
米OpenAIが、非常に高いパフォーマンスを発揮する「AIエージェント」を高価格で提供する計画を進めていることが明らかになりました。
これは米メディア『The Information』が報じたものです。
報道によると、OpenAIはAIエージェントを性能別に分けて提供し、月額料金は性能に応じて段階的に設定されます。
具体的には、基本的な作業を行うエージェントが月額1万ドル(約150万円)、高度な研究をサポートする「博士号レベル」のエージェントは月額2万ドル(約300万円)に設定される可能性があるといいます。
同社は現在、最も高額なサブスクリプションプランとして「ChatGPT Pro」を月額200ドル(約3万円)で提供していますが、この価格設定ではまだ利益が出ていないとのことです。
サム・アルトマンCEOは先月ロンドンで開かれた開発者向けイベントで、「AIエージェントの利用料金は月額200ドルを大きく上回ることになる」と明言しており、より高度な機能を求める顧客に対して高価格でサービスを提供する戦略を示しています。
また、競合するAIスタートアップCognitionが提供しているコード支援ツール「Devin」は月額約500ドル(約7万5千円)ですが、このサービスはOpenAIが計画している月額1万ドルのエージェントと類似の機能を持つとされています。
そのため、OpenAIの料金設定が業界全体に影響を与える可能性があり、他のAI企業も同社の価格戦略を注意深く見守っています。
なお、OpenAIは今後、AIエージェント事業が同社の全体収益の20%~25%を占めることを見込んでいるとのことです。
出典:OpenAI Plots Charging $20,000 a Month For PhD-Level Agents — The Information