
OpenAIは、自社が提供するChatGPTの「Deep Research(ディープリサーチ)」機能をアップデートし、新たにGitHubとの連携に対応しました。これによりユーザーは、GitHub上のリポジトリに保存されたソースコードやプルリクエスト(PR)をChatGPT上で直接読み込み、分析が可能になりました。
「Deep Research」は、ユーザーが入力した質問に基づいて情報を詳細に分析し、レポート形式で回答するChatGPTの高度なリサーチ機能です。今回のアップデートにより、GitHubリポジトリを指定して質問を行うと、ソースコードやPRの内容を自動で検索・解析し、引用元を明示した詳細なレポートを生成します。この機能は特に開発者にとって有用であり、コードの理解やレビュー、変更履歴の確認を効率化することが期待されます。
ユーザーは、ChatGPTの画面内にある「Deep Research」メニューから「GitHub」を選択することで、新機能を利用可能になります。
You can now connect GitHub repos to deep research in ChatGPT. 🐙
— OpenAI Developers (@OpenAIDevs) May 8, 2025
Ask a question and the deep research agent will read and search the repo’s source code and PRs, returning a detailed report with citations. Hit deep research → GitHub to get started. pic.twitter.com/cdrQChfAU3
例えば、特定のプロジェクトのソースコードに関する質問を入力すると、ChatGPTが該当リポジトリ内を探索し、関連するコードやPRの内容を引用しながら明確に回答します。これまでのようにGitHub内を手動で検索する手間が省け、開発者は迅速に必要な情報を得ることができます。
Here’s an example report: https://t.co/bkI8JQz4Pz.
— OpenAI Developers (@OpenAIDevs) May 8, 2025
また、引用元が明記されることにより、回答の透明性や信頼性も向上します。ユーザーは提示された情報の出典を簡単に確認できるため、情報の信頼性を評価しやすくなります。これは特に大規模なプロジェクトや複数人が参加するオープンソースプロジェクトにおいて重要なポイントであり、コードの管理やコミュニケーションを円滑にする助けとなります。