
DifyがAIエージェントの利用をさらに容易にする重要なアップデートを実施しました。特に注目されているのが、Model Context Protocol(MCP)との連携強化です。
この新機能により、DifyアプリをZapier MCPをはじめとする7000以上の外部ツールと連携させることが可能になりました。また、mcp-serverプラグインを用いることで、自作のDifyアプリをMCPサーバーとして共有できるようにもなり、他のMCPクライアントからのアクセスも可能です。
特に後者は、ユーザーが作成したフローがそのままAIエージェントのツールとして利用できるため、エージェントの能力強化に直結すると注目されています。
また、今回のアップデートではLLM(大規模言語モデル)のJSON出力を安定させるために、新たにJSONスキーマエディタが追加されました。
これにより、ユーザーは必要なデータ構造を定義でき、モデルからより安定した出力が期待できます。Workflowエージェントにおいても、会話履歴を記憶して文脈をより深く把握する「Memory」機能が実装されました。
さらにCursorAIを用いてDifyプラグインの迅速な作成方法を解説するチュートリアルも公開されるなど、開発支援環境も整備されています。
このほか、最新モデルのGemini 2.5 ProやOpenAIのo4-miniなども新たにサポートし、Difyの利用範囲が一層広がりました。
DifyのMCPネイティブサポートについても今後の計画に含まれており、将来的にはプラグインを追加することなく、標準機能としてMCP連携が利用可能になる見込みです。
これにより、ユーザーはより簡単かつ効率的にMCPを活用できるようになり、さらなる利便性向上が期待されています。