ChatGPTで文章校正する方法!文字起こしや長文にも使えるプロンプト例

文章校正をスムーズに進めたいとき、特に文字起こしや長文の場合、目視でのチェックには限界があります。

そんなときに頼りになるのが、ChatGPTです。

ChatGPTはその仕組み上、誤字・脱字や「てにをは」などの文法の間違いを見つけるのが得意です。

この記事では、ChatGPTを使って文章の校正を行う方法やプロンプト例について詳しく解説します。

目次

ChatGPTに文章校正はお任せ!文字起こしや長文の場合は特に活用しよう

ChatGPTは、高度な自然言語処理技術を活用して、適正な修正案を提供してくれます。

長文や文字起こしの場合、特にその力を発揮します。

人間の目では見逃しがちな細かなミスも、ChatGPTなら迅速に見つけ出し、修正してくれる心強いツールです。

では、具体的にどのように指示を出せばより正確な文字起こしができるのか、プロンプトの例をいくつか見ていきましょう。

ChatGPTで文章校正するプロンプト例①:Zero-Shotで指示をする

ChatGPTは、Zero-Shot学習といい特別な指示がなくてもある程度文章の意図を理解し、適切な修正を提案できる機能を持っています。

例えば、以下のプロンプトのように指示を出すだけで、文章の誤りを検出し、より正確な表現に修正してくれます。

このような簡単な指示でも、ChatGPTは誤字脱字や「てにをは」の間違い、間違った文法などを修正してくれます。

他の例も見てみましょう。

Zero-Shot学習の利点を活かし、特定の文脈に関係なく一般的な文法チェックをしてくれているのが分かります。

音声ファイルを文字起こしした結果を修正したい場合、以下のような指示を出すと的確に修正してくれます。

以下の記事で、プロンプトエンジニアリングについて詳しく紹介していますのでご覧ください。

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プロンプトエンジニアリングとは?ChatGPTプロンプトの書き方やコツ ChatGPTなどの生成AIを効果的に活用するには、的確な指示を与える「プロンプトエンジニアリング」が重要となります。 では、ChatGPTに対して、どのように指示を出せば、より精度の高いアウトプットを得られるのでしょうか? この記事では、代表的なプロンプトのフレームワークや、OpenAIが推奨するプロンプト作成のコツ6選を、具体的な例を交えながらわかりやすく解説して行きます。

ChatGPTで文章校正するプロンプト例②:コピペで使えるフォーマット形式

文章校正をよりスムーズに進めるには、具体的なプロンプト例を知っていると大変便利です。

プロンプトについて詳しくない方は、以下のフォーマットを参考に、プロンプトを活用してみてください。

# 役割:文章校正
# 命令:以下の文章を校正し、より自然な日本語にしてください。
# 確認内容:
* 誤字脱字の修正
* 文法の修正
* 不自然な表現の改善
* 口語的な表現の修正

# 文章:(校正したい文章を掲載)

実際に上記のプロンプトをChatGPTに入力し、文章校正を試してみました。

語尾や読点の位置など、細かく修正されていることが分かります。

他にもこのようなフォーマットも有効です。

以下の文章を校正してください。

[校正したい文章]

**校正のポイント:**

* 誤字脱字のチェック
* 文法の修正
* 表現の改善(より自然な表現へ)
* [その他、校正してほしい点]

