
AIを活用したプレゼン資料作成ツールは、短時間で高品質なパワポ資料をAIで自動生成します。
無料で利用できるツールもあります。
そしてツール毎に異なる特徴があるため、初心者からプロフェッショナルまで幅広いニーズに対応可能です。
この記事では8種類の製品を比較し、どのプレゼン資料作成AIツールがどのようなケースにおすすめかを、まとめました。
種類が多くてどれを選べば良いか分からない!
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資料作成AIとは

資料作成AIは、人工知能を活用してプレゼン資料のデザインやレイアウトを自動化し、短時間で視覚的に洗練されたスライドを作成できるツールです。
テキストやデータを入力するだけで、プロフェッショナルな品質のスライドを生成し、デザインスキルがなくても一貫性のある資料が作成可能です。
特に、データの視覚化に優れており、複雑な数値や統計を自動的にグラフやチャートに変換して分かりやすく提示します。
さらに、豊富なテンプレートやデザイン例を活用することで、内容の訴求力を高める資料を簡単に作成できます。
忙しいビジネスパーソンや学生にとって、資料作成AIは効率化だけでなく、プレゼンの効果を最大化するための重要なツールです。
パワポやスライドのプレゼン資料作成にAIを活用するメリット

AIを活用すると、魅力的で効果的なプレゼン資料を作成できるため、ビジネスや教育の現場で多くのメリットがあります。
ここでは、AIを使ったプレゼン資料作成の具体的な利点を紹介します。
効率的な時間短縮
AIはテンプレートのデザインやレイアウトを自動的に提案したり、テキストを要約して要点を抽出したりできます。
これにより、プレゼン資料の作成時間を大幅に短縮できます。
データの視覚化支援
複雑なデータや統計情報をAIが自動的にグラフやチャートに変換することで、視覚的に分かりやすいプレゼン資料を作成できます。
これにより、データの理解が容易になります。
コンテンツの最適化
AIは、ターゲットとなる相手に合わせて、コンテンツを最適化できます。
例えば専門的な内容を簡潔な言葉に変換したり、技術的な内容をわかりやすく説明するのに役立ちます。
またAIはプレゼン資料を複数の言語に迅速に翻訳できるため、グローバルなビジネスや多言語のプレゼンテーションにも対応できます。
パワポ・スライドを自動生成できるプレゼン資料作成AIの比較表

