Artlistの著作権ルール!YouTubeで収益化すると著作権侵害がくる?

Artlistは、音楽や動画の素材を提供する便利なサービスです。

YouTubeで動画を収益化したり、商業目的でコンテンツを作るときに役立つ特徴があります。

このサービスを使えば、安心してクリエイティブな制作ができるだけでなく、著作権のトラブルを回避することもできます。

また、多くのクリエイターが選ぶ理由は、豊富な素材と柔軟なライセンスシステムがあるからです。

この記事では、Artlistの特徴やライセンスの仕組みをわかりやすく解説します。

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目次

Artlistは著作権フリーではなくロイヤリティフリー

Artlistの素材は「著作権フリー」ではありませんが、「ロイヤリティフリー」と呼ばれる仕組みを採用しています。

これは、素材の著作権はアーティストに残ったままですが、利用者がライセンス料を支払うことで、追加の支払いなしに何度でも使用できるという便利な仕組みです。

たとえば、ライセンスを取得すればYouTube動画やSNS投稿に使用しても著作権侵害の心配はありません。

このため、安心してプロジェクトに取り入れることができます。

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Artlistのプラン別ライセンス早見表

Artlistは、Social、Proの2つのライセンス契約をベースとした5つの料金プランを提供しており、それぞれ利用範囲やライセンスが異なります。

まずは、それぞれのプランの概要と主な違いを早見表で確認しましょう。

スクロールできます
プラン価格(年払い)内容ライセンス主な用途チャンネル収益化商用利用複数アカウント
Music & SFX Social$119.88($14.99)音楽、効果音SocialSNSへの投稿可能(1チャンネル/プラットフォーム)不可不可
Music & SFX Pro$198.96(なし)音楽、Stems、効果音、Premiere Pro拡張機能ProWebサイト、CMなど可能(3チャンネル/プラットフォーム、無制限のYouTube動画)可能可能(最大7ユーザー)
AI Voiceover$143.88(なし)AIボイス、Premiere Pro拡張機能ProWebサイト、CM、放送、Podcastなど可能可能不可
Footage & Templates$359.88(なし)映像、動画テンプレート、LUTsProWebサイト、CM、放送、Podcastなど可能(3チャンネル/プラットフォーム、無制限のYouTube動画)可能不可
Artlist Max$431.88(なし)音楽、Stems、効果音、AIボイス、映像、動画テンプレート、LUTs、プラグイン、Premiere Pro拡張機能ProWebサイト、CM、放送、Podcastなど可能(3チャンネル/プラットフォーム、無制限のYouTube動画)可能可能(最大7ユーザー)

Music & SFX Socialプランは、SNS投稿用に音楽や効果音を利用したい個人向けです。

特にYouTubeやTikTokなどのチャンネルで、自分のアカウントを収益化するのに最適です。

ただし、企業広告やチームでの利用はできません。

Music & SFX Proプランは、広告やプロジェクト制作に音楽を使いたい人向けです。

最大3つのチャンネルを収益化することができるため、フリーランスのクリエイターや小規模なビジネスに適しています。

また、チームでの利用が可能で、最大7人まで同時に利用できます。

Artlist Maxプランは、Artlistが提供するすべての素材を使えるプランです。

動画テンプレートやAIボイス機能、プラグインなど、制作に必要なツールをフル活用できるので、映像制作の幅を広げたいクリエイターにとって理想的な選択です。

さらに、最大7人のチーム利用にも対応しており、プロジェクト規模が大きい場合にも適しています。

SocialプランとProプランで細かい条件が異なりますので、以下に詳細なルールを解説します。

Socialプランのライセンス

Socialプランは、個人のSNS投稿や趣味の動画制作に最適なプランです。

許諾されるプラットフォームとチャンネル数

以下のような主要なSNSプラットフォームで使えます。

許諾されるプラットフォーム
  • YouTube
  • Facebook
  • Instagram
  • TikTok
  • Twitch
  • Podcast

各プラットフォームで許可されるチャンネル数は1つのみです。

複数のチャネルでArtlistの素材を使用したい場合は、Proプランにアップグレードする必要があります。

商用利用はOK?収益化のルール

Socialプランでは、商用利用はできません。

クライアントや第三者のためにプロジェクトを作成することは許可されていません。

自身のチャンネル/アカウントで収益化することは可能ですが、限定されています。

具体的には、自分のSNSチャンネルで公開した動画やプロジェクトを収益化することは可能ですが、その際にはいくつかの条件を守る必要があります。

たとえば、収益化する動画のリンクを自分のウェブサイトに貼り付けたり、プロジェクトのURLを他の人と共有して、自分のチャンネルを宣伝する目的でのみ収益化が許可されています。

企業やクライアントワークとして制作したコンテンツに使用することはできません。また、有料メディアでの公開も禁止されています。

企業やクライアント向けの商業利用には対応していないため、個人利用に特化したプランといえます。

チームでの利用はできる?