**文章のジャンル:**
* [文章の種類(例:記事、報告書、小説など)]
* [対象読者層(例:専門家、一般読者など)]

**その他:**
* [文章に関する補足情報(例:特定の言葉遣い、注意点など)]

注意点として、同じようなプロンプトやテンプレートを繰り返し使っていると、すべての文章が同じような構造や表現になりやすいです。

テンプレートをそのまま使用するのではなく、特定の文脈や目的に合わせてカスタマイズすることをおすすめします。

ChatGPTで文章校正をする場合のコツや注意点

ChatGPTを使用して文章校正を行うことは、効率的で効果的な方法の一つです。

しかし、ツールの特性や使用方法を理解し、最良の結果を得るためにはコツや注意点を押さえることが重要です。

プロンプトは具体的に書く

ChatGPTで効果的な文章校正を行うためには、プロンプト(指示文)をできるだけ具体的に書くことが重要です。

例えば、

「この文章を校正してください」

という漠然とした指示ではなく、

「この文章の誤字・脱字を修正し、より自然な日本語に修正してください。特に、段落2の論理的な飛躍が気になるので、接続詞などを加えてスムーズな文章にしたいです」

のように、修正してほしい箇所や希望する文章のスタイルを明確に伝えましょう。

また、どのように修正してほしいのか具体的な例を示すことで、ChatGPTはそのパターンに基づいて修正を行いやすくなり、より正確な校正結果が得られます。

例:
「以下の文を、次の例に基づいて改善してください。」
「次のように修正したいです。例:’彼は走っている’ -> ‘彼は走っています’」

これらのポイントを押さえたプロンプトを作成し、高水準の文章校正を実現しましょう。

ハルシネーションに注意する

ChatGPTは、学習データに基づいて文章を生成するため、存在しない事実や矛盾した情報を生成してしまう「ハルシネーション」が起こる可能性があります。

特に、文章を再生成するときに、元の文章とは異なる内容が生成されるリスクが高まります。

ハルシネーションを防ぐためには、以下の点に注意しましょう。

元の文章との整合性を確認する: 生成された文章が、元の文章の意図と一致しているかを確認しましょう。
・事実確認を行う: 専門的な知識やデータが必要な場合は、信頼できる情報源で事実を確認しましょう。
・プロンプトに制約条件を加える: 「元の文章の意味を変えずに、より簡潔に表現してください」のように、生成される文章に制約条件を加えることで、ハルシネーションを抑制できます。

ハルシネーションを防ぐためには、AIの出力を人間が確認し、検証することが重要です。

また、モデルのトレーニングデータの質と多様性を向上させることも有効な対策となります。

ハルシネーションについては以下の記事でもまとめています。

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校正と校閲の違いを理解しファクトチェックは人間が行う

ChatGPTは、文法チェックやスタイルガイドへの適合性といった校正作業において高い精度を示しますが、事実や整合性の検証を要する校閲作業は不得意です。

校正とは?
校正とは、印刷物や文章における誤字脱字、文法ミス、表記ゆれなどを探し出し、修正する作業のことです。

校閲とは?
校閲とは、文章の内容に焦点を当て、事実の確認、論理的な整合性の確認、表現の適切さなどを総合的に判断し、文章の質を高める作業です。

したがって、ChatGPTを使用する際は、基本的な文法やスペルのチェックに利用し、内容の精査や事実確認については人間の目で行うことが最良と言えるでしょう。

このように、機械と人間の得意分野を補完し合うことで、より高品質な文章を作成することができます。

入出力できる最大文字数に注意する

ChatGPTは、一度に入力できる文字数(トークン数)に上限があります。

スクロールできます
GPT-4oGPT-4o-mini
質問入力文字数
(コンテキストウィンドウ)
128,000トークン
約128,000文字
128,000トークン
約128,000文字
回答文字数
(最大出力トークン数)
4,096トークン
約4,096文字
16,384トークン
約16,384文字
出典:OpenAI Platform

長い文章を正確に校正したい場合は、文章を分割して入力する必要があり、出力される文章も一定の長さを超えると途切れてしまうことがあるため注意が必要です。

分割する際の注意点は以下です。

自然な区切りで分割する:文や段落の終わりで区切る、見出しやセクションごとに分割するなど自然な区切りを選びましょう。
文脈を提供する:必要に応じて、前後の文脈を簡潔に説明することで、より正確な校正ができます。
連続性を維持する:分割した文章を順番に校正し、最後に全体を再度確認することで、連続性や一貫性を保つことができます。
・必要な指示を追加する:分割した各部分に対して、特定の指示を追加すると効果的です。

まとめ

本記事では、ChatGPTを用いた文章校正の基礎から、文字起こしや長文に対応するためのプロンプト例までを解説しました。

これらの情報を参考に、あなたの文章作成の精度向上に役立てていただければ幸いです。

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