AIを活用したプレゼン資料作成ツールは、短時間で高品質なパワポ資料をAIで自動生成します。
無料で利用できるツールもあります。
そしてツール毎に異なる特徴があるため、初心者からプロフェッショナルまで幅広いニーズに対応可能です。
この記事では16種類の製品を比較し、どのプレゼン資料作成AIツールがどのようなケースにおすすめかを、まとめました。
資料作成AIとは
資料作成AIは、人工知能を活用してプレゼン資料のデザインやレイアウトを自動化し、短時間で視覚的に洗練されたスライドを作成できるツールです。
テキストやデータを入力するだけで、プロフェッショナルな品質のスライドを生成し、デザインスキルがなくても一貫性のある資料が作成可能です。
特に、データの視覚化に優れており、複雑な数値や統計を自動的にグラフやチャートに変換して分かりやすく提示します。
さらに、豊富なテンプレートやデザイン例を活用することで、内容の訴求力を高める資料を簡単に作成できます。
忙しいビジネスパーソンや学生にとって、資料作成AIは効率化だけでなく、プレゼンの効果を最大化するための重要なツールとなっています。
パワポやスライドのプレゼン資料作成にAIを活用するメリット
AIを活用すると、魅力的で効果的なプレゼン資料を作成できるため、ビジネスや教育の現場で多くのメリットがあります。
ここでは、AIを使ったプレゼン資料作成の具体的な利点を紹介します。
効率的な時間短縮
AIはテンプレートのデザインやレイアウトを自動的に提案したり、テキストを要約して要点を抽出したりできます。
これにより、プレゼン資料の作成時間を大幅に短縮できます。
データの視覚化支援
複雑なデータや統計情報をAIが自動的にグラフやチャートに変換することで、視覚的に分かりやすいプレゼン資料を作成できます。
これにより、データの理解が容易になります。
コンテンツの最適化
AIは、ターゲットとなる相手に合わせて、コンテンツを最適化できます。
例えば専門的な内容を簡潔な言葉に変換したり、技術的な内容をわかりやすく説明するのに役立ちます。
また、AIはプレゼン資料を複数の言語に迅速に翻訳できるため、グローバルなビジネスや多言語のプレゼンテーションにも対応できます。
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無料でパワポ・スライドを自動生成できるプレゼン資料作成AIのおすすめ12選
会議発表用の資料を効率良く作成したい方にとって、AIを利用したプレゼン資料作成ツールは大きな助けになってくれます。
特に、デザインが苦手なユーザーや、時間を節約したいビジネスパーソンにとって、プレゼン用のスライドを自動的に作成できるこれらのツールは、心強いパートナーとなるでしょう。
ここでは、無料で利用できるプレゼン資料作成AIツールを12種類紹介し、それぞれの特徴や使い方を詳しく解説します。
無料ツールの比較表
| サービス | 画像 | 料金プラン （月額及び税込） | 公式サイト | 無料プランでの主な制限 | AI資料作成 | テンプレートの利用 | PPT/PDFエクスポート | 同時編集 | ブランド カスタマイズ | 日本語UI対応 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 株式会社イルシル イルシル |  | 無料プラン フリー：0円/月/ユーザー 有料プラン パーソナル：1,848円/月/ユーザー ビジネス：3,278円/月/ユーザー | 公式サイト | ドキュメント作成は3個まで 外部データ出力不可 スライドショーの際イルシルロゴ表示 構成AI生成の際の入力文字数が1,600文字 | 無料は3個まで | 無料でも 1000種類利用可能 | 無料では不可 有料は可能 | 無料では不可 ビジネスプラン以上 | 無料では不可 有料では一部可 | 完全日本語対応 |
| Skywork AI Skywork Super Agents |  | 無料プラン 新規ユーザー：500クレジット 毎日ログインするごとに500クレジット 有料プラン（90日間有効） 10,000クレジットチャージ：2,880円 20,000クレジットチャージ：5,396円 50,000クレジットチャージ：11,798円 | 公式サイト | クレジット数により制限を受ける | 日本語対応 （画面指示は英語） | |||||
| Butterfly Effect Manus |  | 無料プラン 新規ユーザー：1,000クレジット+300クレジット/日 有料プラン Basic（ベータ）$19/月：1,900クレジット/月＋300クレジット/日 Plus（ベータ）$39/月：3,900クレジット/月＋300クレジット/日 Pro（ベータ）$199/月：19,900レジット/月＋300クレジット/日 Team：要問合せ | 公式サイト | 複数のタスクの同時実行ができない（推定） 優先アクセスなし | ほぼ日本語に対応 （一部英語の画面が残る） | |||||
