NotebookLMとは?使い方やPlusとの違い!料金やアプリ化・日本語対応について徹底解説【2025年最新】

Google発の新しいAIリサーチノート「NotebookLM」が話題です。

資料をもとに質問や要約ができる革新的な機能が注目を集めており、2025年現在はPlusプランの登場や日本語対応、ポッドキャスト風の音声機能、スマホアプリ展開など多彩な進化を遂げています。

本記事では、NotebookLMとは何か、使い方や料金プラン(Plus)も含め、その魅力と実力を多角的に解説します。

目次

NotebookLMとは?特徴と仕組みを解説【AIリサーチノート】

Googleの実験プロジェクトから生まれたNotebookLM。その概要と他ツールとの違いを解説します。

Google AIツールとしての位置付けと競合サービス比較

NotebookLMは、Google Labsが開発したAIリサーチノートツールで、ユーザーがアップロードした資料のみを参照して回答を生成する点において、他のAIチャットボットとは一線を画しています。

同じくGoogle社のGemini や、ChatGPT、Perplexityなどの汎用AIツールは一般的な知識データベースを活用するのに対し、NotebookLMは「ユーザーが持つドキュメント」に特化した情報整理が可能なことから、学術用途や業務支援に強みを発揮します。

この点で、「AIリサーチノート」としての価値が際立っており、信頼性の高い引用付き回答やアウトライン生成が実現します。

また、Google WorkspaceやGoogle Oneとの親和性も高く、今後のビジネス活用や教育分野での展開にも注目が集まっています。

NotebookLMは世界200以上の国・地域で提供され、既に数百万人規模のユーザーや多数の組織に利用されており、勉強のスマート化や迅速な意思決定、通勤中の音声要約の活用など、幅広いシーンで「AI搭載の第二の脳」として活躍しています。

ツール名主な特徴データ参照元引用機能の有無
NotebookLMアップロード資料を元にAIが要約・QA対応PDF・Docs・Slides・URLなどあり(インライン引用付き)
ChatGPT汎用性の高い生成AI、Web検索も可能事前学習済みの大規模データ+Web検索あり(ブラウズ時は出典表示)
Perplexity検索+生成に特化し最新情報にも強いリアルタイムWeb検索+自社LLMあり(出典明示)
Notion AIノートやタスク管理に特化したAI支援Notion内のユーザーコンテンツなし

アップロード資料ベースで“幻覚”を抑える仕組み

NotebookLMの最大の特徴は、アップロードされた資料だけを知識ベースとしてAIが回答を生成する点にあります。

一般的な生成AIが起こしやすい「幻覚(ハルシネーション)」(事実でない情報の出力)を防ぐため、NotebookLMでは外部の情報を参照せず、あくまでユーザー提供のPDFやDocs、Slides、Webページなどをもとに処理が行われます。

さらに、回答には出典元へのリンクがインラインで付与されるため、ユーザー自身が根拠を簡単に確認できます。

NotebookLMの使い方ガイド【基本編】

初めて使う方向けに、NotebookLMの基本操作や主要機能をわかりやすく紹介します。

アカウント作成~利用開始までの手順

NotebookLMは、下記の手順に沿って、公式サイトにGoogleアカウントでログインするだけで利用を開始できます。

PCもしくはモバイルブラウザからアクセスし、案内に沿って初回設定を済ませれば、すぐにノートブックの作成や資料のアップロードが可能になります。

下記ではPC向けサイトの使い方の流れを簡単に解説します。

STEP
公式サイトにアクセスし、Googleアカウントでログイン

公式サイトにアクセスし、googleアカウントでログインします。

以下のような画面が表示された場合は、内容に同意([OK]をクリック)します。

STEP
ログイン完了

以下の画面が表示されれば、ログインは完了です。(画面は有料プランのものです)

基本的な使い方と主要機能

NotebookLMでは、ノートブックを作成した後にPDFやGoogleドキュメント、スライド、WebサイトURLなどのソースをアップロードし、それをもとにAIが自動で要約やトピック整理を行います。

