OpenAI、ChatGPTをGoogle Driveと連携―社内情報をリアルタイム活用可能に

出典:LinkedIn

米OpenAIは、法人向けのAIアシスタント「ChatGPT Team」のユーザーに向けて、Google Driveなどの社内知識ベースへの接続機能の提供をベータ版として開始しました。

OpenAIのプロダクトリーダーであるネイト・ゴンザレス氏が明らかにしたもので、同社の法人顧客から最も多く要望が寄せられていた機能だということです。

今回導入された新機能により、ChatGPTは組織内のGoogle Driveワークスペースにリアルタイムでアクセスできるようになり、従来の一般的な回答に加えて、組織独自の内部資料やマニュアル、社内ルールなどを踏まえた、より正確でパーソナライズされた回答が可能になります。

この機能は、ChatGPT Teamのユーザーを対象に、今後数週間かけて段階的に展開され、導入の準備が整った時点で管理者にはChatGPT内で通知が届く仕組みとなっています。

OpenAI自身もこの機能を数週間前から社内で先行して活用しており、新規メンバーのオンボーディング(入社後の教育)やミーティングの準備、また日々の業務における課題解決など、様々な場面で効果を発揮しているということです。

特に、社内の資料をリアルタイムに参照できることで、新入社員が短期間で組織文化や業務ルールを把握できるようになり、情報共有の効率化に成功しているとしています。

ゴンザレス氏はこの新機能の最大の特徴として、組織特有の用語やプロジェクト名、略語などをChatGPTが徐々に学習する点を挙げました。

社内特有の専門用語やプロジェクトのコードネームなどをAIが把握することで、より的確で組織に寄り添った回答を提供できるようになると説明しています。

また、この際、ユーザーごとのアクセス権限を考慮した回答生成が行われるため、情報セキュリティや機密性の面でも安心して利用可能であると強調しました。

さらにOpenAIは、このGoogle Driveとの接続機能はあくまで最初のステップに過ぎないとしており、現在すでに次なる展開に向けて準備を進めています。

具体的には、今後、企業で広く使われている各種コラボレーションツール、プロジェクト管理ソフトウェア、データ分析プラットフォーム、CRM(顧客関係管理システム)などの主要サービスとの接続が予定されています。

これらの新たなコネクターの提供開始も間もなくとされており、法人顧客におけるChatGPTの利用範囲がさらに広がることが見込まれます。


出典:LinkedIn

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