
米Googleは13日、AIアシスタントアプリ「Gemini(ジェミニ)」の大規模なアップデートを発表しました。
今回の更新では、特に「2.0 Flash Thinking Experimental」の機能強化が行われ、より高度な情報処理能力が追加されています。
Gemini Advancedユーザー向けには、最大100万トークンの長大な文脈を扱えるようになり、複雑で膨大な情報の分析が可能になります。
また、リアルタイムで思考プロセスが表示されることで、検索や調査の進行状況を視覚的に確認できる機能も加わりました。
さらに、調査支援機能「Deep Research(ディープリサーチ)」も強化されました。
Deep Researchはウェブ上の情報を短時間で検索・分析し、多ページにわたる高品質なレポートを作成できる機能です。
今回の更新により、調査から分析、報告までの各段階において、より詳細かつ的確なレポートが作成可能になりました。
このDeep Researchは世界45以上の言語で提供され、月に数回無料で試用可能となっています。
また、今回のアップデートでは新たにユーザー向けの「パーソナライズ機能」も追加されています。
こちらは以下の記事で紹介しています。

Googleの各種サービスとの連携も拡大しました。
「Googleカレンダー」「Google Keep(メモ)」「Google ToDoリスト」「Googleフォト」との連携が強化され、複数のアプリにまたがる複雑なタスク処理がGeminiだけで完結できるようになります。
YouTubeリンクの読み込み機能にも対応し、動画情報を利用したタスクも簡単に処理可能です。
「Googleフォト」との連携では、ユーザーが撮影した写真を元に情報提供や旅行プランの作成も可能になります。
例えば、旅行で訪れた場所の写真から新たな旅程を組み立てるといった活用ができる見込みです。
さらに、ユーザーが自由にカスタマイズできるAIツール「Gems(ジェムズ)」が全ユーザーに無料開放されました。
Gemsを使うことで、自分専用の翻訳ツールや料理レシピの作成、数学のコーチなど、個々の用途に特化したAIアシスタントを作成できます。
ファイルのアップロード機能もあり、より詳細な情報を参照したAI作成も可能となります。
Geminiの新機能は段階的に提供が開始されており、ユーザーは公式サイトを通じて無料で試すことができます。
出典:Gemini app updates: Deep Research, connected apps, personalization