実際に使い方を見ていきましょう。

STEP
新規作成

「Create new(新規作成)」をクリックします。

STEP
ファイルをアップロード

「ソースを追加」画面が表示されますので、ドラッグ&ドロップ、もしくは、ファイル選択アイコンからファイルをアップロードします。

STEP
ドキュメント解析画面へ

自動でドキュメントの読み込みが始まり、下のように中央のチャット欄に文書の概要が表示されます(今回は、NotebookLM について簡単に説明したドキュメントをアップロードしました)。

UUIは下のように非常にシンプルな構成となっており、右側のStudioパネルではFAQ生成や学習ガイド、音声要約(Audio Overviews)などの派生コンテンツもワンクリックで生成可能です。

STEP
チャットで質問などを行う

中央のチャット画面ではアップロードしたテキストの内容に基づいて要約・質問などを行うことができます。

なお、今回アップロードしたNotebookLM に関してのテキストには、有料プランについての具体的な情報を含めなかったため、有料プランについて質問すると、「お答えできません」と返ってきました。

NotebookLM は確かに提供した情報のみに基づいて回答を生成していることが分かります。

NotebookLMの主要な機能を下の表にまとめました。

機能カテゴリ概要
ノートブック作成プロジェクト単位でノートを作成し、複数のソースを一括管理
ソースアップロードPDF・Googleドキュメント・Slides・URL・YouTube等に対応
AIチャットアップロード資料をもとに要約・質問応答が可能(引用付き)
スタジオパネルFAQ、目次、ブリーフィングなど派生コンテンツを自動生成
Audio OverviewsAIが資料内容を会話形式で音声要約(ポッドキャスト風)
多言語対応日本語を含む多数の言語に対応し、音声出力も可能
共有・分析ノートのチャット共有、アクセス分析など(Plus限定)

NotebookLM Plusの機能・料金を徹底解説!無料版との違いは?

無料版との違いや追加機能、コストパフォーマンスを知ることで、自分に合ったプラン選びができます。

Plusで拡張される上限と追加機能

NotebookLM には有料のPlusプランがあり、アップグレードすると、無料版と比べて各種上限が5倍程度に拡張されます。

また、Plus版でのプレミアム機能として、「チャットのみ」の共有設定、高度な出力スタイル選択、アクセス分析なども追加され、共同作業や専門用途でも活躍します。

NotebookLM Plusは、Google One AI Premium加入者、または企業・教育機関向けのWorkspace経由で利用できます。

機能項目NotebookLM(無料版)NotebookLM Plus(有料版)
ノートブック作成数最大100冊最大500冊
ノートあたりのソース数最大50件最大300件
チャットクエリ回数1日最大50回1日最大500回
音声要約の生成1日最大3回1日最大20回
対応ファイル形式PDF、Google Docs、Slides、URL、YouTubeなど幅広く対応同左
自動生成機能要約、よくある質問、タイムライン、概要説明資料などをワンクリックで作成同左
共有設定標準的な共有「チャットのみ」共有のカスタマイズ可能
スタイル設定なし「ガイド」「アナリスト」など出力スタイルを設定可能
ノートブックの分析機能なしアクセス数・クエリ数の可視化が可能

Plusプランの月額料金とコスパ評価

NotebookLM Plusの月額料金は2900円です。

個人ユーザーはGoogle One AI Premiumに加入することで、このプランを利用できます。

出典:Google One公式サイト

Google One AI プレミアムには公式サイト(https://one.google.com/intl/ja/about/ai-premium/)から加入できます。

無料プランでも基本機能は揃っていますが、利用上限やプレミアム機能の有無と言った点、また、Google One AI PremiumではGeminiの有料プランなどGoogleが提供する他のAIサービスも利用できることを考えると、有料プランのコストパフォーマンスは高いと言えます。

支払い方法・キャンセル・Google One統合の注意点

NotebookLM Plusの支払いは、Google One AI Premiumを通じて行います。

決済はGoogleアカウントに紐づいた支払い方法(クレジットカード)で簡単に設定可能です。

いつでもGoogle Oneのマイページから解約は可能で、請求期間終了後に自動で無料プランへ移行します。

なお、NotebookLM PlusはGoogle OneのAI機能群と連携して提供されているため、他の機能の使用を継続する場合には解約してしまうと使用できなくなることに注意しましょう。

