
OpenAIは、自社のAIチャットサービス「ChatGPT」に新たにショッピング機能を導入しました。この機能によって、ユーザーは商品の検索や比較、購入をChatGPT内で簡単かつ迅速に行えるようになります。商品を検索すると、詳細な画像や価格、利用者のレビューに加えて、直接購入ができるリンクも表示されます。
Shopping
— OpenAI (@OpenAI) April 28, 2025
We’re experimenting with making shopping simpler and faster to find, compare, and buy products in ChatGPT.
✅ Improved product results
✅ Visual product details, pricing, and reviews
✅ Direct links to buy
Product results are chosen independently and are not ads.… pic.twitter.com/PkZwsTxJUj
米メディア『The Verge』によると、ChatGPTの検索機能担当責任者であるアダム・フライ氏は、「以前から人々は製品に関する調査にChatGPTを利用していましたが、価格情報や商品画像をすぐに確認することはできませんでした」と述べています。
このアップデートにより、例えば「200ドル以下でラテ作りに最適な小型エスプレッソマシン」といった質問をすると、商品カードが表示され、画像や価格、評価が分かりやすく整理された形式で提供されます。
また、カードをクリックすると、Googleショッピングに似たサイドバーが開き、AmazonやBest Buy、Redditなどから収集したレビュー情報や購入可能なサイトが表示されます。さらに、「この商品について質問する」ボタンからChatGPTに特定の商品に関する質問も可能です。
同氏はまた、これらの商品情報は広告やスポンサーによるものではなく、あくまで自然な検索結果であると強調しています。ただし、価格情報を最新の状態に保つために、OpenAIは複数の企業と提携していますが、提携先の詳細は明かされていません。
一方、『The Verge』は、まだ発売されていない人気製品「Nintendo Switch 2」に関する質問を行ったところ、実際には販売されていないにも関わらず、一部の不正確な情報が表示されたことを報告しています。同誌は、生成AIツールを使った検索結果は他の情報源で再確認する必要があると注意を促しています。
このショッピング機能は、有料のPlusやProユーザーだけでなく、無料ユーザーやログインしていないユーザーも含めたすべての利用者が対象となっており、現在ChatGPTが利用できるすべての地域で順次展開されています。完全な展開には数日かかる見込みです。
また、OpenAIはChatGPTの検索機能の改善も発表しました。検索結果において複数の情報源からの引用表示が可能になり、ユーザーが情報の信頼性を確認しやすくなりました。さらに、引用元が明確に分かるように表示箇所をハイライトする新たなユーザーインターフェースも追加されています。
Improved Citations
— OpenAI (@OpenAI) April 28, 2025
ChatGPT can now include multiple citations for a given response, allowing you to learn more or verify information across more sources.
We’ve also added a new ‘highlight’ UI to more clearly show which part of the answer the citation refers to. pic.twitter.com/NdojcPyA9T
その他、検索速度の向上を目指してトレンド検索やオートコンプリート(自動補完)機能も導入されました。直近1週間でChatGPTでは10億件を超える検索が行われており、これらの改善によりさらなる利用増加が期待されています。
さらに、WhatsAppを通じた質問にも対応を開始しており、「1-800-ChatGPT」宛てにメッセージを送ることで最新情報やスポーツのスコアなども取得可能です。
出典:ChatGPT is getting better for shopping | The Verge
出典:https://x.com/OpenAI/status/1916947241086095434