
「Midjourneyの無料版はもう使えないの?」「無料で使う方法は本当にないの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
Midjourneyは、2023年3月に無料版の利用が終了し、現在は有料プランへの加入が必要です。
本記事では、Midjourneyが無料終了に至った理由や、現在の料金プランを詳しく解説します。
また、Midjourneyの代わりに無料で使える画像生成AIも目的別に紹介しています。
Midjourneyとは?無料で使えた人気画像生成AI

Midjourneyは、高品質で幻想的な画像が生成できることから注目を集めている画像生成AIのひとつです。
以前はトライアル版として無料で画像生成を試せる期間が設けられていましたが、Midjourneyは現在、無料で使うことはできません。
現在は無料プランがなくなり、すべてのユーザーに有料プランへの加入が求められています。
しかし、今でもMidjourneyを無料で使いたいという声は多く聞かれます。
Midjourneyは以下のような特徴で、多くのユーザーに支持されています。
- テキスト入力だけで高精度な画像を自動生成できる
- ファンタジーや近未来など、幻想的な世界観の表現が得意
- 色彩や構図のバランスに優れ、完成度の高いビジュアルが得られる
- 直感的な操作性で、初心者でも扱いやすい
高精度な画像を生成できる魅力により、デザイナーやクリエイターはもちろん、SNSユーザーやビジネス用途のユーザーにも広く利用されてきました。
今後も、「独自の作風がほしい」「幻想的なビジュアルを生成したい」といったニーズはなくなりそうにありません。
Midjourneyは、ユーザーの期待に応え続ける存在として、今後も有力な選択肢であり続けるでしょう。

Midjourney無料終了!無料版が廃止した理由と現在の料金プラン

Midjourneyは、かつて無料で試せるトライアル期間がありましたが、現在は有料プランのみが利用可能です。
無料利用が終了した背景やその理由、そして現在の料金体系について詳しく見ていきましょう。
無料版は2023年に終了済み
Midjourneyの無料版は、2023年3月28日をもって正式に終了しました。
以前は、25枚まで画像を生成できる無料トライアルが用意されており、多くのユーザーがその魅力を気軽に体験していました。
しかし、現在は無料で使えるプランは用意されておらず、有料プランのみでの運用となっています。
No free trial is currently available in Discord or the midjourney.com website.
出典:Midjourney公式「Free Trials」
Midjourneyが無料版を終了した背景には、次のような課題がありました。
- ユーザー急増によるサーバー負荷の深刻化
- 複数アカウントによる不正利用の横行
- 悪質な利用のリスク拡大
- 有料ユーザーの利便性や生成品質を守る必要性
- 安定運用のためのビジネスモデル転換
運用面の課題から、Midjourneyは無料プランを取りやめ、完全に有料プランへ一本化されました。
現在の料金プランと特徴
現在のMidjourneyは、ユーザーの利用スタイルに応じて選べる4つの有料プランが用意されています。
プラン名 | 月額/年額(1ドル=150円) | 詳細内容・特徴 |
---|---|---|
Basic | 月額:$10(約1,500円) 年額:$96(約14,400円) | ・GPU高速時間:約3.3時間 ・リラックスモード:なし ・同時実行ジョブ数:最大3 ・商用利用可(条件あり) ・入門向けプラン |
Standard | 月額:$30(約4,500円) 年額:$288(約43,200円) | ・GPU高速時間:約15時間 ・リラックスモード:無制限 ・同時実行ジョブ数:最大3 ・コスパ重視に最適 ・商用利用可 |
Pro | 月額:$60(約9,000円) 年額:$576(約86,400円) | ・GPU高速時間:約30時間 ・リラックスモード:無制限 ・同時実行ジョブ数:最大12 ・ステルスモード対応 ・本格派向け |
Mega | 月額:$120(約18,000円) 年額:$1,152(約172,800円) | ・GPU高速時間:約60時間 ・リラックスモード:無制限 ・同時実行ジョブ数:最大12 ・大規模プロジェクト・法人利用向け |
Midjourneyの料金は月額・年額プランの2通りが用意されており、年払いを選択すると月額料金が約20%割引になります。
各プランの違いを理解するために、押さえておきたいポイントは以下の通りです。
- GPU高速時間:高速で画像を生成できる上限時間。超過後はリラックスモードに切り替わります。
- リラックスモード:生成は遅いが枚数無制限。数を多く出力したいときに便利です。
- 同時ジョブ数:同時に生成できる画像数。複数案を並行して試したい場合に役立ちます。
- ステルスモード:生成画像を非公開にできる機能(Proプラン以上で利用可)。
また、すべてのプランで商用利用は可能ですが、年商100万ドルを超える企業やその従業員が生成した画像を商用利用する場合は、「Pro」または「Mega」プランへの加入が必要とされています。
If you are a company or any employee of a company with more than $1,000,000 USD a year in revenue, you must be subscribed to a “Pro” or “Mega” plan to own Your Assets.
出典:Midjourney公式「Terms of Service」
商用目的での利用を検討している場合は、Midjourney公式サイトの利用規約を必ずご確認ください。
Midjourneyを無料で使う方法はある?

