AI映画制作が大幅短縮 AiMation Studiosは4人で8週間にまで効率化

出典:Where The Robots Grow | Official Trailer 2024 – YouTube

映画制作の在り方がAIによって変わりつつあります。AiMation Studiosは、AIを駆使したアニメ映画「Where the Robots Grow」を2024年10月に公開しました。

本作は、わずか9人のチームで90日間という短期間で制作され、従来の手法であれば数年を要し、莫大なコストがかかるとされる長編アニメ映画を、AIの力で大幅に効率化しました。

この映画は、農業ロボットのCruが遠い惑星で人間の赤ん坊を発見し、AIコンパニオンPOPと共に自身の存在意義を見出していく物語です。

キャラクターの声は、声優のTaylor Clarke-Hillが担当し、ElevenLabsのAI音声技術によってダイナミックな音声変換が施されています。AIによる自動音声生成と効果音の作成により、ポストプロダクション(編集作業)の大幅な効率化が実現しました。

AiMation Studiosは、「Where the Robots Grow」の制作を経て、さらにワークフローを最適化しました。現在では、同じ規模の映画を4人のチームで8週間(約56日間)という短期間で制作できるようになっています。これは、AIの活用による生産性向上の顕著な成果といえます。

映画制作だけにとどまらず、AiMation StudiosはAIを活用したリアリティ番組の制作にも取り組んでいます。Unreal Engineを活用し、AI生成のキャラクターが即興で対話を行う新しい形式のコンテンツを模索しています。

また、従来のストリーミングサービスとは異なる「ペイパービュー型の配信モデル」の導入を計画し、視聴者がコンテンツごとに柔軟に支払いを行う仕組みを検討しています。

現在、AiMation Studiosは「Where the Robots Grow」に続き、25本のAI映画を開発中です。

創業者のTom Paton氏は、「ElevenLabsの技術は我々の制作パイプラインの要であり、AIなしではこのスピードとクオリティを実現できなかった」と語っています。AI技術が映画業界をどのように変革していくのか、今後の動向が注目されます。


出典:AiMation Studios uses ElevenLabs to bring characters to life | ElevenLabs

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