
Google発の新しいAIリサーチノート「NotebookLM」が話題です。
資料をもとに質問や要約ができる革新的な機能が注目を集めており、2026年現在はProプランの登場や日本語対応、ポッドキャスト風の音声機能、スマホアプリ展開など多彩な進化を遂げています。
本記事では、NotebookLMとは何か、使い方や料金プラン(Pro)も含め、その魅力と実力を多角的に解説します。
NotebookLMとは?特徴と仕組みを解説【AIリサーチノート】

Googleの実験プロジェクトから生まれたNotebookLM。その概要と他ツールとの違いを解説します。
Google AIツールとしての位置付けと競合サービス比較
NotebookLMは、Google Labsが開発したAIリサーチノートツールで、ユーザーがアップロードした資料のみを参照して回答を生成する点において、他のAIチャットボットとは一線を画しています。
同じくGoogle社のGemini や、ChatGPT、Perplexityなどの汎用AIツールは一般的な知識データベースを活用するのに対し、NotebookLMは「ユーザーが持つドキュメント」に特化した情報整理が可能なことから、学術用途や業務支援に強みを発揮します。
この点で、「AIリサーチノート」としての価値が際立っており、信頼性の高い引用付き回答やアウトライン生成が実現します。
また、Google WorkspaceやGoogle Oneとの親和性も高く、今後のビジネス活用や教育分野での展開にも注目が集まっています。
NotebookLMは世界200以上の国・地域で提供され、既に数百万人規模のユーザーや多数の組織に利用されており、勉強のスマート化や迅速な意思決定、通勤中の音声要約の活用など、幅広いシーンで「AI搭載の第二の脳」として活躍しています。
| ツール名 | 主な特徴 | データ参照元 | 引用機能 |
|---|---|---|---|
| NotebookLM | アップロード資料を元にAIが要約・QA対応 | PDF・Docs・Slides・URLなど | インライン引用付き |
| ChatGPT | 汎用性の高い生成AI、Web検索も可能 | 事前学習済みの大規模データ+Web検索 | ブラウズ時は出典表示 |
| Perplexity | 検索+生成に特化し最新情報にも強い | リアルタイムWeb検索+自社LLM | 出典明示 |
| Notion AI | ノートやタスク管理に特化したAI支援 | Notion内のユーザーコンテンツ |
アップロード資料ベースで“幻覚”を抑える仕組み
NotebookLMの最大の特徴は、基本的にアップロードされた資料だけを知識ベースとしてAIが回答を生成する点にあります。
一般的な生成AIが起こしやすい「幻覚(ハルシネーション)=事実でない情報の出力」を防ぐため、NotebookLMでは外部の情報を参照せず、あくまでユーザー提供のPDFやDocs、Slides、Webページなどをもとに処理が行われます。

さらに、回答には出典元へのリンクがインラインで付与されるため、ユーザー自身が根拠を簡単に確認できます。
なお、Fast ResearchやDeep Research機能を使うことで、Web検索を行うことも可能です。
NotebookLMの使い方ガイド【基本編】

初めて使う方向けに、NotebookLMの基本操作や主要機能をわかりやすく紹介します。
アカウント作成~利用開始までの手順
NotebookLMは、下記の手順に沿って、公式サイトにGoogleアカウントでログインするだけで利用を開始できます。
PCもしくはモバイルブラウザからアクセスし、案内に沿って初回設定を済ませれば、すぐにノートブックの作成や資料のアップロードが可能になります。
下記ではPC向けサイトの使い方の流れを簡単に解説します。
以下の画面が表示されれば、ログインは完了です。

基本的な使い方と主要機能
NotebookLMでは、ノートブックを作成した後にPDFやGoogleドキュメント、スライド、WebサイトURLなどのソースをアップロードし、それをもとにAIが自動で要約やトピック整理を行います。
実際に使い方を見ていきましょう。
「新規作成」をクリックします。

「ソースを追加」画面が表示されますので、ドラッグ&ドロップ、もしくは、ファイル選択アイコンからファイルをアップロードします。

自動でドキュメントの読み込みが始まり、下のように中央のチャット欄に文書の概要が表示されます。今回は、NotebookLMについて簡単に説明したドキュメントをアップロードしました。

