ChatGPTの画像生成機能の「DALL-E3」を使えば、ChatGPTを通じて誰でも簡単に高品質な画像を生成することが可能です。
この記事では、DALL-E3の具体的な使い方や料金体系、回数制限について詳しく解説し、無料で使う方法も紹介します。
ChatGPTの画像生成機能「DALL-E3」とは
ChatGPTの「DALL-E3」は、OpenAIが提供するAIツールで、文章から高品質な画像を生成することが可能です。
この機能は、複雑な操作が不要で、誰でも簡単に使いこなすことができる点が大きな魅力です。
DALL-E3の料金や回数制限を紹介
DALL-E3を利用するにあたって、ユーザーが最も気になる点の一つが料金体系と回数制限です。
DALL-E3を使うための費用と、その使用に際しての制限について詳しく説明します。
DALL-E3はFreeプランでも使える
ChatGPTのFreeプランのユーザーは1日2回までDALL-E3を使って、画像生成をすることが可能です。
このことは、2024年8月8日にOpen AI 公式Xにて発表されました。
We’re rolling out the ability for ChatGPT Free users to create up to two images per day with DALL·E 3.
— OpenAI (@OpenAI) August 8, 2024
Just ask ChatGPT to create an image for a slide deck, personalize a card for a friend, or show you what something looks like. pic.twitter.com/3csFTscA5I
DALL-E3を1日2回以上など、頻繁に利用するユーザーは、 ChatGPT Plusの有料プランへの加入が必要となります。
ChatGPT Plusは、月額料金を支払うことで、DALL-E3を含めて、高度な機能を利用することが可能です。
ChatGPT Plusの料金は、2024年8月時点で月額20ドル(約2,200円)となります。
DALL-E3の回数制限はChatGPTの回数制限と同じ
DALL-E 3そのものに回数制限はありませんが、ChatGPT Plusには、メッセージの送信回数に制限があります。
GPT-4が3時間で40回、GPT-4oが3時間で80回ですので、DALL-E 3を使用する場合もその制限回数内となります。
GPT-4o で 3 時間ごとに 80 件のメッセージを送信できます。GPT-4 では 3 時間ごとに 40 件のメッセージを送信できます。
出典:What is ChatGPT Plus? | OpenAI Help Center
このように、DALL-E3の回数制限はChatGPT Plusの使用制限と結びついているため、計画的な使用が求められます。
特に大規模なプロジェクトに取り組む場合は、事前に必要な回数を見積もり、効率的に利用する必要があります。
DALL-E3を無料で使う方法!回数制限も無し!
DALL-E3は高性能な画像生成ツールですが、ChatGPT Plusの有料プランに加入しなくても、いくつかの方法でその機能を無料で利用することが可能です。
このセクションでは、特にMicrosoftが提供するサービスを通して、DALL-E3を無料で使う方法について詳しく説明します。
Microsoft Designerの「Image Creator」を利用する
Microsoft Designerの「Image Creator」は、DALL-E3の技術を基にした画像生成ツールであり、Microsoftのユーザーであれば無料で利用することが可能です。
Image Creatorは、シンプルなインターフェースで使いやすく、テキストベースの指示に従って必要な画像をすぐに生成することが可能です。
Microsoft Copilotを利用する
Microsoft Copilotは、マイクロソフトによって開発され、OpenAIのGPTを用いたチャットツールです。
Microsoft 365のアプリケーションにも組み込まれており、WordやExcel、PowerPointなどのツール内でDALL-E3の画像生成機能を利用することが可能です。
このMicrosoft Copilotを使えば、文章やプレゼンテーションを作成する際に、DALL-E3の力を借りて画像を生成することが可能です。
特に、ビジュアルコンテンツが求められるシチュエーションで、その場で即座に高品質な画像を作成できるのは非常に便利です。
Microsoft Copilotには無料版と有料版があり、無料版のMicrosoft CopilotであればMicrosoft 365のサブスクリプションを契約していなくても画像生成が可能です。
有料プランのCopilotを使う場合は、単体の有料プランに加入するか、WordやExcelと併用したい場合はCopilot for Microsoft 365へ加入が必要です。
DALL-E3の使い方を手順ごとに解説
DALL-E3の画像生成機能は、非常に強力でありながらも簡単に利用することが可能です。
このセクションでは、DALL-E3を最大限に活用する3つの方法を紹介します。
ChatGPTでのDALL-E3の使い方
DALL-E3はChatGPTの機能として内包されていますので、通常のチャット画面で画像作成を指示すれば生成が可能です。
例えば、「青色の鳥を実写のような画像で生成してください。」とプロンプトを入力すれば以下のような画像が生成されます。
必要に応じて再生成や修正をリクエストすることも可能です。
「2枚生成して」や「4枚生成して」など指示をすれば、その枚数を生成してくれるので回数制限を気にしなくても良い有料ユーザーは活用できる方法です。