| MainFunc社 Genspark |  | 無料プラン Free：0円/月（200クレジット/日） 有料プラン Plus：$24.99/月（10,000クレジット/月） Pro：$249.99/月（125,000 クレジット/月） | 公式サイト | 200クレジット/日 AIドライブに1GBのストレージ AIモデルとエージェントへの限定アクセス | 日本語対応 （デフォルトは英語） | |||||
| Gamma Tech, Inc. Gamma |  | 無料プラン Free：0円/月/ユーザー 有料プラン Plus：1,500円/月/ユーザー Pro：3,000円/月/ユーザー | 公式サイト | 基本的なAI画像の生成 最大10枚のカード生成（有料プランは15枚あるいは30枚） 400 AIクレジット（初回のみ）（有料プランは無制限） | 無料なら制限あり | 無料でも利用可能 （ただし制限が多い） | 無料でも利用可能 （ただし制限が多い） | 無料でも利用可能 （ただし制限が多い） | 完全日本語対応 | |
| Canva Pty Ltd Canva |  | 無料プラン 0円/月/ユーザー 有料プラン プロ：1,180円/月/ユーザー チーム：1,500円/月/ユーザー（3ユーザー以上） エンタープライズ：要問い合わせ | 公式サイト | 100万種類以上のテンプレート 300万点以上のストック写真とグラフィック AIが生成する文章とデザイン 印刷と配送のサービス （有料プランはさらにオプションが追加される） | 無料なら制限あり | 無料でも 100万種類以上利用可能 | 無料では不可 チームプラン以上 | 無料では不可 有料で対応 (コースにより異なる) | 完全日本語対応 | |
| 株式会社ミリディー MiriCanvas |  | 無料プラン 0円 有料プラン Pro：980円/月/ユーザー Enterprise：要問合せ | 公式サイト | 5万個のテンプレート（Proプランなら制限なし） 35万個の写真とグラフィックのアクセス（Proプランなら制限なし） 1GBの個人ストレージ（Proプランなら10GB） | 無料でも 5万種類以上利用可能 | 完全日本語対応 | ||||
| Napkin AI 社 Napkin AI |  | Starter：0ドル Professional：0ドル（β版公開中限定） Entreprise：（近日発表） | 公式サイト | すべての編集ツールへのアクセス Napkinを最大3枚作成（Professonalでは無制限） オートグラフィックスの限定割り当て（Professionalでは無制限） 昼間モードのみ（Professionalでは昼間・夜間ともOK） 3色を選択可能（Professionalでは12色すべて） ユーザーコミュニティーのサポート（Professionalではメールサポート） | 無料なら3個まで 有料なら無制限 | 無料では 非常に制限が多い | PPTは不可 PDFは可能 | 無料では不可 （Professional以上） | 無料では 非常に制限が多い | 日本語対応 （画面指示は英語） |
| Felo株式会社 Felo |  | 無料プラン スタンダード：0円/月 有料プラン プロフェッショナル：2,099円/月 | 公式サイト | 無制限のAI検索 1日5回のプロフェッショナル検索体験 | 無制限に利用可能 | 無料でも 1200種類以上利用可能 | Canva（有料）に インポート することで可能 | Canva（有料）に インポート することで可能 | 完全日本語対応 | |
| Anthropic社 Claude |  | 無料プラン 0円 有料プラン Pro：$20/月 Max 5x：$100/月 Max 20x：$200/月 | 公式サイト | チャット コード生成 データ視覚化 テキストと画像の分析 ウェブ検索 | 直接出力はできない Artifactsなどを利用する | 日本語に完全対応 （デフォルトは英語） | ||||
| Magical Tome Tome |  | 無料プラン Basic：$0/月 有料プラン Professional：$16/月 Enterprise：要問合せ | 公式サイト | 手動での編集 テンプレートの利用 共有機能（無制限） | 手動で編集 | Professional以上 | ||||
