iPhoneボイスメモの文字起こしはChatGPTで可能?無料でやるにはAIを活用

愛用のiPhoneのボイスメモに大切な内容が録音してあるのでテキストに直して保存したいと考えている方はいませんか。

文字起こし機能がiOSにまだ標準搭載されていない現状で、iPhoneボイスメモの録音をテキスト化するには、文字起こし用のAIツールを利用するのが、最も確実で効率の良い方法です。

そこでこの記事では、iPhoneボイスメモを効率よく文字起こしするための、AIツールをいくつか紹介します。

目次

iPhoneボイスメモの文字起こしはChatGPTではできない

iPhoneボイスメモの文字起こしのためにAIを活用したいと考えた場合、まず思いつくのは、やはりChatGPTでしょう。

しかし残念ながら、ChatGPTはテキストベースの生成AIであり、音声ファイルをそのままアップロードしても処理できません。

iPhoneのボイスメモから文字起こしをするためには、別途、音声認識用のAIツールが必要になるのです。

無料で高性能の文字起こしツールなら、ChatGPTと同じOpenAIが提供しているWhisperを使用する方法があります。

ただしWhisperの場合、下記に示すように、利用のためにはある程度技術的な素養を身につけておかなければなりません。

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iPhoneボイスメモの文字起こしにはAI搭載ツールを活用しよう

iPhoneのボイスメモは、会議やインタビューの録音に便利ですが、文字起こしが必要な場合、最新のiOS18を使っている場合を除き、適切なAIツールが用意されていません。

たとえiOS18を使っていても、日本語版に文字起こし機能が搭載されるのは、もうしばらく後のことになります。

もちろん手作業で文字起こしをするのは、時間と手間がかかりすぎます。

そのような時は、手軽に使うことのできる、AIが搭載された専用の文字起こしツールを利用するのが賢明です。

iPhoneボイスメモをAIで文字起こしができる無料サービス

たとえChatGPTが使えなくても、AIを搭載した専用ツールを活用すれば、簡単に文字起こしが可能です。

今回は、無料で使える4種類のAI文字起こしツールを、下記の通り紹介します。

AIツール特徴
Notta・文字起こしとその後の編集に特化したツール
・無料プランあり
・多言語対応
・アプリ版とWeb版があり
MyEdit・画像や音声編集用の本格ツール、「文字起こし」はたくさんの機能のひとつ
・利用には「クレジット」が必用
・多言語対応
・ブラウザ上で操作可能
toruno・RICOHが運営
・Windows専用
・デスクトップアプリ(記録用)とWeb画面(文字起こし・編集用)に分かれている
・日本語だけに対応
・アカウント登録後3時間は無料
CLOVA Note・LINEが提供する文字起こしツール、LINEアカウントと連携
・現在はβ版を運用、2024年11月下旬に正式版を公開予定
・スマホ版とWeb版があり
・毎月300分間、無料で利用が可能
出典:各ツールの公式HPに基づき作成

AIで文字起こし・議事録の作成なら「Notta」

出典:Notta|公式HP

「Notta」は音声からテキストへの変換とその後の編集に特化した、文字起こし専用AIツールです。

iPhoneのボイスメモや会議、インタビューなどの音声データを迅速かつ正確にテキスト化します。

リアルタイムの文字起こし機能も搭載しており、録音しながら自動で文字に変換することが可能です。

さらに、多数の言語に対応しており、国際的なスケールでの利用にも適しています。

以下の記事で詳しく紹介しています。

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Nottaは、簡単な操作で誰でも使いやすく、文字起こし作業の効率化と精度向上を実現します。