もし毎回2枚の生成を指示するのが面倒というユーザーは、OpenAIが出しているDALL-EのGPTsを活用するのがおすすめです。
GPTsが分からないという方は以下の記事で解説しています。
ChatGPTの、左メニューの「GPTを探す」から「DALL・E」を検索し→「チャットを開始する」をクリックします。
例えば、「青空の下で遊ぶ子供たちの画像を生成して」という指示を入力すると、DALL-E3がその指示に基づいて2枚の画像を生成します。
生成後の画像は、ChatGPTのチャットウィンドウ内で表示されます。
Image CreatorでのDALL-E3の使い方
Microsoft Designerの「Image Creator」を利用することで、DALL-E3の画像生成機能を手軽に活用することが可能です。
以下に、Image Creatorを使ったDALL-E3の利用手順となります。
まず、Microsoft Designerの「Image Creator」にアクセスし、画像生成を開始します。
アクセスは、Microsoft Designerの公式サイトやMicrosoft 365のアプリケーション内から行えます。
ツールを開き、テキストベースの指示を入力するだけで画像生成が開始されます。
例えば、「夕暮れ時の山の風景を生成して」と入力するだけで、DALL-E3がその指示に基づいて画像を生成します。
Image Creatorは無料で利用できるため、コストを抑えつつも高品質なビジュアルコンテンツを作成したいユーザーにとって非常に有用です。
Microsoft CopilotでのDALL-E3の使い方
Microsoft Copilotは、Microsoft 365のアプリケーション内でも活用できるAIアシスタントで、WordやPowerPointなどで画像生成を行う際に非常に便利です。以下の通り使用します。
まず、Microsoft Copilotにアクセスします。
次に、自分が生成したい画像のプロンプトをテキストで入力する。
入力したテキストに応じて、画像を生成します。
ChatGPTの画像生成機能「DALL-E3」を使うときのコツや注意点
DALL-E3の最大限の効果を引き出すためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。
DALL-E3を使用するにあたり、あらかじめ知っておくべきコツや注意点を解説します。
DALL-E3使用時のコツと注意点①:プロンプトを工夫する
DALL-E3を最大限に活用するためには、プロンプトを以下に工夫するかどうかが重要です。
プロンプトとは、テキストで指示を与えて画像を生成するための入力ですが、この入力が具体的であるほど、DALL-E3は精度の高い画像を生成します。
たとえば、「夜空の星を背景に、丘の上に立つ大きな木」というプロンプトと「美しい風景」というプロンプトでは、前者のほうが具体的なイメージを描きやすいため、ユーザーの希望に近い画像が生成されます。
プロンプトを工夫する際には、詳細な描写や色、形、構図に関する情報をできるだけ多く含めることが重要です。これにより、DALL-E3はより正確にユーザーの意図を反映した画像を生成します。
例えば、「青い夜空に満天の星が輝く中、月光に照らされた古い城」がプロンプトであれば、細部にこだわった美しいイメージが生成されるでしょう。
また、キーワードの順序や優先順位も考慮すると良い結果が得られます。
DALL-E3はプロンプトに含まれる情報を総合的に解釈して画像を生成するため、重要な要素を先に記述することで、意図通りの画像が得られる可能性が高まります。
DALL-E3使用時のコツと注意点②:著作権侵害していないか注意する
生成した画像を利用する際には、著作権に関する注意が必要です。
DALL-E3によって生成された画像の著作権は、原則として生成したユーザーに帰属します。
コンテンツポリシーと利用規約に従い、画像が無料クレジットから生成されたか有料クレジットから生成されたかに関係なく、DALL·E で作成した画像の所有権はあなたにあり、再印刷、販売、商品化する権利も含まれます。
出典:Can I sell images I create with DALL·E? | OpenAI Help Center
そのため、ユーザーが自由に画像を使用することは可能ですが、生成した画像が他社の制作物と類似している場合には生成したユーザーがその著作権を守る義務を負います。
画像生成の著作権に関しては別の記事で解説しますのでそちらをご覧ください。
DALL-E3使用時のコツと注意点③:回数制限や利用頻度に注意する
DALL-E3を利用する際には、回数制限や使用頻度にも注意を払う必要があります。
ChatGPT Plusユーザーは、DALL-E3を使って画像を生成する際に月間の使用回数制限が設けられています。
無制限に利用できるわけではないため、限られた回数を有効に活用することが求められます。
どのプロジェクトでどのような画像が必要かを明確にし、無駄な生成を避けることで、回数制限内で必要な画像をすべて作成することが可能です。
まとめ
DALL-E3は、ChatGPTを通じて利用できる高度な画像生成ツールでデザイン作業において非常に強力な武器となります。
この記事では、DALL-E3の基本的な機能から料金体系、回数制限、さらに無料で利用する方法までを詳しく解説しました。
また、具体的な使用方法や、利用時のコツや注意点についても触れました。
まず、DALL-E3はFreeプランの場合は、1日あたり2回まで無料で使用することが可能です。
1日2回以上DALL-E3を利用する場合は、ChatGPT Plusの有料プランに加入する必要がありますが、回数制限が設定されています。
しかし、Microsoft Designerの「Image Creator」やMicrosoft Copilotを活用すれば、無料でDALL-E3の機能を利用するとが可能です。