パワーポイントやスライドを自動生成できるプレゼン資料作成AIツールにはさまざまなものがあり、特徴がそれぞれ異なります。
ここでは、6種類の無料プランのあるツールと2種類の有料ツールを比較し、どれがどのようなシーンに最適かを整理しました。
無料ツールの比較表
ツール名 | 特徴 | 料金プラン | 無料プランの制限 |
---|---|---|---|
イルシル | 日本語に特化しており、使いやすい | フリー:0円/月/ユーザー パーソナル:1,848円/月/ユーザー(税込) ビジネス:3,278円/月/ユーザー(税込) | ドキュメント作成は3個まで(有料だと無制限) 外部データ出力不可(有料だと可) スライドショーの際イルシルロゴ表示(有料だと無表示) 構成AI生成の際の入力文字数が1,600文字(有料だとそれ以上) |
Canva | 無料でも豊富な機能が利用可能 | 無料:0円/月/ユーザープロ:1,180円/月/ユーザー チーム:1,500円/月/ユーザー(3ユーザー以上) エンタープライズ:要問い合わせ | 100万種類以上のテンプレート 300万点以上のストック写真とグラフィック AIが生成する文章とデザイン 印刷と配送のサービス (有料プランはさらにオプションが追加される) |
Gamma | 直感的な操作が可能で、わかりやすい | Free:0円/月/ユーザー Plus:1,500円/月/ユーザー Pro:3,000円/月/ユーザー | 基本的なAI画像の生成 最大10枚のカード生成(有料プランは15枚あるいは30枚) 400 AIクレジット(初回のみ)(有料プランは無制限) |
Napkin AI | テキストを、グラフなどの視覚的コンテンツに変換するツール | Starter:0ドル Professional:0ドル(β版公開中限定) Entreprise:(近日発表) | すべての編集ツールへのアクセス Napkinを最大3枚作成(Professonalプランでは無制限) オートグラフィックスの限定割り当て(Professionalプランでは制限なし) 昼間モードのみ(Professionalプランでは昼間・夜間ともOK) 3色を選択可能(Professionalプランでは12色すべて) ユーザーコミュニティーのサポート(Professionalプランではメールサポート) |
Felo | 検索結果をもとに、パワーポイントのスライドを自動生成してくれる、AI検索エンジン | スタンダード:0円/月 プロフェッショナル:2,099円/月 | 無制限のAI検索 1日5回のプロフェッショナル検索体験 |
beautiful.ai | AIを使って本格的プレゼン資料を作成するオンラインツール | Pro:12ドル/月(個人ユーザー向き) Team:50ドル/月/ユーザー(2~20ユーザー向き) Enterprise:要問い合わせ | 14日の無料トライアル付き 学生は最大12か月無料で利用可能 |
有料ツールの比較表
ツール名 | 料金プラン |
---|---|
Microsoft 365 Copilot | Microsoft 365 Personal:1,490円/月/ユーザー(1ユーザー向け) Microsoft 365 Family: 2,100円/月/ユーザー(1~6ユーザー向け)1か月間無料 Microsoft 365 Business Basic:899円/月/ユーザー(税抜き)1か月間無料可能 Microsoft 365 Business Standard:1,874円/月/ユーザー(税抜き)1か月間無料可能 Microsoft 365 Business Premium:3,298円/月/ユーザー(税抜き)1か月間無料可能 Microsoft 365 Apps for business:1,236円/月/ユーザー(税抜き)1か月間無料可能 |
Gemini for Google Workspace | Business Starter:680円/月/ユーザー Business Standard:1,360円/月/ユーザー Business Plus:2,040円/月/ユーザー Enterprise:要問い合わせ |
無料でパワポ・スライドを自動生成できるプレゼン資料作成AIのおすすめ6選

会議発表用の資料を効率良く作成したい方にとって、AIを利用したプレゼン資料作成ツールは大きな助けになってくれます。
特に、デザインが苦手なユーザーや、時間を節約したいビジネスパーソンにとって、プレゼン用のスライドを自動的に作成できるこれらのツールは、頼りになる相棒になるでしょう。
ここでは、無料で利用できるプレゼン資料作成AIツールを6つ紹介し、それぞれの特徴や使い方を詳しく解説します。
イルシル

「イルシル」はAIを活用したスライド作成ツールで、日本語に特化されています。
国際会議用のスライドを作るのには向いていませんが、日本人顧客への発表用資料など、日常のプレゼン活動にはとても役に立ちます。
1,000種類以上のテンプレートが用意されており、テキスト入力から自動でスライドを生成できるので、デザインの知識がなくても、簡単にプロフェッショナルレベルの資料作成が可能です。

スライドの作成に特化されたツールなので、多種多様な機能が揃っているツールより使いやすいかもしれません。
PDFやパワーポイント形式での出力・チームでの共同編集・カスタムロゴの追加なども可能です。
無料プランのほか、個人やビジネス向けのプランも提供されています。
なお、現在はPC版のみ提供されています。
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Canva

「Canva」は、オンラインで使用できてAI機能も使える、有名なグラフィックデザインツールです。
初心者からプロまで使用できます。
ユーザーは豊富なテンプレートを使って、さまざまなスライドや印刷物をドラッグ&ドロップで簡単に作成できます。
Canvaは、61万点ものテンプレートと1億点の素材がそろっているので、使いこなせば多種多様なプレゼン資料を作ることが可能です。
有料プランを選択すればさらに高度な機能が使えますが、無料プランでも十分に役に立ちます。
むしろさまざまなテンプレートや機能があり過ぎて、戸惑ってしまうユーザーもいるかもしれません。
作成したプレゼン資料は、パワーポイントやPDFなどの形式でダウンロードすることもできます。
Gamma

