noteとGoogle、生成AI活用で資本業務提携を締結 2月以降にGeminiが利用可能に

出典:note、Googleと資本業務提携 | note株式会社のプレスリリース

クリエイター向けプラットフォーム「note」を運営するnote株式会社は、2025年1月14日、Google International LLCとの資本業務提携を発表しました。

この提携は、生成AI技術を活用した新サービスの開発と事業領域の拡大を目的としており、Googleはnote株式の6.01%を取得、日本経済新聞社に次ぐ大株主となりました。

調達金額は約5億円に上り、この資金はAI技術を活用した研究開発や既存事業の強化に充てられる予定です。

noteは、文章・画像・音声・動画を投稿できるプラットフォームで、2024年11月期には月間アクティブユーザー数が5,000万人を超え、累計会員登録者数は893万人に達しています。

同社はこれまでにもAI技術を積極的に導入しており、読者向けレコメンド機能やコンテンツパトロール機能に活用してきました。

2022年には生成AIを活用した「note AIアシスタント(β)」をリリースし、2023年にはAI関連事業を専門に手掛ける子会社「note AI creative株式会社」を設立するなど、AI領域での事業拡大を進めています。

今回の提携により、noteはGoogleの最先端AIモデル「Gemini」を活用した新機能の開発を開始します。

2025年2月以降、クリエイター向けには記事編集画面からGeminiを直接使用できる機能が提供され、記事テーマやキーワードからアイデアを提示するほか、誤字脱字や文法ミス、不適切表現のチェックまで幅広い支援が可能となります。

企業向けには、炎上を未然に防ぐリスク検知ツールやコンテンツ分類機能の強化が進められ、法人向けプラン「note pro」を通じた高度なチェック機能が提供される予定です。

調達資金は、2025年2月から2026年11月にかけて、コンテンツモデレーションの効率化、レコメンド機能の進化、記事エディターでの執筆サポート強化など、既存事業の成長と新規事業の研究開発に投資されます。

この取り組みにより、noteはAI技術を活用して次世代のクリエイター活動を支えるエコシステムを強化し、創作活動のさらなる多様性を追求することを目指します。

一方でGoogleにとっては、この提携を通じて、日本のクリエイターエコノミー市場での存在感を高める意義があります。

Googleの最先端技術とnoteが持つ強力なクリエイターコミュニティの組み合わせが、双方の成長に寄与する形となります。


出典:note、Googleと資本業務提携 | note株式会社のプレスリリース
出典:Google International LLC との資本業務提携及び第三者割当による新株式発行 に関するお知らせ

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