ArtlistのSocialプランは、個人専用のライセンスです。そのため、チームでの利用は許可されていません。

このプランでは、登録した1人のユーザーのみが素材を使用できます。

もし複数のユーザーがArtlistの素材を使用する必要がある場合は、Proプランを選ぶことを検討してください。

Proプランのライセンス

Proプランは、Socialプランよりも幅広い用途をカバーし、より多くのチャネルでプロジェクトを収益化することができます。

クライアントワークや商用利用を行う場合は、Proプランが適しています。

商用利用・収益化について

Proプランでは、商用利用ができます。

クライアント向けの動画制作や、テレビCM、YouTube広告などの有料広告にも利用可能です。

また、テレビ番組やドキュメンタリー、映画といった放送用コンテンツにも対応しています。

ただし、放送局としての利用には別途Businessライセンスが必要になる場合があります。

許諾されるメディアとフォーマット

Proプランでは、以下のメディアやフォーマットでArtlistの素材を使用できます。

許諾されるメディアとフォーマット

【対応メディア】

  • YouTube
  • Instagram
  • TikTok
  • Twitter
  • Facebook
  • Vimeo
  • Twitch
  • ウェブサイト

【対応フォーマット】

  • 動画クリップ
  • 広告
  • 映画
  • シリーズ
  • Podcast
  • アニメーション
  • プレゼンテーション
  • スライド
  • 放送

ただし、Artlistの素材は必ずプロジェクトの一部として使用しなければなりません。

音楽や効果音を単独で使用したり販売することは禁止されています。

また、素材の著作権はArtlistやアーティストに帰属し、再販や再配布も厳しく制限されています。

クライアントワークでの利用

Proプランでは、クライアントのために動画やプロジェクトを制作する際に、Artlistの素材を使用できます。

制作したプロジェクトはクライアントに納品可能で、クライアントはそのライセンス範囲内で自由に使用できます。

ただし、素材自体を直接クライアントに渡すことはできません。

また、素材のダウンロードはライセンスを保有している自分自身のみ可能で、クライアントが素材を使いたい場合は、別途Artlistのライセンスを取得する必要があります。

ライセンスはあくまで制作した自分自身に帰属します。

チームでの利用はできる?

Proプランのチームプランでは、最大7人(管理者を含む)がライセンスを共有して利用できます。

ただし、チームメンバーは、グループのプロジェクトを作る目的でのみ素材を使用できます。

個人の収益化目的で素材を使うことは認められていません。

そのため、企業や制作チームが効率的に動画制作を進めるために最適です。

Maxプランのライセンス

Maxプランは、Proプランの全素材に加え、動画テンプレート、プラグイン、そして動画編集ソフトHitFilm Proが利用できる、最も包括的なプランです。

動画テンプレート、プラグイン、SFX

Proプランと同様のライセンス条件が適用されます。

つまり、商用利用が可能で、自身の制作物に組み込むことで自由に利用可能です。

クライアントワーク、有料広告、放送&テレビなど、様々な用途でArtlistの素材が使えます。

また、ソーシャルメディアで収益化することも可能です。

FXhome HitFilmの使い方と注意点

Maxプランには、プロ仕様の動画編集ソフト「HitFilm Pro」が含まれています。

このソフトは高機能で、映像制作をさらにレベルアップさせたいクリエイターに最適です。

定期課金が有効な間はフル機能を使えますが、契約が終了すると無料版に切り替わり、一部の機能が使えなくなります。

また、HitFilm Proの利用には、Artlistの規約に加えて、提供元であるFXhome社のエンドユーザーライセンス契約(EULA)が適用されます。

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全プラン共通ライセンスの規約

Artlistの全てのプランに共通するライセンス規約は以下の通りです。

素材のダウンロード数

Artlistでは、全プランで1日にダウンロードできるな素材の数が決められています。

これは、すべてのユーザーが公平に利用できるようにするためと、自動でダウンロードされるのを防ぐためです。

具体的には、以下のように制限されています。

  • 音楽:1日あたり40曲
  • 効果音(SFX):1日あたり100個
  • テンプレート:1日あたり40個
  • クリップ/フッテージ/アニメーション/3D:1日あたり100個

これらの制限を守って利用することで、円滑なサービスの利用が可能になります。

AI素材の生成と利用

AIで生成された素材は制作物で自由に使えますが、いくつかの重要なルールがあります。

まず、誤解を与える目的での使用は禁じられています。

たとえば、選挙関連の虚偽情報を広めるために使用することや、候補者を偽るような素材の作成は禁止です。

また、ディープフェイクの作成や、他人になりすますような目的での利用も禁止されています。

これには、欺瞞的なボイスクローンの作成も含まれます。

他にも、AI素材もArtlistの他の素材と同様に、プロジェクトの一部として使うことが求められ、単独での使用や販売することはできません。

素材はメインコンテンツとして使用禁止

Artlistの素材は、制作物全体の一部としてのみ利用可能です。

素材を単独でコンテンツとして使うことはできません。

以下の例が含まれます。

  • 音楽をそのまま販売
  • 効果音だけを抽出して使う
  • 歌詞付き動画やバックグラウンド音楽のみに依存したループアニメーション

これらのルールはAI素材にも適用され、厳守する必要があります。

素材の所有権について

Artlistにある素材を使用して制作した作品の著作権は、制作したユーザーに帰属します。

ただし、素材自体の著作権はArtlistまたはそのアーティストにあります。

そのため、以下の行為は禁じられているので注意しましょう。

  • 素材をYouTubeのContent IDやFacebookの権利マネージャーに登録すること
  • 他のユーザーが素材を使うことができないような形でロゴや商標に組み込むこと