UIは下のように非常にシンプルな構成となっており、右側のStudioパネルではFAQ生成や学習ガイド、音声要約(Audio Overviews)などの派生コンテンツもワンクリックで生成可能です。

中央のチャット画面では、アップロードしたテキストの内容に基づいて要約・質問などを行うことができます。

なお、今回アップロードしたNotebookLM に関してのテキストには、有料プランについての具体的な情報を含めなかったため、有料プランについて質問すると、「お答えできません」と返ってきました。

NotebookLMは、確かに提供した情報のみに基づいて回答を生成していることが分かります。
NotebookLMの主要な機能を下の表にまとめました。
| 機能カテゴリ | 概要 |
|---|---|
| ノートブック作成 | プロジェクト単位でノートを作成し、複数のソースを一括管理 |
| ソースアップロード | PDF・Googleドキュメント・Slides・Sheets・画像・Wordファイル・URL・YouTube等に対応 |
| AIチャット | アップロード資料をもとに要約・質問応答が可能(引用付き) |
| スタジオパネル | ソースに基づきAIがマインドマップ、レポート、フラッシュカード、テスト、インフォグラフィック、スライド資料を生成 |
| Audio Overviews | AIが資料内容を会話形式で音声要約(ポッドキャスト風) |
| Video Overviews | AIが資料内容をスライド形式の動画で要約 |
| Goals | ロールやふるまいを事前に定義してチャット可能 |
| 多言語対応 | 日本語を含む多数の言語に対応し、音声出力も可能 |
| 共有・分析 | ノートのチャット共有、アクセス分析など(Pro限定) |
NotebookLMは日本語対応?日本語UI・回答の実力と多言語対応

NotebookLMは、日本語UIにすでに対応しており、操作画面や案内、チャットの応答もすべて日本語で表示されます。
もちろん、英語論文をもとにした質問にも日本語での要約や引用が可能です。
また、Audio Overviews(ポッドキャスト感覚で読み上げる)機能も多言語化が進み、日本語音声による要約再生に対応しています。
80 以上の言語で音声解説を生成できます。
ヒント: NotebookLM では、Google アカウントの設定で指定した言語がデフォルトの出力言語として使用されます。
出典:NotebookLM ヘルプ
80言語以上への展開が進む中で、日本語の精度も向上しており、研究やビジネス用途でも実用的に使えるレベルです。
NotebookLMアプリの特徴

NotebookLMはスマホアプリも提供されており、Google PlayやApp Storeからインストールできます。
Webアプリの多くのコア機能が搭載されており、音声概要をダウンロードしておくことでオフラインでも聞くことができます。
また、オンラインかオフラインかに関わらずバックグラウンドでの再生もできるため、他のアプリを利用しながら音声概要を聞くことができます。
新しくブックを作成するには、アプリ内でソースをアップロードするだけでなく、他のアプリで共有アイコンをタップし、NotebookLMを選択することで、WebサイトやPDF、YouTube動画などをソースとして追加することができます。


なお、デスクトップ版と比較して機能が制限されているため、すべての機能を活用するにはデスクトップからの利用が推奨されています。
NotebookLMモバイルアプリの機能が制限されています
ヒント: NotebookLM を完全にお楽しみいただくには、デスクトップ版のご利用をお勧めします。
出典:NotebookLMヘルプ
NotebookLMポッドキャスト機能の魅力-Audio Overviews

要点を音声で聴けるユニークな機能が登場しました。
ポッドキャスト感覚で情報を吸収できる仕組みを、実際の生成音声を交えて解説します。
AI司会者が朗読するポッドキャスト風機能
NotebookLMの「Audio Overviews」機能では、アップロードした文書をもとに、AIがまるで司会者のように対話形式で内容を朗読してくれます。
これは単なる要約ではなく、聞き手が理解しやすいよう構成された“ポッドキャスト風”の音声出力で、勉強や移動中のインプットに最適です。
ユーザーはまるでAIとラジオ番組を聞いているかのような感覚で、資料の理解を深められます。
ポッドキャスト機能の使い方
PDF資料をアップロードして、ポッドキャスト風の音声を生成します。



音声形式は4つのタイプから選択できます。設定が完了したら「生成」をクリックします。


今回生成された音声はこちら↓から再生できます。
NotebookLMについての概要を説明した文章をインプットしています。
男女二人の話者による非常に自然な会話となっており、自然な相づちなど日本語として全く遜色のないポッドキャスト風音声となっています。
スライド形式の要約動画を自動生成-Video Overviews

