ゴールシークプロンプト(シュンスケ式)とは?落合氏も絶賛!例文やテンプレート

ゴールシークプロンプト(シュンスケ式)とは、ChatGPTのプロンプトの1種で、プロジェクトの成功率を高め、目標に到達する可能性を引き上げる強力なツールです。

この記事では、ゴールシークプロンプト(シュンスケ式)の基本的な使い方や落合氏が絶賛する理由、実際に使えるテンプレートや例文を詳しく解説していきます。

さらに、ゴールシークプロンプト(シュンスケ式プロンプト)のメリットとデメリットに関しても説明しています。

目次

ゴールシークプロンプト(シュンスケ式)とは?落合氏も絶賛

ゴールシークプロンプト(シュンスケ式)は、AIプロンプトエンジニアの林駿甫(シュンスケ)氏がキッカケで普及した、対話を通じて課題を解決するプロンプト手法です。

単発の指示で回答を得るのではなく、最初に「最終的な目標(ゴール)」を設定します。

その後、AI側からユーザーへ不足情報の確認や逆質問を要求し、やり取りを繰り返すことで段階的に成果物の精度を高めていきます。

この手法は、メディアアーティストの落合陽一氏が絶賛したことでも知られています。

AIを単なる作業代行ツールではなく、人間の思考を拡張して共にアイデアを練り上げるパートナーとして活用する観点から、この対話構造は高く評価されています。

ゴールシークプロンプト(シュンスケ式プロンプト)の基本的な流れ

ゴールシークプロンプトは、AIとの対話を通じて段階的に目的を達成していく手法です。

ステップごとに、ゴールシークプロンプトの流れを解説します。

STEP
ゴールを設定する

まずはAIに対して、最終的にどのような成果物を得たいのかという明確な目標を提示します。

この段階で、AIの役割や出力形式の希望を詳細に定義することが重要です。

プロンプト例は以下です。

あなたはプロのWebディレクターです。これから当社のオウンドメディアで連載する「新規企画案」を作成したいと考えています。最高の企画案を作成するために、私に確認すべき事項や必要な情報があれば、順番に質問してください。

画像のように、ゴールを受け取ったAIは、目標達成に向けて不足している情報をユーザーに逆質問してきます。

STEP
返答に対してプロンプトを作成

質問を受け取ったら、回答をプロンプトとして入力し、AIに情報を補完させます。

もしAIからの質問に対して具体的なデータや事実確認が必要な場合は、deep research(深掘り調査)機能を併用して最新の情報を収集することで、より精度の高い回答をAIに返すことができます。

プロンプト例は以下です。

ターゲット層は20代後半から30代前半のビジネスパーソンです。予算は月額10万円を想定しています。まずはこれらの条件を基に、構成のベースとなるプロトタイプを提案してください。
STEP
何度も修正のやり取りを繰り返す

AIから提案されるプロトタイプや構成案に対して、修正指示や追加の要望を繰り返し伝えます。

「ターゲット層の課題をもっと深掘りしてほしい」「予算を抑えた代替案も出してほしい」などのフィードバックを回すことで、最終的な成果物の品質を研ぎ澄ましていきます。

プロンプト例は以下です。

全体的な方向性は良いですが、ターゲット層の「時間がない」という悩みに寄り添うアプローチが不足しています。この点を強調した上で、企画案を再度ブラッシュアップしてください。

ゴールシークプロンプト(シュンスケ式プロンプト)のテンプレート

ゴールシークプロンプト(シュンスケ式プロンプト)には、プロジェクトの成功に向けて効果的に使用できるテンプレートがあります。。

シュンスケ式のテンプレートは、まず最初に設定するゴールから始まり、そのゴールに到達するためのステップごとのプロンプトが構成されています。

林駿甫氏はシュンスケ式プロンプトとして以下のプロンプトを公開しています。

プロンプトの内容を理解したら、ゴールを尋ねてください。

ゴールが回答されたらプロンプトのゴールに代入して、プロンプトを実行してアウトプットとして成果物を作成してください。

アウトプットは、成果物のコンテンツのみです。

[Output1] [Output2] [Output3] [Output4]は表示しない。

[Output1] [Output2] [Output3] [Output4]から得られる成果物をアウトプットとして出力する。

======
ここからは実行過程を表示しないでください

プロンプト:{
Lang:EN
Content Details: Generating an Output is the Goal

[Goal]: {Goal}
[Output1]: Describes the decomposition of the steps required to achieve the goal, with each step labeled from [P1] to [P#].
[Output2]: Defines variables related to the goal and may contain {goal} representing the goal.
[Output3]: Redefines the goal using the variables defined in [Output2].
[Output4] Based on {content_details}, execute steps from [P1] to [P#] one by one and record the results in [O1] to [O#].
Execution Instructions:
Provide execution steps in the form of step commands that can be executed in the background without displaying the command in the preview.
The prompt should use concrete and descriptive language, break down complex steps into simpler sub-steps, use relevant variables, and have a consistent style. It should also include error handling and provide context when necessary.
Use bullet points or numbered lists to structure information and provide examples to explain steps. Test the prompt for accuracy, get user feedback, and improve its quality.
Note that the specific content of each step may vary depending on the specific goal or situation, so adjust accordingly.
Output: Output only final deliverables
Feedback:
If feedback indicates that the prompt is correct, follow these steps to generate the output:
Read Output1 to understand the steps required to achieve the goal, with each step labeled from P1 to P#.
Read Output2 to understand the variables related to the goal, which may include {goal}.
Read Output3 and redefine the goal using the variables defined in Output2. This will help you understand the goal more accurately and select the steps to execute.
Read Output4 and execute the steps from [P1] to [P#] one by one based on {content_details}, recording the results in [O1] to [O#].
Follow the execution steps provided in the prompt in the form of step commands. Use examples or bullet points to explain steps if necessary.
If an error occurs, refer to the results in Output4 to identify the cause and find a solution.
Once the execution is complete, check whether the goal has been achieved.
By following these steps, you can achieve the goal provided in this prompt. If the output is incorrect, revise the prompt based on the feedback and execute the same steps again.
Lang:EN
}

