AIアシスタント「Claude」を開発・提供するAnthropicは、新たにウェブ検索機能を追加したことを発表しました。
これまでの大規模言語モデル技術と組み合わせることで、最新のオンライン情報をもとに回答を生成できるようになったのが特徴です。さらに、回答には検索結果の出典を直接示すため、ユーザーが参照元を確認しやすい仕組みになっています。
こうしたウェブ検索機能により、セールスの分野では最新の業界動向を把握し、顧客へのアプローチに役立てることができます。
金融分析の現場では、市場データや企業の決算情報をもとにした投資判断がより正確に行えるようになると期待され、研究分野では、論文や一次情報をすぐに検索し、研究動向の分析や先行研究の把握を効率的に進めることができるようになります。
ショッピングにおいては、製品の仕様や価格、口コミなどを比較しやすくなるため、より納得感のある購買活動を行うことができそうです。
現時点では、米国内の有料会員に対してプレビューとして提供されており、無料ユーザーや海外ユーザーへの展開は今後段階的に進められていく見通しです。
ウェブ検索を利用するには、ユーザーがプロフィール設定画面で検索機能を有効にしたうえで「Claude 3.7 Sonnet」との会話を開始するだけで済みます。
必要があれば自動的に検索が実行され、回答に適切な情報ソースが提示される仕組みになっています。Anthropicは今後もサービスの拡大や機能のアップデートを続ける方針であり、新たな利用シーンの広がりが注目されています。