ChatGPTの無料版と有料版の違いは?支払方法や料金プランごとの違いを解説

これからChatGPTを使い始める人で、ChatGPTの無料版と有料版の違いが気になる人も多いのではないでしょうか。

本記事では、ChatGPTの無料版と有料版の主な違いを詳しく解説し、各料金プランの特徴を紹介します。有料版であるChatGPT Plusはいくらなのか、また、TeamプランやEnterpriseプランの料金体系についても触れていきます。

さらに、ChatGPTの有料版の支払方法についても説明します。ChatGPTを効果的に利用したい人は、ぜひご覧ください。

目次

ChatGPT(チャットGPT)の無料版と有料版の違い

ChatGPT(チャットGPT)は、無料版と有料版では利用できる機能や制限に大きな違いがあります。ChatGPTの最新モデルはGPT-4oであり、この最新モデルは無料版と有料版の両方で利用可能です。しかし、その利用方法や制限には重要な差異があります。

無料版のChatGPTでは、GPT-4oを使用する際にいくつかの制限が設けられています。これらの制限を超えると、一定時間は旧モデルであるGPT-3.5しか使えなくなります。

一方、有料版では、これらの制限がほとんどなく、より自由にGPT-4oの機能を活用することができます。

ここでは、ChatGPTの無料版と有料版の具体的な違いについて詳しく解説していきます。

無料版と有料版の違い①:リクエスト制限(利用可能回数)

ChatGPTの無料版と有料版の最も顕著な違いの一つは、GPT-4oモデルの利用可能回数に関する制限です。

無料プランを利用している場合、GPT-4oモデルの使用は3時間以内で限られた回数に制限されています。公式サイトでは具体的な回数は明記されていませんが、一般的な目安として3時間あたり約10回程度と言われています。この制限は、サービスの安定性を保ち、すべてのユーザーに公平な利用機会を提供するためのものです。

無料レベルでのレート制限はどのように機能しますか?
無料レベルのユーザーは、3 時間以内に GPT-4o を限られた回数だけ使用できます。制限に達すると通知され、GPT-3.5 を使用して会話を続けるか、ChatGPT Plus にアップグレードするよう勧められます。

出典:Using ChatGPT’s Free Tier – FAQ | OpenAI Help Center

注意すべき点として、GPT-4oでの回答制限に達すると、下位モデルであるGPT-3.5を使う必要に迫られます。つまり、制限を超えた後は、GPT-4oの高度な機能や最新の知識を活用した回答を得ることができなくなります。(時間を置くことでリセットされます)

一方、有料プランでは、これらの制限が大幅に緩和されています。有料ユーザーはGPT-4oモデルを3時間あたり80回まで使用することができます。

2024年5月13日以降、Plus ユーザーはGPT-4oで3 時間ごとに最大 80 件のメッセージを送信でき、GPT-4 で 3 時間ごとに最大 40 件のメッセージを送信できるようになります。

出典:How can I access GPT-4, GPT-4 Turbo and GPT-4o? | OpenAI Help Center

これは無料プランの約8倍の利用回数であり、より頻繁かつ継続的にGPT-4oの高度な機能を活用したい場合に大きな利点となります。

このリクエスト制限の違いは、特に業務での利用や複雑なタスクを連続して行う必要がある場合に重要な検討事項となるでしょう。無料版でも十分な場合もありますが、より高度で継続的な利用を望む場合は、有料版の利点を検討する価値があります。

無料版と有料版の違い②:接続制限(サーバー負荷時の優先度)

ChatGPTの無料版と有料版を比較する際、もう一つの重要な観点が接続制限、特にサーバー負荷時の優先度です。まず、GPT-4oモデルを使用している場合、基本的な応答速度は無料版と有料版で同じです。つまり、通常の状況下では、両者の間で処理速度に顕著な差は見られません。

しかし、サーバーが混雑している時間帯になると状況が変わります。このような場合、有料ユーザーが優先的に処理されるため、有料版ユーザーはピーク時でもより安定した応答速度を維持することができます。一方、無料版ユーザーは混雑時に接続の遅延や一時的な利用制限を経験する可能性が高くなります。

さらに、無料版ユーザーがGPT-4oの使用制限に達し、GPT-3.5しか使えなくなった場合、処理速度に関して別の問題が生じます。GPT-3.5モデルはそもそもGPT-4oよりも処理速度が遅いため、この切り替えにより必然的に全体の応答速度が低下します。