| Zesterv FZE LLC SlidesAI |  | 無料プラン 基本：0円/月 有料プラン プロ：1,441円/月 プレミアム：2,882円/月 | 公式サイト | 1 プレゼンテーション/月 2,500 キャラクター入力/プレゼンテーション 10 AIクレジット/月 1 ビデオエクスポート/月（近日公開） ドキュメントのアップロード (近日公開予定) | 1プレゼン/月 | 連携するGoogleスライドの 拡張機能で可能 | 日本語に対応 |
◎：無料でも問題なく使える
○：多少の制限はあるものの十分に無料でも使える
△：無料では使えないが有料で使える
×：有料無料関わらず非対応・利用不可
イルシル
イルシルはAIを活用したスライド作成ツールで、日本語に特化されています。
国際会議用のスライドを作るのには向いていないかもしれませんが、日本人顧客への発表用資料など、日常のプレゼン活動にはとても役に立ちます。
このツールの大きな特徴は作業効率の向上で、従来の資料作成時間を大幅に短縮できます。
ユーザーがテキストやキーワードを入力するだけで、AIが構成からデザインまで自動的にプレゼンテーション資料を作成してくれます。
豊富なテンプレートが用意されているため、デザインの専門知識がなくてもプロフェッショナルな資料を簡単に作成できます。
最新の機能追加により、イルシルの利便性はさらに向上しました。
PDFや画像ファイルをアップロードすると、その中のテキストや図表を自動解析してスライドへ反映してくれるようになりました。
これにより、手書きメモや他社資料の一部を参考にした資料作成にもイルシルを活用できるようになっています。
また、チャット機能を使って段階的にスライドを作成していくインタラクティブな機能もβ版として提供されています。
イルシルはPC専用のサービスですが、日本語インターフェースで操作しやすく設計されています。
PDFやパワーポイント形式での出力、チームでの共同編集、カスタムロゴの追加なども可能です。
AIが大まかな作業を担当し、ユーザーは最終調整に集中できるため、資料作成業務を効率化したい人にとって非常に有用なツールです。
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Skywork Super Agents
Skywork Slides Agentは、単なるスライド作成ツールではなく、情報収集機能を持ったAIエージェントです。
Skywork Slides Agentの大きな特徴は信頼性の高さです。
収集した膨大な情報から正確な引用や事実に基づいたコンテンツを生成すると共に、利用者はスライドに表示されたデータやグラフの出典を確認できます。
これにより「このデータはどこから来たのか分からない」という不安がなくなります。
生成されるスライドは見た目も洗練されており、最新のデザイントレンドを反映しています。
単純にテンプレートを使うのではなく、配色やレイアウト、グラフィックスが一貫性を保ちながら、聞き手に訴求力のあるビジュアルを構成します。
このツールは単体で動くのではなく、ドキュメント、スライド、スプレッドシートの生成機能と連携します。
例えば市場分析レポートを依頼すると、資料本文、数値データやチャート、そしてスライド資料がすべて一括で生成されるため、手作業での転記や再構成が不要になります。
出力されたスライドはPowerPointやPDF形式で保存でき、後から内容の調整やデザインの変更も簡単に行えます。
生成されたものをベースに内容を追加したり、会社の標準フォーマットに合わせたりすることも可能です。
Manus
Manusは、中国のButterfly Effectが発表した自律型AIエージェントです。
Manusはラテン語で「手」を意味し、考えることと実行することを一体化するという意味が込められています。
このツールの最大の特徴は、ユーザーが課題を与えるだけで、Manusが自動的にウェブで情報収集を行い、資料やコード、スライドまで作成してくれることです。
特にスライド作成機能に関しては、テーマと目的を伝えるだけで、グラフや図表を含んだ整理されたプレゼン資料が自動で完成します。
Manusは単純な文章生成ツールではなく、ブラウザ操作やファイル処理なども自動で行える高度な仕組みを持っています。
例えば市場調査を依頼すると、関連するニュースやデータを自動で集めて分析し、それをスライドにまとめるという一連の作業を人の手を借りずに実行できます。
柔軟性も高く「20枚程度のPowerPoint資料を作成してほしい」といった具体的な要求にも対応し、構成から図表、戦略的な分析まで含んだ包括的な資料を提供できます。
