたい方
学生やプログラミング初学者で、簡単な作品を作りたい方
個人的な趣味の小規模プロジェクトを試したい方
Pro個人開発
フリーランサー
オリジナルのWebサービスやMVPを迅速に開発したい個人開発者
プロトタイプを高速で作成したいフリーランサー
非公開でアプリケーションを開発・管理したい方
Businessスタートアップ
開発チーム
チーム一丸となってサービス開発を行いたいスタートアップ企業
複数のメンバーとプロトタイピングを進めたい方
デザイナーと開発者のシームレスな連携を重視するチーム
Enterprise大企業
高度な要件
全社的に利用する大規模な社内ツールを開発したい企業
厳しいセキュリティポリシーやコンプライアンス要件を満たす必要がある組織
専任のサポートやコンサルティングを必要とするプロジェクト

プログラミング学習や個人的な趣味の範囲で使ってみたいという方には、Freeプランが最適です。

また、顧客向けのプロトタイプや自身のサービスを本格的に開発する個人開発者やフリーランサーにはProプランがおすすめです。

組織向けでは、複数のメンバーで共同開発を行うスタートアップや企業内の開発チームにはBusinessプランが合っているでしょう。

さらに大規模なプロジェクトや、高度なセキュリティ要件、特別なインテグレーションが必要な大企業には、カスタム対応のEnterpriseプランが向いています。

Lovableのメリット・デメリット

Lovableは、特に開発の初期段階において有用ですが、一方でデメリットも存在します。

導入を検討する際には、その両側面を理解しておくことが重要です。

Lovableのメリット

最大のメリットは、圧倒的な開発スピードにあります。

プログラミングの専門知識がない人でも、自然言語で指示するだけで、ReactやSupabaseを用いたモダンなWebアプリケーションの雛形が数分で完成します。

リアルタイムプレビューを見ながら対話形式で修正を加えられるため、アイデアを即座に形にでき、MVP(開発やプロトタイピングに最適です。

さらに、生成されたコードの所有権はユーザーにあり、GitHub等で自由に管理・拡張できるため、プラットフォームに縛られない点も大きな利点と言えるでしょう。

Lovableのデメリット

デメリットとしては、複雑で大規模なアプリケーション開発には限界がある点が挙げられます。

AIによる自動生成は、独自の複雑なビジネスロジックや、高度なパフォーマンスチューニングが求められる場合に、手動でのコーディングほどの柔軟性や最適化が難しい場面が存在します。

そのため、複雑なロジックを実装するには自分でコーディングする必要があります。

また、AIが生成するコードは時に冗長になったり、デバッグが困難になったりする可能性も指摘されています。

そのため、現時点ではゼロから完成までを全て任せるというより、開発の初期段階を補助するためのツールと捉えるのが適切かもしれません。

Lovableを利用する際の注意点

Lovableは非常に強力な開発ツールですが、利用する際にはいくつかの注意点を理解しておくことが重要です。

まず、AIが生成するコードは完璧ではなく、特に複雑なロジックを実装しようとすると、意図通りに動作しない場合や、後から手動での修正・リファクタリングが必要になることがあります。

そのため、デプロイする場合は最終確認を必ず人が行うようにしましょう。

また、APIキーを使用する場合には厳重に管理する必要があります。

APIキーをプロンプトで直接渡すと、他者にキーがばれ、不正利用されてしまうかもしれません。

APIキーのような機密情報はプロンプトには含めず、後から自分で追加するようにしましょう。

AIが生成したコードの最終責任はユーザーにあります。

あくまで開発を補助するツールと捉え、最終的な品質担保は人間が行うという認識を持つことが大切です。

まとめ

Lovableは、自然言語で指示を出すことで、モダンなWebアプリケーションを自動で生成できる開発プラットフォームです。

プレビューを見ながらAIとの対話を通じて修正や変更もでき、プロトタイピングやMVP開発を迅速に進めることができます。

日本語にも対応しており、無料でも利用できるため、Webアプリの開発スピードを向上させたい方はぜひ試してみてください。

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