Midjourneyが有料制に完全移行したあとも、「今でも無料で使う方法はあるの?」と気になっている方は少なくありません。
ここでは、現在の無料利用の可否と、非公式な手段のリスクについて解説します。
Midjourneyは無料では使えないのが現状
現在、Midjourneyには無料プランは用意されておらず、利用には有料プランへの加入が必要です。
過去には一時的にMidjourneyを無料で使う方法として、期間限定のトライアルキャンペーンが実施されたこともあります。
注目されたのが、Web版(Midjourney Alpha)公開を記念した無料トライアルです。
- 最大25枚までの画像生成が可能
- DiscordまたはGoogleアカウントでログインするだけで利用可能
- Webブラウザから簡単にアクセスできる操作性
無料体験は、画像生成AIに初めて触れるユーザーにとって、Midjourneyの魅力を気軽に試せる貴重な機会となりました。
しかし、Web版公開を記念したキャンペーンはすでに終了。
2025年3月現在、Midjourneyの公式サイトやDiscordを確認しても、無料トライアルの再開に関する案内は見つかりません。
今後再開される可能性はあるものの、現時点では未定です。
Midjourneyを無料で使いたい方は、他の無料画像生成AIツールの活用を検討するのが現実的です。
非公式な方法はリスクが高く非推奨
インターネット上では、「Midjourneyを無料で使える裏技」や「試す方法」といった情報も見かけますが、非公式な手段には大きなリスクがあるため、利用は避けた方が安全です。
- セキュリティリスクが高い(フィッシングやマルウェア感染の危険)
- 規約違反となり、アカウントが停止される可能性がある
- サービス側に損害を与える不正利用に該当することもある
- 個人情報やDiscordアカウントの乗っ取り被害につながるケースも報告されている

「クローン版Midjourney」と称してDiscord BotやWebアプリを模したサイトに誘導する手口には注意が必要です。
多くの場合、本物そっくりのUIでログインを促し、ID・パスワードを盗むといった手法が使われています。
なお、掲載しているのはWeb版Midjourneyの実際の操作画面(一部ぼかし加工あり)です。
Midjourneyのような大規模なAIサービスは、正規のルートでのみ利用するのが安心です。
無料で代わりに使える!Stable Diffusion

Midjourneyの無料版が使えない現在、代わりに無料で使える画像生成AIを探す声が高まっています。
中でも注目されているのが、オープンソースの「Stable Diffusion」です。
Stable Diffusionとは?Midjourneyと並ぶ人気AI
Stable Diffusionは、Stability AI社が開発したテキストから画像を生成できるAIです。
最大の特長は、「誰でも無料で使える」ことと「カスタマイズの自由度が高い」ことです。
Stable Diffusionはオープンソースとして公開されており、開発者やデザイナーだけでなく、個人のユーザーでも簡単に扱えます。
- 基本機能は無料で利用可能
- 生成スタイルや解像度、構図を細かく調整できる
- ControlNetやLoRAなどの追加機能で表現の幅が広がる
- モデルの選択肢が豊富で、写実的・アニメ風など自由に切り替え可能
- 日本語プロンプトにも対応(一部環境では英語推奨)

ブラウザ上で利用できるWeb版Stable Diffusionの操作画面です。
入力欄や設定項目がわかりやすく整理されており、直感的な操作が可能なため、初心者にも扱いやすい構成となっています。
自由度の高さやカスタマイズ性の高さは、Midjourneyとは異なる魅力として多くの支持を集めています。
より詳しい使い方や事例は、以下の解説記事をご覧ください。

