Meta、Ray-Banスマートグラスに同時通訳機能を正式展開

出典:Ray-Ban Metaグラス | Metaストア

Metaは、Ray-Ban Metaスマートグラス向けソフトウェアアップデートを配信し、ライブ翻訳機能を全販売地域へ拡大しました。これにより、対応グラスを装着するだけで対面会話をリアルタイムに翻訳音声で聞けるようになります。​

ライブ翻訳は昨年10月の開発者イベント「Meta Connect 2024」で初披露され、12月から一部ユーザーに限定提供されてきました。

今回の正式リリースでは英語・フランス語・イタリア語・スペイン語の4 言語に対応し、双方の発話を即時に相互通訳できます。​

事前に専用言語パックをダウンロードしておけば、Wi-Fiやモバイル回線がない場所でも翻訳をオフラインで利用可能です。地下鉄や海外ローミングが使えない地域でもスムーズに意思疎通できるため、旅行者や出張者にとって大きなメリットとなりそうです。​

ソフト面では、Instagramのダイレクトメッセージ送受信や音声・ビデオ通話をグラス単体で行える機能が近日公開予定です。視界を常時解析して自然対話を実現する「Live AI」も、米国とカナダでまもなく一般提供へ移行します。​

ハード面ではSkylerフレームに「シャイニー・チョーキーグレー×サファイアトランジションレンズ」が追加され、従来のシャイニーブラックにはクリアレンズとグリーンレンズが選べるようになりました。ファッション性を高めつつ、シーンに応じた装着がしやすくなります。​

なおRay-Ban Metaスマートグラスは現在、米国、カナダ、欧州15 カ国、オーストラリアで販売されており、日本ではまだ発売されていません。Metaは今後、メキシコ、インド、アラブ首長国連邦での販売も計画していますが、具体的な時期は公表していません。​

音楽面ではSpotify、Amazon Music、Shazam、Apple Musicとの連携が北米以外へ拡大中ですが、Meta AIに音声で楽曲をリクエストできるのは英語設定ユーザーに限られます。Meta AI自体は英国での提供開始に続き、来週にはEU全域へ展開予定です。​

多言語翻訳と通信・エンタメ機能の強化により、Ray-Ban Metaスマートグラスは「見る・聞く・話す」を一体化したウェアラブル体験を加速させます。日本発売こそ未定ですが、言語障壁を下げる新機能は国内ユーザーの期待を高めそうです。


出典:Meta rolls out live translations to all Ray-Ban smart glasses users | The Verge

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