Googleは25日、オープンソースのターミナル向けAIエージェント「Gemini CLI」を公開しました。これはターミナルから直接Geminiモデルにアクセス可能なツールで、個人のGoogleアカウントを利用することで原則無料で使用できます。
Gemini CLIは最新のAIモデル「Gemini 2.5 Pro」を搭載しており、無料枠で100万トークンのコンテキストウィンドウを提供します。また無料で利用できる範囲は、毎分60リクエスト、1日最大1000リクエストと、業界でも高水準の利用制限を設定しています。
このAIエージェントの特徴として、Google検索との連携により、リアルタイムな情報をプロンプトに反映できる機能があります。これにより、コード作成やデバッグ、さらにはタスクの自動化まで、開発者が幅広い作業を効率よく進められるようになります。
Introducing Gemini CLI, a light and powerful open-source AI agent that brings Gemini directly into your terminal. >_
— Google AI Developers (@googleaidevs) June 25, 2025
Write code, debug, and automate tasks with Gemini 2.5 Pro with industry-leading high usage limits at no cost. pic.twitter.com/tpuz85slJQ
また、Gemini CLIはIDE向けのAI支援ツール「Gemini Code Assist」と共通の技術基盤を使用しているため、開発者はターミナルとIDE間で一貫性のあるAI支援を受けられます。Gemini Code Assist自体もすべてのプラン（無料・Standard・Enterprise）で追加料金なく利用でき、複数のステップを伴う複雑な作業を支援します。
Gemini CLIは完全にオープンソースとしてApache 2.0ライセンスの下で提供されており、開発者がコードを自由に検証し、安全性や機能の改善提案を積極的に行える環境となっています。Google側は、世界中の開発者コミュニティからの活発な貢献を期待しているとのことです。
現在Gemini CLIはプレビュー版として提供されており、すでにGitHubリポジトリで利用可能になっています。