Anthropic社の開発したAI「Claude」に、新しく「プロジェクト」という機能が追加されました。この機能はPro版とTeam版のユーザーが利用でき、チャットをプロジェクトごとに整理して、情報や作業内容を一元管理できます。プロジェクトには20万トークン分の文章を記憶できる領域があり、関連する資料やプログラムコードを追加することで、Claudeの能力をさらに引き出すことが可能です。
また、「プロジェクト」機能では、独自の指示をClaudeに与えたり、成果物を生成したりすることもできます。これは、チーム全体で知識を共有したり、互いに刺激を与え合ったりするのに役立ちます。特に、開発者にとって便利なのが、コードウィンドウの拡張とライブプレビュー機能です。これらの機能により、コードレビューの効率が大幅に向上します。
実際に、「Claude」を活用しているNorth Highland社では、提案書の作成や複雑な文書の分析をスピーディーに行えるようになり、チーム全体の生産性が大きく向上したと報告しています。
The Claude Team plan is transforming our way of working at North Highland. Claude is a truly exceptional writer that has helped our team complete content creation and analysis tasks up to 5x faster than before—turning what was once two weeks of writing and research into minutes of work. With Claude, we’re future-proofing our workforce, finding more excitement in daily challenges, and leaping into the future of AI-assisted collaboration and creativity.
出典:Anthropic
Anthropic社は、今後もClaudeをより使いやすく改良していくとともに、広く利用されているアプリケーションと直接連携させていく予定です。
このプロジェクト機能の追加は、ChatGPTの機能であるGPTsとの競争を意味します。しかし、ユーザーにとっては、選択肢が増えるという利点があります。
なお、この新機能は、ユーザーの明確な許可なしに、データが生成モデルのトレーニングに使用されることはありません。これは、Anthropic社のプライバシー保護方針に基づいています。「Claude」のプロジェクト機能は、AIを活用した共同作業や創造性を促進する上で、重要な一歩となるでしょう。