アプリ版とWEB版が提供されているので、スマホでもパソコンで不自由なく使えるでしょう。

またNottaには無料プランが用意されており、簡単な文字起こし作業はこれで充分です。

簡単な操作で精度の高いテキストを生成できるため、手軽に利用できます。

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多機能を求めるなら「MyEdit」

出典:My Edit|公式HP

「MyEdit」は画像や音声編集に特化したAIツールですが、文字起こし機能も搭載されています。

ブラウザ上で簡単に操作でき、ダウンロード不要で効率的に作業を進められるのが特徴です。

音声ファイルのカット、トリミング、ノイズ除去などの編集機能を提供し、ユーザーが高品質な音声データを作成できます。

また、AIを活用した「スピーチからテキストへの変換」機能では、音声を瞬時に文字データに変換可能です。

複数言語に対応しており、精度の高い文字起こしができます。

MyEditは多機能な点が強みで、さまざまな用途に対応できますが、ちょっとした文字起こしだけが目的のユーザーにとって、煩雑なシステムだと感じる可能性があります。

しかもMyEditを活用するには、アカウントを登録後、利用の前に「クレジット(利用するためのポイント)」を何らかの方法で入手しなければなりません。

一番簡単な方法は、あらかじめクレジットをいくらか購入しておくことです。

あるいは有料の「MyEditオーディオプラン」にアップグレードすると、毎月300クレジットが付与されます。

どうしても無料で済ませたい場合は、毎日ログインすると、1回ごとに3クレジットがもらえます。

気軽に文字起こしを試したいユーザーにとっては、この点も、不満の原因になる可能性があります。

RICOH製で安心の文字起こしツール「toruno」

出典:toruno|公式HP

「toruno」は、電話や会議の通話内容を自動で録音し、AIを活用して正確に文字起こしするクラウド型のツールです。

torunoはデスクトップアプリ(録音用)とWeb画面(文字起こし・データ編集用)に分かれており、操作しやすいことが特徴です。

デスクトップアプリはビジネスシーンでの重要な会話を漏れなく記録します。

Web画面は、録音された内容を、効率的にテキスト化することで、議事録作成や情報共有が簡単に行えます。

文字起こし後のデータ管理や検索機能も充実しており、迅速な情報の編集や活用が可能です。

セキュリティ面でも安心して使用できます。

torunoの問題点は、Windows専用で、iOSやAndroidでは使用できないことです。

また、文字起こしができるのは日本語だけで、他の言語に対応はしていません。

ただし、iPhoneのボイスメモで既に録音済の音声データがあるのなら、そのデータをWindowsパソコンへアップロードして、torunoのweb画面で文字起こしや編集が可能です。

torunoはRICOHが運営しているので、バックボーンの信頼性を重視する方にとっては安心できる選択肢です。

ただし無料で使用できる時間がアカウント開設後、3時間である点には注意が必要です。

個人での利用より、どちらかというと企業で利用するのに向いているサービスです。

プライベートでの利用なら「CLOVA Note」

出典:CLOVA Note|公式HP

「CLOVA Note」はLINEが提供するAI搭載の音声文字起こしサービスです。

2024年9月現在、CLOVA Noteはβ版が運用されており、11月下旬には「LINE WORKS AiNote」という名称で正式版のリリースを予定しています。

CLOVA NoteはLINEが提供しており、LINEのアカウントが必須です。

CLOVA Noteは毎月300分間、無料で文字起こしが可能です。

サービス向上を目的としたユーザーデータ取得に同意した場合、さらに毎月300分が無料で利用可能になります。

また月300時間の限度を使い切っても、スマートフォンアプリなら、引き続き無料で利用可能です。

会議やインタビューなどの音声を録音し、AIが高精度にテキスト化します。

リアルタイムでの文字起こしが可能なほか、録音データをアップロードして後から変換することもできます。

さらに、発言者の自動認識機能やハイライト機能を備えており、重要な部分を効率よく整理・検索できます。

CLOVA NoteはLINEアカウントと連携してデータを簡単に共有・管理できますが、その一方プライバシー情報が流出する懸念が存在します。

LINEやその運営元のヤフーで、過去に何回か情報漏洩事件が起きているからです。

いずれにしても、LINEは日本国内で最も広く使われているSNSです。

プライベートな目的で文字起こしに使う場合は、あまり気にせずに使うのも、ひとつの考え方かもしれません。

しかし、より高度なセキュリティを必要とするビジネス情報を扱う際に、Clover Noteを使用することに関しては、以上の理由により、あまりおすすめできません。

継続的な利用ならApple Intelligence対応機種に変更しよう

2024年7月、Appleは独自のAIである「Apple Intelligence」を発表しました。

Apple Intelligenceは最新のiOS18を搭載したiPhoneやiPadなどで使用できます。

ただしApple Intelligenceが搭載された製品が発売されるのは英語モデルで2024年秋、日本語モデルの場合は未定(おそらく2025年)です。

Apple Intelligenceは、自然言語処理でメールの返信を提案したり、写真内の被写体を自動で認識したりします。

音声アシスタント「Siri」もApple Intelligenceの一部になります。

音声データの文字起こしも可能になります。

新しいタイプのiPhoneのボイスメモには、録音した音声を自動的にテキスト化する機能があり、これにより会議やインタビューの音声データを簡単に文字として残せます。

また、録音とテキストが連携しているため、特定のテキスト部分をタップすると、該当する音声が再生されます。

iPhoneのボイスメモの機能をフル活用したい方は、将来を見越して、ご自分のiPhoneをiOS18にアップデートしておくと良いでしょう。

iOS18は、2024年9月17日に公開されました。

iOS18へのアップデートが可能なiPhoneは、下記の通りです。

  • iPhone XS/XS Max/XR(2018年登場)以降に発売されたモデル
  • iPhone SE(第2世代以降)とiPhone 11シリーズ以降

大雑把にいえば、iOS17が動作しているiPhoneはそのままiOS18へアップデートしても大丈夫です。

Appleは本日、iPhone、iPad、Macのユーザー向けのApple Intelligenceの初期機能が、iOS 18.1、iPadOS 18.1、macOS Sequoia 15.1のリリースで無料のソフトウェアアップデートにより提供開始されたことを発表しました。

出典:Apple IntelligenceをiPhone、iPad、Macで本日提供開始 – Apple (日本)

まとめ

iPhoneのボイスメモの文字起こしには、ChatGPTではなく、AIによる文字起こし専用ツールが必用になります。

利用可能なAIツールは何種類かありますが、特にNottaは無料で高精度な文字起こしができ、操作がシンプルであることが魅力です。

また、将来的にはApple Intelligence対応のiPhoneも選択肢に入れると良いでしょう。

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