Gammaは、AIを活用して美しいプレゼンテーション・文書・ウェブサイトを作成できるオンラインツールです。
デザインやコーディングの知識がなくても、テンプレートや双方向コンテンツを使い、簡単にプロフェッショナルな資料が作成できます。

共同作業やパスワード保護などもサポートし、あらゆるデバイスで共有可能です。
PDFやPPT形式(パワーポイント2007以前の形式・現在はPPTX)でのエクスポートも可能です。
また、多言語に対応しているので、国際会議でプレゼンテーションするユーザーにとっても、Gammaは役に立つでしょう。
それだけでなくプレゼンテーションの効果を数値で分析するアナリティクス機能も備えており、プレゼンテーションの反省時に役立ちます。
Napkin AI

「Napkin.ai」は、テキストを視覚的なコンテンツに変換できるツールです。
入力したテキストから、ダイアグラムやフローチャートなどを自動的に生成し、直感的に編集可能です。
初期画面の表示は英語ですが、日本語でも利用可能です。
PNG・PDF・SVG形式でのエクスポートや、リアルタイムでの共同編集機能も提供しています。

プレゼン資料を作成する場合、グラフなど視覚的なコンテンツの作成だけをAIで助けてもらいたいユーザーに、Napkin.aiはぴったりです。
この場合、説明用の文章はユーザーが自ら考えて入力するか、イルシルのような文章の作成が可能なAIツールを併用して作成します。
Felo

「Felo」は、無料で使えるAI検索エンジンです。
一見、プレゼン資料の作成とは何も関係がないのでは、とも思われるツールです。
実はFeloには検索結果をもとに、パワーポイントのスライドを自動的に生成する機能が、付属しています。
Feloは2億4,500万以上の学術論文を含む膨大なデータベースを用いて検索するので、ビジネスや学術分野での利用も十分可能です。
多言語に対応しており、日本語での作業も問題ありません。

FeloはGoogleのような検索エンジンと異なり、最新の大規模言語モデル(LLM)を用いて、質問の文脈に即した回答をレポートのような形で表示してくれます。
そしてボタンをひとつクリックするだけで、レポートをもとにパワーポイントのスライドを作成します。
スライド作成のプロセスは完全に自動化されており、人間が関与する必要はありません。
完成したスライドは内容をチェックして微調整を加えるだけで、会議などに使えます。
Feloには無料プランだけでなく、検索結果の精度をより向上させた有料のProプランも用意されています。
無料プランに満足できない場合は、Proプランを試してみてもよいでしょう。
beautiful.ai

「beautiful.ai」は、AIを使ってプロフェッショナルなプレゼン資料を簡単に作成できるオンラインツールです。
ユーザーがコンテンツを入力するだけで、デザインルールに基づきスライドが自動的に生成されます。
多くのテンプレートだけでなく管理機能も備えており、チームでの共同作業やリアルタイムの編集が可能です。

「beautiful.ai」はこの記事で紹介した他のツールと異なり完全無料ではありませんが、14日間の無料トライアルがあるため、短期間の利用であれば無料で使えます。
短期間の利用で、無料プランだと機能的に物足りないというユーザーは「beautiful.ai」を活用するのが良いでしょう。
「.edu」のメールアカウントを持っている学生は最大12か月間無料で使用できるので、該当するユーザーにはおすすめです。
有料でパワポ・スライドを自動生成できるプレゼン資料作成AIのおすすめ2選

プレゼン資料の作成だけでは不十分なので、さまざまな機能を持った総合的な有料AIツールを選びたい場合、使用しているオフィスソフトの種類によって、第一候補はほぼ決まってしまいます。
Microsoft 365を使用しているならば「Microsoft 365 Copilot」、Google Workspaceを使用しているならば「Gemini for Google Workspace」が、最も使いやすいAIツールです。
どちらもAI機能によって効率良くプレゼン資料を作成し、作業時間の短縮が図れるようにサポートしてくれます。
パワポ資料の自動化なら「Microsoft 365 Copilot」