2025年7月末に追加された新機能「Video Overviews」は、NotebookLM上のノート内容をもとに、AIがスライド形式の要約動画を自動生成してくれるツールです。

既存の音声要約(Audio Overviews)に続く機能として、視覚的な理解をサポートする役割を担います。
音声要約と同じようにソースをアップロード後にワンクリックで生成をスタートでき、図表を含む構成にナレーションが加わり、学習やプレゼン準備に活用しやすい仕上がりです。

Audio Overviewsと同様に80以上の言語に対応しており、日本語でのビデオ生成も可能です。
Video Overviewsを使用するには、Audio Overviewsと同じ手順で「動画解説」を選択して生成します。

音声概要と同様の文章をインプットし、実際に生成された動画がこちらです。
2026年1月時点ではこの機能はデスクトップ版のみ対応で、モバイルアプリでは利用できません。
NotebookLM Proの機能・料金を徹底解説!無料版との違いは?

無料版との違いや追加機能、コストパフォーマンスを知ることで、自分に合ったプラン選びができます。
Proで拡張される上限と追加機能
NotebookLMには、有料のProプランがあり、アップグレードすると、無料版と比べて各種上限が5倍程度に拡張されます。
また、Pro版でのプレミアム機能として、「チャットのみ」の共有設定、高度な出力スタイル選択、アクセス分析なども追加され、共同作業や専門用途でも活躍します。
NotebookLM Proは、Google AI Pro・Ultra加入者、または企業・教育機関向けのWorkspace経由で利用できます。
| 機能項目 | NotebookLM(無料版) | NotebookLM Pro(有料版) |
|---|---|---|
| ノートブック作成数 | 最大100冊 | 最大500冊 |
| ノートあたりのソース数 | 最大50件 | 最大300件 |
| チャットクエリ回数 | 1日最大50回 | 1日最大500回 |
| 音声要約の生成 | 1日最大3回 | 1日最大20回 |
| 対応ファイル形式 | PDF、Google Docs、Slides、URL、YouTubeなど(最大50万語/200MB) | 同左 |
| 自動生成機能 | 要約、よくある質問、タイムライン、概要説明資料など | 同左 |
| 共有設定 | 標準的な共有 | 「チャットのみ」共有のカスタマイズ可能 |
| スタイル設定 | なし | 「ガイド」「アナリスト」など出力スタイルを設定可能 |
| ノートブックの分析機能 | なし | アクセス数・クエリ数の可視化が可能 |
Proプランの月額料金とコスパ評価
個人ユーザーの場合、NotebookLM ProはGoogle AI ProまたはUltraに加入することで、このプランを利用できます。
| 項目 | Google AI Pro | Google AI Ultra |
|---|---|---|
| 月額料金 | 2,900円 | 36,400円 |
| NotebookLM | 使用量上限が 5 倍 | 最大の使用量上限と最先端のモデル機能 |
| ストレージ | 2TB | 30TB |
Google AI ProとUltraには公式サイトから加入できます。
無料プランでもNotebookLMの基本機能は揃っていますが、利用上限やプレミアム機能の有無と言った点、また、Google AI ProではGeminiの有料プランなどGoogleが提供する他のAIサービスも利用できることを考えると、有料プランのコストパフォーマンスは高いと言えます。

支払い方法・キャンセル・Google One統合の注意点
NotebookLM Proの支払いは、Google AI Pro/Ultlaを通じて行います。
決済はGoogleアカウントに紐づいた支払い方法(クレジットカード)で簡単に設定可能です。
いつでもGoogle Oneのマイページから解約は可能で、請求期間終了後に自動で無料プランへ移行します。
なお、NotebookLM ProはGoogle OneのAI機能群と連携して提供されているため、他の機能の使用を継続する場合には解約してしまうと使用できなくなることに注意しましょう。
NotebookLM活用シーン – 学術からビジネスまで