ローカル利用には高スペックPCが必要
Stable Diffusionは、PCにインストールして「ローカル環境」で使うことも可能です。
通信制限がなく、自由に使える点が大きなメリットですが、そのぶん導入のハードルはやや高めです。
ローカル利用では、以下のような比較的高スペックなPC環境が推奨されています。
- GPU:12GB以上のVRAM(例:NVIDIA RTX 3060以上)
- CPU:8コア以上(Ryzen 7 または Intel i7相当)
- メモリ:32GB以上
- ストレージ:512GB以上(SSD推奨)
- Python 3.10.6
- PyTorch 2.x系ライブラリ
ローカルでの利用を考えている方は、こちらの記事もあわせてご確認ください。

インストールにはPythonや仮想環境(Anaconda)の基本知識が必要で、Web UIの導入にもコマンドライン操作が求められます。
初心者にとっては、導入のハードルが高く感じられるかもしれません。
ローカル環境の構築方法については、以下の記事で具体的な手順を紹介しています。
導入を検討している方は、こちらの記事もあわせて参考にしてみてください。

ConoHa AI CanvasならStable Diffusionを簡単・低コストで使える
「ローカルで使うのは難しそう…」という方には、ConoHa AI Canvasというクラウドサービスがおすすめです。
ブラウザ上でStable Diffusionを使えるため、PCにインストールする手間がなく、誰でもすぐに始められます。
初心者から本格利用者まで、幅広いニーズに応えられる環境が整っています。
- インストール不要で、PCに詳しくなくてもすぐ使える手軽さ
- ブラウザ上で直感的に操作できるWeb UIに対応
- 月額料金にGPU時間(画像生成にかかる処理時間)が含まれており、コストを抑えやすい
- 日本国内企業による運営で、日本語での安心サポートが受けられる
「まずは試してみたい」という方には、手頃な価格のエントリープランがおすすめです。
一方で、業務用途や大規模なプロジェクトを想定している方には、高性能なアドバンスプランが向いています。
プラン名 | 月額料金(税込) | 特徴・おすすめユーザー |
---|---|---|
エントリー | 1,100円 | ストレージ30GB/Web UI 10時間無料/初心者・ライトユーザー向け |
スタンダード | 4,378円 | ストレージ100GB/Web UI 50時間無料/定期的な利用におすすめ |
アドバンス | 9,878円 | ストレージ500GB/Web UI 100時間無料/業務利用・本格制作向け |
より詳しい料金やサービス内容については、こちらの記事をご覧ください。

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他にもある!Midjourney無料代替ツール3選

Stable Diffusion以外にも、無料で画像生成ができるAIツールはいくつか存在します。
注目度の高い画像生成AIとして、「DALL·E 3」「Adobe Firefly」「Google Imagen3」の3つを順に紹介します。
DALL·E 3(OpenAI)
DALL·E 3は、ChatGPTで知られるOpenAIが開発した画像生成AIです。
思い描いたシーンを直感的に再現する力に優れており、創造性の高いイラストや構成を得意としています。
無料で試せる手段もありますが、利用方法や用途によって制限がある点には注意が必要です。
- テキストの内容に沿った直感的な画像を生成できる
- ChatGPTと連携でき、プロンプト作成もスムーズ
- OpenAIのAPI経由で利用すれば商用利用も可能
- Bing Image Creatorなどを通じて無料で体験できる
- 写実的・リアル寄りな表現は不得意
- Bing経由(Microsoft経由)の画像は商用不可
Subject to the Content Policy and Terms, you own the images you create with DALL·E, including the right to reprint, sell, and merchandise – regardless of whether an image was generated through a free or paid credit.
出典:OpenAI公式ヘルプ「Can I sell images I create with DALL·E?」
精密な表現にはやや不向きですが、無料で気軽に試せるツールとしては有力な選択肢のひとつです。
ChatGPTでの画像生成に新たに4oでの画像生成機能が追加されました。