NotebookLMは日本語対応?日本語UI・回答の実力と多言語対応

NotebookLMは、日本語UIにすでに対応しており、操作画面や案内、チャットの応答もすべて日本語で表示されます。

もちろん、英語論文をもとにした質問にも日本語での要約や引用が可能です。

また、Audio Overviews(ポッドキャスト感覚で読み上げる)機能も多言語化が進み、日本語音声による要約再生に対応しています(現在はβ版)。

音声概要はユーザーの Google アカウントの言語設定に応じて生成されるようになります。NotebookLM の設定に新しく「出力言語」が追加されたので、音声やチャットの応答言語をいつでも自由に変更できます。これにより、必要に応じて多言語のコンテンツを作成したり、外国語で教材を学習したりすることも可能になります。

出典:Google Japan Blog

76言語以上への展開が進む中で、日本語の精度も向上しており、研究やビジネス用途でも実用的に使えるレベルです。

NotebookLMアプリ最新情報

NotebookLMのスマホ対応が気になる方へ向けて、モバイル環境での使い方や今後のアプリ展開の情報を紹介します。

モバイルアプリに関しての最新発表(2025年5月時点)

2025年4月、GoogleはNotebookLMの公式Xでモバイルアプリに関し「app is coming soon!」と明言しています。

また、2025年5月に入り、X上ではGoogleプレイストアでプレオーダーが開始しているとも発表しました。

iOS・Androidの両OS向けにリリース予定であることが発表されており、スマートフォンでもスムーズにAIリサーチが行える環境が整いつつあります。

現時点(2025年5月2日時点)ではアプリはプレオーダーの状況ですが、NotebookLMはすでにモバイルブラウザには最適化されており、ホーム画面に追加すれば疑似アプリのように使用可能です。

ホーム画面追加で簡易アプリ化する方法

NotebookLMのモバイルアプリが正式リリースされるまでは、ブラウザ版をスマートフォンのホーム画面に追加することで、擬似的なアプリとして活用できます。

iPhoneの場合はSafariでNotebookLMを開き、共有アイコンから「ホーム画面に追加」を選択。

AndroidではChromeで同様の操作が可能です。

これによりアドレスバーなどが省かれ、アプリ風のUIでNotebookLMをすぐに起動できるようになります。

アプリが待ちきれない方は、この方法で快適に利用を始めましょう。

NotebookLMポッドキャスト機能の魅力 – Audio Overviews

要点を音声で聴けるユニークな機能が登場しました。

ポッドキャスト感覚で情報を吸収できる仕組みを、実際の生成音声を交えて解説します。

AI司会者が朗読するポッドキャスト風機能

NotebookLMの「Audio Overviews」機能では、アップロードした文書をもとに、AIがまるで司会者のように対話形式で内容を朗読してくれます。

これは単なる要約ではなく、聞き手が理解しやすいよう構成された“ポッドキャスト風”の音声出力で、勉強や移動中のインプットに最適です。

ユーザーはまるでAIとラジオ番組を聞いているかのような感覚で、資料の理解を深められます。

ポッドキャスト機能の使い方

STEP
ブックを新規作成
STEP
解析するファイル(PDFなど)を追加
STEP
Studioパネル内「音声機能」の「生成」を選択して生成開始
STEP
生成音声を再生・もしくはダウンロード

今回生成された音声はこちら↓から再生できます。

(NotebookLMについての概要を説明した文章をインプットしています)