MicrosoftのCopilotは、AI技術を活用してビジネスや教育現場での作業効率を向上させるツールです。
Word・Excel・PowerPointなどのMicrosoft 365アプリケーションに統合されていて、ユーザーが文書作成・データ分析・プレゼンテーション作成を支援する機能を提供します。
自然言語を使って指示を与えることで、直感的に作業を進められるのが特徴です。
スライド資料の自動化なら「Gemini for Google Workspace」

組織が迅速かつ効果的に業務を進められるように、Gemini for Google Workspaceはユーザーをサポートします。
Google WorkspaceのAIソリューションでは、Google ドキュメント・Gmail・Google スライドなどに組み込まれたAIが、文章作成・スケジュール管理・データ分析をサポートし、効率的な作業を実現しています。
また、Google Cloudとの連携により、より高度なAI機能も利用可能です。
パワポやスライドのプレゼン資料作成にAIを活用する注意点

AIツールを活用したプレゼン資料作成は、効率化の面で大きなメリットをもたらしますが、注意が必要な点もあります。
この章では、情報の正確性や機密データの取り扱い、オリジナリティの確保について詳しく解説します。
注意点1:情報の正確性の確認
AIを活用してプレゼン資料を作成する際は、生成されたデータや内容が正確かどうかを必ず確認し、特に統計情報や市場分析などの重要な情報については信頼できる出典を再確認する必要があります。
AIは膨大なデータを基に推論を行いますが、事実と異なる情報や文脈に合わない表現を生成する場合があるため、内容の整合性や正確性を見直すことが重要です。
例えば、市場シェアや業界動向を示すグラフがAIによって生成された場合、そのデータが最新であるか、具体的な出典が明記されているかを検証することで、資料の信頼性を確保できます。
さらに、スライド内の言葉遣いや専門用語の使用が聞き手にとって適切であるかをチェックし、必要に応じて表現を修正することで、プレゼンの質を高めることができるでしょう。
注意点2:機密情報の取り扱い
プレゼン資料作成AIを利用する際、機密情報が外部に漏れるリスクがあるため、データの扱いに細心の注意を払う必要があります。
多くのAIツールはクラウド上でデータを処理するため、顧客情報やビジネス戦略などの機密性の高い内容は入力前に慎重に判断するべきです。
利用するツールのプライバシーポリシーを確認し、アップロードした情報がどのように保管・利用されるのかを事前に把握してください。

また、必要に応じて、データを匿名化する、非公開情報を削除するなどの工夫を行い、リスクを最小限に抑えることが重要です。
注意点3:オリジナリティの確保
プレゼン資料作成AIを活用する際、生成されたスライドの内容やデザインにオリジナリティを加えることが大切です。
AIが提案するテンプレートやコンテンツは効率的ですが、他のユーザーが同じツールを使用している場合、似たような資料になる可能性があります。
そのため、フォントや配色を変更したり、独自のアイコンや画像を追加したりして、プレゼンの内容が自分のブランドや目的に合致するよう調整しましょう。
さらに、AIが作成した文章やグラフをそのまま使用せず、必要に応じて修正や追加を行うことで、聞き手にとってより説得力のあるプレゼンに仕上げられます。
まとめ
AIを活用したプレゼン資料作成ツールは、作業時間の短縮・データの視覚化・コンテンツの最適化を強力にサポートします。
無料ツールの中では、特に「イルシル」が初心者におすすめです。
プレゼン資料作成以外にも使いたい場合には、多機能な「Canva」、学生なら最大12か月間無料で使用できる「Beautiful.ai」も良いかもしれません。
より高度な機能を求める場合は、「Microsoft 365 Copilot」や「Gemini for Google Workspace」といった有料の総合AIツールが役に立ちます。
これらのツールを使いこなすことで、プレゼン用の資料やスライドが、効率良く作成できるようになるでしょう。
種類が多くてどれを選べば良いか分からない!
そんな方はイルシルを選べば失敗しない!
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