米AI大手のOpenAIは、新たに15の研究機関と共同でコンソーシアム（共同研究体）「NextGenAI」を立ち上げました。
NextGenAIの目的は、AIを活用して研究の加速と教育の発展を促進することです。
この取り組みでは、単一の研究機関だけでは難しい速度で成果を生み出すことを目指しています。
— OpenAI Newsroom (@OpenAINewsroom) March 4, 2025
NextGenAIには、ハーバード大学、マサチューセッツ工科大学（MIT）、オックスフォード大学など、世界をリードする研究機関が参加しています。
ハーバード大学は医療現場での意思決定を支援するAIを研究中で、特に患者に対する正確で迅速な治療方法の選択に役立てられることが期待されています。
MITでは学生や教員がAIモデルを自由に開発し、調整できる環境を提供します。OpenAIがAPIや計算資源を提供し、新たなAIアプリケーションの開発を支援する計画です。
テキサスA&M大学では、AIの倫理的で責任ある活用を目指す教育プログラムを展開します。AIリテラシーを高めることを目的に、学生が適切にAIを活用できるようトレーニングを提供します。
オックスフォード大学は、大学運営や図書館の業務でもAIを活用し、ボストン公共図書館もまたAIを用いて公共資料のデジタル化を進めています。情報へのアクセスを向上させる取り組みとして、公共的なメリットが広く期待されています。
NextGenAIはこのような取り組みを通じて、産業界と学術界の連携を強化し、研究所、大学、病院、図書館など幅広い分野にAIの恩恵を届ける方針です。
OpenAIは今回のコンソーシアム設立を通じ、次世代を担うAIリーダーの育成も同時に進めていく考えを示しました。