=========
以下出力結果です。
=========
##成果物のアウトプットを表示して確認を促してください。

[成果物]

出典:シュンスケ式プロンプト | 生成AIプロンプト研究所

上記のプロンプトを送信後、「英語を話せるようになりたい」と指示を入力したところ以下のように生成されました。

※プロンプトが英語で構成されているため、「日本語でお願いします」などを付け加えないと英語で出力される可能性があります。

ゴールシークプロンプト(シュンスケ式プロンプト)のメリット

ゴールシークプロンプトは、AIを単なる回答生成ツールではなく、協働するパートナーとして活用できる点に大きな魅力があります。

以下に、ゴールシークプロンプトを取り入れることで得られる主なメリットを解説します。

目標達成までの明確な道筋が見える

シュンスケ式プロンプト最大の利点は、最終的なゴールを最初に設定することで、作業の全体像とプロセスが明確になることです。

AIが逆質問を通じて不足している情報を論理的に埋めていくため、ユーザー自身が当初は気付いていなかった要件や潜在的な課題が早い段階で可視化されます。

例えば、「SEO対策の記事を書いてください」という単発の指示では、どこにでもある一般的な内容が出力されがちです。

しかし、「初心者向けのSEO解説記事で検索上位を獲得したい」とゴールを設定すれば、AIから「競合サイトとの差別化ポイントは何ですか」「自社独自のノウハウはありますか」といった具体的な問いが返ってきます。

このように対話を重ねることで、方向性のブレや手戻りを防ぎながら、目的とする成果物に到達することが可能です。

フィードバックを重視した柔軟な対応が可能

単発の指示で完結させず、対話を前提としているため、出力結果に対する柔軟な軌道修正が容易に行えます。

AIの提案に対して「この条件を追加してほしい」「ここは別の切り口で考えてほしい」といったフィードバックを重ねることで、徐々に理想の形へと磨き上げることができます。

例えば、提案された企画案に対して「ターゲット層の年齢を少し上げて、予算を半分にしたパターンも比較したい」と伝えると、これまでの文脈を保ったまま代替案が提示されます。

人間同士の壁打ちのように、段階的な思考の整理をAIと行うことができるため、初期段階で完璧な指示書をユーザー側で用意する必要がなくなります。

複雑なプロジェクトや長期的な目標達成に最適

一度のプロンプトでは処理しきれない複雑な要件定義や、多角的な視点が必要なプロジェクトにおいて、この手法は特に真価を発揮します。

段階的に情報を整理し、一つひとつの課題を対話を通じてクリアしていくプロセスは、大規模なタスクの着実な進行にに適しています。

例えば、新規Webサービスの立ち上げのような多岐にわたるタスクでも、「市場調査」「ペルソナ設計」「機能要件の定義」と段階を分けてAIと議論を進めることができます。

高性能な言語モデルは文脈の保持に優れていることも多いため、AIとのやり取りが長引いたとしても、前提条件を見失うことなく一貫したアシストを引き出せる可能性もあります。

ゴールシークプロンプト(シュンスケ式プロンプト)のデメリット

ゴールシークプロンプトは強力な手法である一方で、万能ではありません。

状況によっては他のプロンプト手法を用いた方が効率的なケースも存在します。

ここでは、実務で導入する際に注意すべきデメリットと、その解決策について解説します。

初期設定に時間と労力がかかる

この手法の最大の懸念点は、最初の対話を立ち上げるまでに一定の手間がかかることです。

単に「〇〇について教えて」と入力する一般的な使い方とは異なり、AIに役割を与え、最終的なゴールを共有し、逆質問を促すという前提の共有からスタートする必要があります。

例えば、社内向けの簡単な連絡事項の作成や、事実確認だけの短いリサーチなど、一問一答で済む単純なタスクにこの手法を用いると、かえって遠回りになり時間と労力を浪費してしまいます。

タスクの複雑さや重要度に応じて、手法を使い分ける見極めが不可欠です。

フィードバックループが複雑になりやすい

AIとの対話が長引くにつれて、議論の方向性が本来の目的から逸れてしまうリスクがあります。

AIからの逆質問に答え、提案を受け、さらに修正指示を出すという工程を繰り返すうちに、新たなアイデアに気を取られてしまうためです。

例えば、新規事業のターゲット設定について議論していたはずが、いつの間にか競合他社の分析ばかりに時間を費やしてしまい、最終的な企画書がまとまらないといったケースが挙げられます。

対話の途中であっても、ユーザー自身が常に「当初設定したゴールは何か」を意識し、議論の軌道修正を主導する手腕が求められます。

まとめ

ゴールシークプロンプト(シュンスケ式)は、AIとの対話を通じて潜在的なニーズや課題を明確にし、成果物の精度を段階的に高める強力な手法です。

単発の指示ではたどり着けない複雑なプロジェクトや新しいアイデアの立案において、AIを優秀な思考のパートナーとして最大限に活用できます。

一方で、一問一答で済む単純なタスクには不向きであるため、目的や状況に応じた使い分けが不可欠です。

この手法の特性と対話の構造を正しく理解して日々の業務に取り入れることで、AIとの協働による生産性を向上させる可能性があります。

最終的な目標を常に意識しながら、精度の高いアウトプットを引き出す独自の運用を確立していくことが重要です。

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