OpenAI、理事会のオブザーバーの一席をAppleに渡す予定か

Photographer: David Paul Morris/Bloomberg
出典:Bloomberg

Bloombergの報道によると、AppleはOpenAIの理事会でオブザーバーの役割を担うことになりました。これは先月発表された合意に基づくもので、AppleとOpenAIの関係をより一層強固なものにします。Appleのアプリストア責任者であり、元マーケティング責任者を務めたフィル・シラー氏がこの役職に就きます。オブザーバーであるシラー氏には議決権はありませんが、会議に出席し、意思決定のプロセスを見守ることができます。この情報は非公開とされており、関係者からの情報提供によるものです。

この動きは、Appleが6月にiPhone、iPad、MacでChatGPTを提供すると発表したことに続くものです。理事会に関する合意は2024年後半に発効する予定で、シラー氏はまだ会議に出席していません。今後の状況次第で詳細は変わる可能性があります。

理事会オブザーバーの役割を担うことで、AppleはOpenAIにとってMicrosoftに並ぶ重要な支援者となり、主要なAI技術提供者としての立場を確立します。AppleとMicrosoftの両方が理事会会議に参加することで、これらの巨大テクノロジー企業間の競争と協力関係はより複雑なものになる可能性があります。OpenAIの理事会では、将来のAIに関する計画が話し合われることもあり、Microsoftがシラー氏の出席を拒む可能性もあります。一般的に、理事会オブザーバーは機密性の高い議題が話し合われる際には会議から退出します。

シラー氏はAppleのAI開発を直接指揮しているわけではありませんが、Appleブランドの管理者としての長年の経験は、オブザーバーの役割に最適です。64歳のシラー氏は2020年にマーケティング責任者を辞任し、現在はAppleフェローの称号を持っています。アプリストアの監督に加えて、Appleの製品発表イベントも管理しています。Apple以外では、医療技術会社Illumina Inc.の取締役を務めています。


出典:Apple to Get OpenAI Board Observer Role as Part of AI Agreement – Bloomberg

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