アメリカメディアBloombergの報道によると、Apple社は今秋に新しいiPhoneやiPadのソフトウェアアップデートで搭載予定だったAI機能「Apple Intelligence」の導入を一部延期するとのことです。
この機能は、当初iOS 18とiPadOS 18に搭載される予定でしたが、10月のアップデートまで延期され、バグ修正と安定性の向上を図る期間を設けるためとされています。
「Apple Intelligence」は今週から、開発者向けに公開されるiOS 18.1とiPadOS 18.1のベータ版でテストが開始されます。
Apple社は通常、新しいソフトウェアの初期バージョン公開時に、その後のアップデートのプレビューを公開することはありません。
今回は、開発者からのフィードバックを得てAI機能の問題解決と広範なテストを実施するための例外的な措置となります。
このAI機能は、通知の優先順位付け、ウェブページや音声メモの要約、ライティング支援ツール、Siriの改良、OpenAIのChatGPTとの連携など、様々な機能を提供する予定です。
しかし、Siriの大幅な改良など、一部の主要な機能の提供はさらに遅れる見込みです。
Bloombergによると、「Apple Intelligence」のリリース計画により、今年のiPhone 16の最初のモデルには新しいAI機能が搭載されず、数週間後にソフトウェアアップデートが必要になる可能性があります。
さらに、Apple社は2024年末から2025年上半期にかけて、複数のアップデートを通じて「Apple Intelligence」の全機能を提供する予定です。
Apple社の広報担当者は、この件に関するコメントを控えています。
「Apple Intelligence」はiPhoneやiPad以外にも、macOS Sequoiaを搭載したApple製のMacコンピュータにも導入される予定です。また、Vision Proデバイス向けにも開発中ですが、リリースはさらに遅れる見込みです。
出典：Apple Intelligence (AAPL) to Miss Initial Release of iOS 18, iPadOS Overhauls – Bloomberg