ChatGPTのWEBブラウジング機能は、最新情報やインターネットの検索結果を活用したいユーザーにとって強力なツールです。
この記事では、ChatGPTのWEBブラウジング機能の使い方と、無料ユーザーでも利用できる点について詳しく解説します。
ChatGPTのWEBブラウジング機能とは
ChatGPTのWEBブラウジング機能は、従来のAIチャットボットとは異なり、インターネットに接続してリアルタイムの情報を取得する機能です。
この機能を活用することで、時事情報や最新のニュース、技術的なリサーチなど、幅広い情報を手に入れることが可能になります。
WEBブラウジング機能はChatGPTがインターネット検索をしてくれる
ChatGPTのWEBブラウジング機能は、OpenAIのサーバーを通じてBing検索を利用し、インターネット上の情報を取得します。
ユーザーはプロンプトを入力するだけで、最新のニュースやリアルタイムのデータにアクセスでき、それをもとにした回答を受け取れます。
主要な生成AIではWEBブラウジング機能は提供していない
WEBブラウジング機能が利用できるのは、ChatGPTの他は限られた生成AIだけです。
Bing検索に統合されたCopilot(コパイロット)は同様の機能を提供していますが、GoogleのGemini(ジェミニ)やAnthropicのClaude(クロード)といった他の主要な生成AIには、現時点ではこの機能は含まれていません。
WEBブラウジング機能は無料ユーザーでも利用可能
WEBブラウジング機能はかつては有料プランのみで利用可能でしたが、現在では無料ユーザーでも使用できるようになっています。
これにより、より多くのユーザーがこの機能を活用し、インターネットの最新情報を得られるようになりました。
ネット上ではまだ有料限定という古い情報が見られることもありますが、これはもはや過去の話です。
ChatGPTのWEBブラウジング機能のおすすめの使い方
ChatGPTのWEBブラウジング機能を最大限に活用するための、使い方の例を具体的に紹介します。
最新情報を取得したいとき
ニュース、スポーツの結果、新製品の発売情報など、最新情報を知りたいときにこの機能が役立ちます。
リアルタイムで情報を検索し、その結果をもとにした回答が得られます。
また、下記のようなプロンプトで検索することも可能です。
どちらの場合も、ChatGPTの回答に引用元とリンクが表示されているので、ファクトチェックが容易です。
WEBページを直接読み込ませたいとき
特定のWEBページをChatGPTに読み込ませ、その内容を要約させることも可能です。
たとえばURLを送信して、そのページの要点をまとめてほしい場合や、特定の情報を抜粋してほしい場合に便利です。
上記の内容は、日本語のWikipediaから、ジョー・バイデン米大統領の経歴をChatGPTがまとめたものです。
ChatGPTはさまざまなURLの内容を読み込み、その要旨をまとめたり内容を分析できます。
ChatGPTのWEBブラウジング機能の注意点
ChatGPTのWEBブラウジング機能は非常に便利ですが、使用する際にはいくつかの注意点があります。
参照元の情報が間違っている場合は出力結果も間違っている場合がある
WEBブラウジング機能の出力結果は、参照したウェブサイトの情報に依存します。
したがって、参照元が誤った情報を提供している場合、ChatGPTの回答も間違ったものになります。
たとえば、米大リーグで話題の大谷翔平選手の打ったホームランの本数をChatGPTに問い合わせたところ、下記のように2024年8月12日時点で44本という回答が返ってきました。
しかし実際のホームラン本数は、下のニュース記事でわかるように、ChatGPTの回答より8本少ない36本です。
上記の食い違いは、参照したウェブサイトの記事が正確でないか、ChatGPTがウェブサイトの情報を読み間違えたことに理由があると考えられます。
上記の間違いの原因は、おそらく後者、すなわちChatGPTの解釈が誤っていたためでしょう。
ファクトチェック無しで結果をそのまま信じてしまうと、致命的なミスが生じる可能性があります。
ChatGPTのWEBブラウジング機能を正しく使うことで、より多くの情報を効率的に得られますが、精度や信頼性についても意識して活用することが重要です。
特に重要な情報を得る際には、複数の情報源を確認することが推奨されます。
参照先がアクセス拒否をしている場合は読み込めないことがある
一部のウェブサイトには、ChatGPTがアクセスできない場合があります。
日経新聞やブルームバーグなど、有料コンテンツは参照できません。
たとえば、日経新聞の有料コンテンツを読み込んで要旨をまとめるようにChatGPTに依頼すると、下記のような回答が返ってきます。
ちなみに、要旨をまとめるようにChatGPTに依頼したのは、下記の記事です。
元記事は、有料会員(あるいは無料会員)に登録しないと読めません。
ChatGPTはそれを反映して、記事を読み込んで要旨をまとめるのを拒否したのだと考えられます。
また、最新の時事情報を調査しようとした場合、内外主要メディアのWEBページは、たとえ有料情報でなくてもアクセス制限がかかっていて、URLから内容を直接ChatGPTに読み込むことはできないケースが多いようです。
ChatGPTへのアクセスが完全に自由であるWEBページは、案外限定されているので、WEBブラウジング機能を使って情報を調査するときは注意してください。