男女二人の話者による非常に自然な会話となっており、自然な相づちなど日本語として全く遜色のないポッドキャスト風音声となっています。

NotebookLM活用シーン – 学術からビジネスまで

NotebookLMは学習・研究だけでなく、企業やクリエイターにも応用が広がっています。

大学講義・研究論文まとめに役立つ使い方

講義資料やPDF論文をアップロードするだけで、必要な論点の抽出や要約が数クリックで完了。

キーワード指定で関連情報を効率よく引き出せるため、ゼミ発表やレジュメ作成の下地作りに最適です。

引用リンクが自動付与されるため、信頼性を保ちながらAIの回答を論文執筆にも活用可能。

日本語対応のため、英語文献の要点も母語で素早く把握できます。

試しに英語論文を読み込ませてみたところ、下のような要約が数秒で完成しました。

企業ナレッジ共有とクリエイティブ活用例

例えば、チームで共有する社内マニュアルやプロジェクト資料をアップロードすれば、業務知識の属人化を防ぎ、誰でも必要情報を即座に抽出可能です。

AIによる要点抽出・Q&A生成で、FAQ対応や業務効率化に直結します。

さらに、ライターや企画職にとっては、大量の参考資料を一括で要約・比較する用途にも便利で、企画書の骨子作成やアイデア整理の時間を大幅に短縮できます。

ポッドキャスト用の台本・音声生成

NotebookLMのAudio Overviews機能は、アップロードした文書の要点をAIが会話形式で音声化できるため、ポッドキャストやYouTubeの台本作成に活用可能です。

そのまま再生・MP3形式での保存もできるため、音声メディアの制作ワークフローが一気に効率化します。

台本生成と収録準備を同時に進めたい制作者にとって、強力な時短ツールと言えるでしょう。

加えて、音声合成の多言語対応によって、日本語で資料内容を読み上げて高齢者や視覚障がい者に情報提供するといったアクセシビリティ向上の取り組みへの応用も期待されます。

NotebookLM活用と商用利用時の注意点【セキュリティ総括】

安心して使うために知っておきたい、NotebookLMのデータ保護設計と商用利用時の注意点をまとめます。

LLM推論時のプライバシー設計

NotebookLMでは、アップロードした資料をもとに行われるLLM推論が「個別アカウント内のみ」で完結する設計となっており、第三者のAI学習や外部への流用は発生しません。

What about the privacy of my data in NotebookLM?

NotebookLM will never train on any of your data. Please read more here

出典:NotebookLM Help – Frequently Asked Questions

これは特に、社内の知識共有やドキュメント検索の効率化を目的とした利用において、安心材料となります。

Google公式のセキュリティドキュメントでは、AI推論時のアクセス権やデータ処理の範囲についても明示されており、透明性が高いのが特徴です。

商用利用OKでも機密資料は社内ポリシー確認

NotebookLMは商用利用が可能で、企業ユーザーも安心して導入できます。

ただし、内容は共有することも可能な設計になっており、ノートブック単位で閲覧・編集権限の設定も行えます。

そのため、機密性の高い社内文書を扱う場合は、NotebookLM上の共有設定を誤らないよう注意が必要です。

特に、社外共有リンクの生成や編集権限の範囲などは、企業内の情報管理ポリシーに沿って明確に運用しましょう。

Google One 契約企業は Data Protection 条項を確認

Workspace版NotebookLMはDPA(Google Cloud Data Processing Addendum:DPA)の保護下にありますが、Google One AI Premium 経由の Plus 契約は対象外であり、応答の改善などのためにGoogle担当者が内容を確認する可能性があります。

Google One AI プレミアム ユーザーの場合: フィードバックを提供すると、  人間がクエリ、アップロード、モデルの応答を確認して改善することがあります。

Workspace および Gemini Education ユーザーの場合: アップロードされたファイル、チャット、モデル出力は、人間のレビュー担当者によってレビューされることはありません。また、生成 AI モデルの改善にも使用されません。

出典:NotebookLM Help

Google Oneで導入する企業は、アップロード資料が品質改善目的で参照され得る点を踏まえ、自社Data Protection条項と突き合わせて運用基準を整備し、部署限定や監査ログの強化など追加ガバナンスを徹底しましょう。

NotebookLMの魅力まとめ – まずは無料で試してみよう

NotebookLMは、自分のアップロード資料をもとに高精度な回答や要約を生成できるAIリサーチツールです。

無料版でも十分に活用可能ですが、ノート数やチャット回数の制限に達しやすい場合は、Plusプランへの移行がおすすめ。

音声機能やソース上限の拡張により、研究や業務の生産性が一段と向上します。

まずは無料枠で使い勝手を確認し、自身のニーズに応じて有料プランを検討してみましょう。

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