NotebookLMは学習・研究だけでなく、企業やクリエイターにも応用が広がっています。
大学講義・研究論文まとめに役立つ使い方
講義資料やPDF論文をアップロードするだけで、必要な論点の抽出や要約が数クリックで完了。
キーワード指定で関連情報を効率よく引き出せるため、ゼミ発表やレジュメ作成の下地作りに最適です。
引用リンクが自動付与されるため、信頼性を保ちながらAIの回答を論文執筆にも活用可能。
日本語対応のため、英語文献の要点も母語で素早く把握できます。
試しに英語論文を読み込ませてみたところ、下のような要約が数秒で完成しました。

企業ナレッジ共有とクリエイティブ活用例
例えば、チームで共有する社内マニュアルやプロジェクト資料をアップロードすれば、業務知識の属人化を防ぎ、誰でも必要情報を即座に抽出可能です。
AIによる要点抽出・Q&A生成で、FAQ対応や業務効率化に直結します。
さらに、ライターや企画職にとっては、大量の参考資料を一括で要約・比較する用途にも便利で、企画書の骨子作成やアイデア整理の時間を大幅に短縮できます。
ポッドキャスト用の台本・音声生成
NotebookLMのAudio Overviews機能は、アップロードした文書の要点をAIが会話形式で音声化できるため、ポッドキャストやYouTubeの台本作成に活用可能です。
そのまま再生・MP3形式での保存もできるため、音声メディアの制作ワークフローが一気に効率化します。
台本生成と収録準備を同時に進めたい制作者にとって、強力な時短ツールと言えるでしょう。
加えて、音声合成の多言語対応によって、日本語で資料内容を読み上げて高齢者や視覚障がい者に情報提供するといったアクセシビリティ向上の取り組みへの応用も期待されます。
NotebookLM活用と商用利用時の注意点【セキュリティ総括】

安心して使うために知っておきたい、NotebookLMのデータ保護設計と商用利用時の注意点をまとめます。
LLM推論時のプライバシー設計
NotebookLMでは、アップロードした資料をもとに行われるLLM推論が「個別アカウント内のみ」で完結する設計となっており、第三者のAI学習や外部への流用は発生しません。
What about the privacy of my data in NotebookLM?
NotebookLM will never train on any of your data. Please read more here.
出典:NotebookLM Help – Frequently Asked Questions
これは特に、社内の知識共有やドキュメント検索の効率化を目的とした利用において、安心材料となります。
Google公式のセキュリティドキュメントでは、AI推論時のアクセス権やデータ処理の範囲についても明示されており、透明性が高いのが特徴です。
商用利用OKでも機密資料は社内ポリシー確認
NotebookLMは商用利用が可能で、企業ユーザーも安心して導入できます。
ただし、内容は共有することも可能な設計になっており、ノートブック単位で閲覧・編集権限の設定も行えます。
そのため、機密性の高い社内文書を扱う場合は、NotebookLM上の共有設定を誤らないよう注意が必要です。
特に、社外共有リンクの生成や編集権限の範囲などは、企業内の情報管理ポリシーに沿って明確に運用しましょう。
Google Oneの契約企業はData Protection条項を確認
Workspace版NotebookLMはDPA(Google Cloud Data Processing Addendum:DPA)の保護下にありますが、Google One経由のPro契約は対象外であり、応答の改善などのためにGoogle担当者が内容を確認する可能性があります。
お客様のデータは保護されており、フィードバックを提供しない限り、NotebookLM のトレーニングに使用されることはありません。改善のためのフィードバックをお寄せいただいた場合、Google は、クエリ、アップロード、モデルの回答など、そのやり取りの全容を確認させていただく場合があります。
Google Workspace または Google Workspace for Education をご利用の場合、NotebookLM でのアップロード、クエリ、モデルの回答は、人間のレビュアーが確認することも、AI モデルのトレーニングに使用されることもありません。
出典:NotebookLM ヘルプ
Google Oneで導入する企業は、アップロード資料が品質改善目的で参照され得る点を踏まえ、自社Data Protection条項と突き合わせて運用基準を整備し、部署限定や監査ログの強化など追加ガバナンスを徹底しましょう。
まとめ
NotebookLMは、自分のアップロード資料をもとに高精度な回答や要約を生成できるAIリサーチツールです。
無料版でも十分に活用可能ですが、ノート数やチャット回数の制限に達しやすい場合は、Proプランへの移行がおすすめ。
音声機能やソース上限の拡張により、研究や業務の生産性が一段と向上します。
まずは無料枠で使い勝手を確認し、自身のニーズに応じて有料プランを検討してみましょう。