これらの要因により、継続的な高速レスポンスを求める場合や、ピーク時間帯に頻繁に利用する必要がある場合は、有料版の方が安定したパフォーマンスを提供する可能性が高いと言えます。ただし、通常の利用では無料版でも十分な速度を得られる場合が多いため、個々のニーズや使用状況に応じて適切なプランを選択することが重要です。

無料版と有料版の違い③:文字数制限(一度に処理可能な文字数)

ChatGPTの無料版と有料版を比較する上で、一度に処理可能な文字数の制限も重要な要素です。まず、GPT-4oモデルを使用している場合、処理できる文字数は無料版と有料版で同じです。つまり、GPT-4oの機能を利用している限り、両者の間に文字数制限の差異はありません。

しかし、無料ユーザーがGPT-4oの使用制限に達し、GPT-3.5に切り替えた場合、状況が大きく変わります。この切り替えにより、処理可能な文字数に大幅な制限が加わることになります。

具体的には、GPT-4oのコンテキストウィンドウ(一度に処理できる情報量)は128,000トークンであるのに対し、GPT-3.5は16,385トークンに制限されます。これは約8分の1の処理能力差があることを意味します。

ただし、1トークンが実際に何文字に相当するかは、ひらがな、漢字、アルファベットなど、文字の種類によってトークンの換算率が変わるため、単純に何文字と明確に言い切ることはできません。

重要なポイントは、GPT-4oからGPT-3.5に切り替わることで、無料ユーザーが一度に処理できる文字数が大幅に減少するということです。これは、長文の処理や複雑な会話の継続に影響を与える可能性があります。

大量のテキストデータを一度に処理する必要がある場合や、長時間にわたる複雑な対話を行う場合には、有料版の方が安定した文字数制限を維持できるため、より適している可能性があります。一方、短い質問や簡単な会話であれば、無料版でも十分対応できる場合が多いでしょう。

無料版と有料版の違い④:アップロード制限(画像やPDFのアップ)

ChatGPTの無料版と有料版を比較する上で、ファイルのアップロード機能も重要な違いの一つです。この機能により、ユーザーは画像やPDFなどのファイルをChatGPTに読み込ませ、その内容を基に指示を出したり、質問したりすることができます。

まず、注目すべき点として、無料版のユーザーでもファイルのアップロード機能を利用することができます。これにより、テキストベースの対話だけでなく、視覚的な情報や複雑な文書内容についても、AIに解析や説明を求めることが可能です。

例えば、そば打ち体験で撮影した写真を送り、「何をしているところなのか」と質問すると、ちゃんとそば打ちをしていると回答してくれます。

しかしながら、無料版ユーザーにはアップロードできるファイルの枚数に制限が設けられています。この点が有料版との大きな違いとなります。有料版ユーザーは、より多くのファイルを連続してアップロードし、分析を行うことができます。

ただし、具体的な制限数については、OpenAIが公式に公表していないため、正確な数字を知ることは困難です。さらに、アップロードできるファイルの数は、各ファイルのサイズによっても変動する可能性があります。大容量のファイルの場合、アップロード可能な数が減少する可能性があるため、単純に「何枚まで」と一概に言うことはできません。

無料版と有料版の違い⑤:画像生成の機能制限(DALL-3利用可否)

ChatGPTの有料版ユーザーは、DALL-3という高度な画像生成機能を利用することができます。この機能を使用すると、テキストの説明から詳細で高品質な画像を生成することが可能です。

一方、無料版ユーザーはこのDALL-3機能を利用することができません。これは有料ユーザー専用の機能として提供されているためです。

DALL-3の利用可否は、クリエイティブな作業や視覚的なコンテンツ制作を行う際に大きな違いとなります。視覚的な要素が重要な役割を果たす仕事や趣味を持つユーザーにとっては、有料版を選択する重要な理由の一つとなるでしょう。

無料版と有料版の違い⑥:GPTsの作成制限(オリジナルアプリの作成)

ChatGPTには、GPTsと呼ばれるオリジナルアプリを作成する機能があります。これは、特定の目的や機能に特化したカスタムAIアプリケーションを作ることができる機能です。

GPTsには共有機能があり、他のユーザーが作成したGPTsを利用することも可能です。

有料版ユーザーは、GPTsの作成と利用の両方を行うことができます。つまり、自分でオリジナルのGPTsを作成し、それを他のユーザーと共有したり、他の人が作ったGPTsを使用したりすることができます。

一方、無料版ユーザーは、他の人が作成したGPTsを利用することはできますが、自分でオリジナルのGPTsを作成することはできません。

この違いは、特にカスタムAIツールの開発や、特定の業務に特化したAIアプリケーションの作成を考えているユーザーにとって重要な検討事項となります。

無料版と有料版の違い⑦:新機能制限(新機能の先行利用)