素材を所有する権利は保持されないため、ライセンスの範囲内で使うことが大切です。

再配布・再販売の禁止

Artlistの素材は、どのような形でも再配布や再販売が禁じられています。

具体的には、以下のような行為が含まれます。

  • 音楽や動画のコレクションとして再販売
  • ストックプラットフォームへのアップロード
  • 他のツールやテンプレートとしての再利用

素材はライセンスを購入した本人が直接利用するためのものであり、他人に譲渡することはできません。

不適切なコンテンツでの使用禁止

Artlistの素材は、以下のような目的で使うことは禁止です。

  • ポルノや暴力、ヘイトスピーチを含むもの
  • 違法行為を助長する作品
  • Artlistやアーティスト、第三者の評判を傷つけるような使い方

これらのルールを守り、適切な制作物にのみ使用してください。

サブスクリプション終了後の利用について

サブスクリプションが終了した場合でも、契約期間中に制作・公開した作品については引き続き同じプラットフォームで利用できます。

ただし、新しい制作物で素材を使うことや、新しくダウンロードはできません。

素材をダウンロードし、新しい制作物に利用する場合は、定期課金が有効である必要があります。

解約方法や解約後のルールは以下の記事でもまとめています。

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Artlistのライセンスに関するよくある質問(FAQ)

Artlistの素材を使ってYouTubeで収益化できますか?

Artlistの素材を使ってYouTubeで収益化できます。

Socialプランでは、SNSにて1つのチャンネルのみ収益化が可能です。

一方、Proプランでは、1つのプラットフォームで最大3つのチャンネルが収益化できます。

また、チームプランを利用すれば、さらに最大5つのチャンネルを収益化できます。

クライアントワークでArtlistの素材を使うことはできますか?

はい、ProプランとMaxプランではクライアント向けの仕事にArtlistの素材を使うことができます。

このプランを利用すれば、取引先や顧客のために作る動画や制作物に、Artlistの素材を組み込んで納品できます。

ただし、素材自体を取引先や顧客にそのまま渡すことはできません。

Artlistの素材を他のプラットフォーム(Pond5など)で販売できますか?

いいえ、Artlistにある素材を再販売することはできません。

Artlistのライセンスは素材を使う権利を付与するものであり、所有する権利を譲渡するものではありません。

素材はプロジェクトの一部としてのみ使用でき、単独での販売や配布は禁止されています。

サブスクリプションを解約したら、制作済みの動画はどうなりますか?

サブスクリプション中に作った動画は、解約後も引き続き収益化できます。

たとえば、契約期間中にYouTubeに投稿した動画は、解約後もそのまま収益化したり公開を続けられます。

解約後は新しい制作物でArtlistの素材を使用することはできません。

AIで生成した音声は商用利用できますか?

はい、AIで生成した音声も商用利用が可能です。

ただし、AI音声は他の素材と同じように、制作物の一部として使う必要があります。

AI音声そのものを販売したり、他の目的で単独利用することは禁じられています。

また、人間の声と間違えさせるような使い方をしたり、誤解を与える目的で使用することも認められていません。

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YouTubeから「著作権侵害」が来たらArtlistのClearlistを確認

Artlistはロイヤリティフリーなため、YouTubeで利用しても問題がありません。

しかし、なかにはYouTubeから著作権侵害の通知が来て困っているという人を見かけます。

これは、Artlistにある「Clearlist」という、自分のYouTubeアカウントであることを証明するリストへ登録されていないため発生します。

Artlistの「Clearlist」に自分のYouTubeアカウントを登録することで、YouTubeの著作権侵害通知を解決でき、使用した素材が正当なものであることを証明できます。

以下が設定方法です。

STEP
Clearlistのセクションを見つける

ダッシュボードからアカウントのアイコンをクリックし、「Clearlist」に進みましょう。

STEP
チャンネルまたは動画のURLを登録する

Clearlistのセクションで、YouTubeのチャンネルまたは問題となっている動画のURLを登録します。

YouTube以外のアカウントでもArtlistの素材を使っている場合は、ここに登録をしましょう。

以上で、著作権侵害の通知を解決することができます。

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まとめ

Artlistは、動画クリエイターにとって強力なツールであり、さまざまなプランを通じて収益化や商用利用を可能にします。

ただし、利用には規約を遵守することが重要です。

各プランの特徴や制限を理解し、最適なプランを選ぶことで、安心してクリエイティブな制作を進められます。

収益化やクライアントワークに対応するなど自分の目的に合ったプランを活用し、創造的な制作物を実現しましょう。

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