Adobe Firefly
Adobe Fireflyは、Photoshopなどのクリエイティブツールで有名なAdobeが開発した画像生成AIです。
デザインやコンテンツ制作と親和性が高く、クリエイター向けの機能が充実しています。
無料でも使えますが、商用利用にはいくつか条件があります。
- Adobe製品との連携に優れており、デザイン用途に向いている
- 生成スタイルが安定しており、作品のクオリティが高い
- 無料でも試用可能で、操作も直感的に使いやすい
- 無料プランでは画像に透かしが入る
- 商用利用には有料プラン(Creative Cloud契約)が必要
- 法人での利用は、エンタープライズ契約(50ユーザー以上)が求められることもある
一般に、生成 AI 機能からの出力は商業的に使用できます。ただし、アドビが生成 AI 機能のベータ版を商用利用できないと製品またはその他の場所で指定した場合、そのベータ版機能から生成された出力は個人使用のみを目的としており、商用利用することはできません。
本格的に商用利用するには一定のコストがかかりますが、Adobe製品を日常的に使っているユーザーにとっては扱いやすい選択肢です。

Google Imagen3(Gemini・Vertex AI)
Google Imagen3は、Googleが開発した画像生成AIで、同社の大規模AIモデル「Gemini」やクラウド基盤「Vertex AI」と連携して使える高性能ツールです。
画像の自然さや精度に優れていますが、商用利用にはいくつか注意点があります。
- 高精度な画像を生成でき、自然な仕上がりに強みがある
- Geminiとの連携により、最先端のAI処理が可能
- Google製の信頼感があり、将来的な発展性も高い
- 商用利用には「許可されたプラットフォーム経由」の利用が必要
- 商用条件や利用範囲が明確に公開されておらず、不透明な部分が多い
- ガイドラインや仕様が変わりやすく、常に最新情報の確認が必要
高性能なAIツールではあるものの、用途や契約形態が限定されるため、商用目的での利用には慎重な検討が必要です。

無料画像生成AIは目的に応じて選ぼう
「DALL·E 3」「Adobe Firefly」「Google Imagen3」など、Midjourneyの代わりに使える無料の画像生成AIはいくつかあります。
それぞれに特徴や制限があり、完全にMidjourneyの代替になるとは限りません。
その中でも、高品質かつ無料で使える点から、多くのユーザーに選ばれているのが「Stable Diffusion」です。
一方で、「操作のわかりやすさ」や「デザインとの相性」など、目的によっては他のツールの方が適しているケースもあります。
ツール名 | 商用・無料利用の条件 | 特徴・向いている用途 |
---|---|---|
Stable Diffusion | モデルにより商用可/ローカル・Webで常時無料 | 高品質かつ自由度が高い。カスタマイズ性重視のユーザー向け |
DALL·E 3 | API経由で商用可/Bing経由は無料だが商用不可 | 再現性が高く初心者向け。ChatGPT連携で手軽に使える |
Adobe Firefly | 有料プランで商用可/無料版は透かし付き | デザイン作業と相性◎。Adobe製品ユーザーにおすすめ |
Google Imagen3 | 条件付きで商用可/商用条件が不明瞭で提供環境も限定的 | 高精度な生成が強みだが、ガイドラインが不明瞭な点に注意が必要 |
「無料で高品質な画像生成を続けたい」のか、「操作のしやすさや連携性を重視したい」のかによって、最適なツールは変わります。
Midjourneyの代わりに無料で使える画像生成AIを探している方は、各ツールの特徴や利用条件をしっかり確認し、自分の目的や使い方に合ったサービスを選ぶことが大切です。
まとめ
Midjourneyの無料版は2023年に終了し、現在は有料プランへの加入が必要となっています。
無料で画像生成AIを使いたいという方には、Midjourneyの代わりに無料で使えるツールの活用が現実的な選択肢です。
中でもおすすめなのが、無料かつ高品質な画像生成ができる「Stable Diffusion」です。
ローカル環境でしっかり使い込みたい方にも、手軽に始めたい方にも対応できる柔軟さが魅力です。
- 高スペックPCをお持ちの方は、ローカル環境でコストをかけずに本格運用
- インストール不要で、手軽に始めたい方は、ConoHa AI Canvasが最適
Stable Diffusion以外でも、DALL·E 3やAdobe Firefly、Google Imagen3などの無料ツールも選択肢に入りますが、商用利用や画像の精度などに制限がある点には注意が必要です。
Midjourneyの無料版が使えなくなった今だからこそ、目的や使い方に合ったAI画像生成ツールを選んで、クリエイティブな表現の幅を広げてみてはいかがでしょうか。