ChatGPTの有料版ユーザーは、新機能が発表されると先行的に利用することができます。これは、最新の技術や機能をいち早く体験できるという大きな利点です。

現在の例として、最新モデルであるGPT-4oの利用が挙げられます。有料版ユーザーはGPT-4oを制限なしで利用できるのに対し、無料版ユーザーは利用に制限があります。

この傾向は今後も続くと予想されます。新機能が導入される際、有料版ユーザーはすぐに制限なく利用できる一方で、無料版ユーザーは機能が利用できない、もしくは制限付きでの利用になると考えられます。

この違いは、常に最新のAI技術を活用したいユーザーや、業務で先進的なツールを必要とする場合に特に重要となります。新機能の早期アクセスが必要な場合は、有料版の選択を検討する価値があるでしょう。

ChatGPT(チャットGPT)の料金プラン!有料版はいくら?

ChatGPTには、以下の3つの有料プランが用意されています。

  • Plus
  • Team
  • Enterprise

これらのプランは、それぞれ異なるニーズや利用規模に対応しています。個人ユーザーから大規模な企業まで、幅広いユーザーがそれぞれの要件に合わせて選択できるようになっています。

それぞれの料金を紹介します。

ChatGPT Plusのプラン内容

無料プランでは、GPT-3.5モデルの利用が可能ですが、GPT-4oや高度なデータ分析、ファイルアップロード、画像分析、ウェブブラウジング、GPTsなどの機能は制限付きでの利用となります。

一方Plusプランでは、新機能への早期アクセスが可能で、GPT-3.5、GPT-4、GPT-4oのすべてのモデルが使用できます。さらに、高度なデータ分析、ファイルアップロード、画像分析、ウェブブラウジング、DALL-E3での画像生成、GPTsの作成と使用が制限なく利用可能です。

Plusプランは個人向けの利用を想定しており、月額20ドルで利用が可能です。

ChatGPT Teamのプラン内容

Teamプランは、Plusの全機能に加えて、GPTsをワークスペースで作成・共有する機能や、ワークスペース管理用の管理者コンソールが利用できます。

また、デフォルトでTeamのデータは学習の対象外となるため、情報漏洩に注意が必要なビジネス利用を想定しています。

ビジネス向けのTeamプランは1人あたり月額25ドルとなります。複数名でのビジネス利用を想定している場合はTeamプランがおすすめですが、最低2名分の料金が発生するため、個人での利用には向いていません。

ChatGPT Enterpriseのプラン内容

大企業向けのEnterpriseプランは、専任チームが担当し、企業のニーズに合わせてカスタマイズされたサービスを提供します。

料金とサービス内容は個別の問い合わせが必要です。大規模な企業利用の場合は、Enterpriseプランが最適な選択肢となるでしょう。

各プランの特徴や料金を考慮し、自身の利用目的や頻度に合わせて最適なプランを選択することが重要です。

ChatGPT Plus、Team、Enterpriseの料金比較

プラン名月額
Plus20ドル
Team25ドル / 1人
Enterprise要問合せ

GPT-4oをAPIで使った場合の料金

GPT-4oでは従来のGPT-4-turboと比較して、入力と出力ともに半分の金額になりました。

モデル名入力時出力時
gpt-4o5ドル / 1M tokens15ドル / 1M tokens
gpt-4o-2024-05-135ドル / 1M tokens15ドル / 1M tokens
gpt-4-turbo10ドル /1M tokens30ドル / 1M tokens
gpt-4-turbo-2024-04-0910ドル /1M tokens30ドル / 1M tokens

ChatGPT Plusの支払い方法

ChatGPT Plusの支払い方法は大きく分けて3つあります。ただし、利用できる支払い方法は、アクセスする環境によって異なります。

  • クレジットカード
  • Apple Pay(iOS、Safari利用時)
  • Google Pay(Android、PCなどでChrome利用時)

Web版(ブラウザ版)でChatGPT Plusにアップグレードする場合、選択できる支払い方法はクレジットカード支払いのみとなります。利用可能なクレジットカードブランドは、Visa、Mastercard、JCB、American Expressの4種類です。

一方、スマートフォンアプリを通じてアップグレードする場合、デバイスとOSに応じて異なる支払い方法が提供されます。iPhoneやiPadなどのiOSデバイスを使用している場合は、Apple Payを利用してアップグレードすることができます。AndroidデバイスでGoogleアカウントにログインしている場合は、Google Payを使用して支払いを行うことが可能です。

まだアカウントを作っていないという方は以下の記事からアカウントの作成をしましょう。

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