これまで数日かかっていた作業を、数時間から数十分に短縮することが可能です。
ただし課題もあります。
日本語利用では漢字表現が不自然だったり、スライドの余白が多すぎたりする問題が指摘されています。
信頼性の面では、AIがどのような手順で資料を作成しているかをサイドパネルで確認できる透明性の高い設計になっています。
ただし現在は招待制でアクセスが制限されており、多くの人が待機リストに登録している状況です。
安定性や応答速度にも改善の余地があります。
Genspark
Genspark AIスライドは、異なるAIモデルを組み合わせて作られたプレゼンテーション作成ツールです。
Genspark AIスライドは、この仕組みにより、PDFやWordファイルから情報を読み取り、自動的にスライドを作成できます。
使い方はとても簡単で、資料をアップロードしてスライドのスタイルを選ぶだけです。
すると数分でグラフや画像付きの見栄えの良いプレゼン資料が完成します。
必要に応じてインターネットから追加情報も取り込んでくれます。
完成したスライドはPowerPointやPDF形式で保存できるため、すぐに会議や発表で使えます。
専門家からの評価も高く、自動化の便利さに加えて、信頼できる情報源からの引用機能も評価されています。
ただし、出力されたスライドをPowerPointで編集する際に、レイアウトが複雑で手直しが必要になる場合があります。
Gamma
Gammaは、AIを活用してプレゼンテーション、文書、ウェブサイトを作成できるオンラインツールです。
デザインやコーディングの知識がなくても、テンプレートや双方向コンテンツを使って簡単にプロフェッショナルな資料を作成できます。
Gammaの最大の特徴は、数十語のアイデアを入力するだけで高品質なスライドを自動生成できることです。
ユーザーは画面を見守るだけで、構成案から各スライドの内容まで自然な流れで配置された完成度の高い資料が出来上がります。
プロンプト入力からプレゼンテーション完成までの圧倒的な速さと、妥協のないデザイン品質を両立している点が大きな魅力です。
設計思想は「コンテンツファースト」で、PowerPointとは異なり見た目を後回しにしてアイデアに集中できます。
テキストの要旨を自然言語で入力すると、構成からレイアウト、ビジュアル、データの補完まですべてが自動化され、人の手で作ったような水準のスライドが完成します。
「カードシステム」と呼ばれる直感的な編集手法により、スタイルを統一しながらも自由度の高い調整が可能です。
共有機能も充実しており、クラウド環境での共同編集やリンクでの配布、閲覧者の反応を分析するツールも利用できます。
また、多言語に対応しているため国際会議でも活用でき、PDFやPPT形式でのエクスポートも可能です。
カスタマイズが必要な場合は、豊富なテンプレートやドラッグ＆ドロップで編集可能なカードブロックにより瞬時に微調整できます。
画像やGIF、チャート、動画なども簡単に埋め込めるため、資料の多様性や訴求力を高めることができます。
Canva
Canvaは、オンラインで使用できてAI機能も使える、有名なグラフィックデザインツールです。
初心者からプロまで使用できます。
ユーザーは豊富なテンプレートを使って、さまざまなスライドや印刷物をドラッグ＆ドロップで簡単に作成できます。
Canvaには、膨大なテンプレートと素材がそろっているので、使いこなせば多種多様なプレゼン資料を作ることが可能です。
有料プランを選択すればさらに高度な機能が使えますが、無料プランでも十分に役に立ちます。
Canvaの大きな特徴は「Magic Design™ for Presentations」というAI機能です。
ユーザーが数語でテーマを入力するだけで、AIが内容を理解して構成案からデザイン、本文、画像選択まで一度に作成してくれます。
さらに便利なのは、あらかじめ設定した「Brand Kit」を使って企業やブランドの色やフォントを自動的にスライドに反映できることです。
作成されたスライドは簡単に編集でき、「Magic Write」というAI文章アシスタントと組み合わせることで、文章の調整や要約、書き直し、トーンの変更まで行えます。
これにより見た目だけでなく、内容の質も自然に向上させることができます。
Canvaには「Magic Media」「Magic Animate」「Magic Edit」など多くのAI機能が備わっており、スライド内の画像作成やアニメーション追加、レイアウト調整をAIがサポートします。
一つのサービス内で動きのある洗練されたプレゼン資料を作成できるのが大きな魅力です。
完成した資料はPDF、動画、PowerPoint形式で保存でき、PowerPointやGoogleスライドでの後編集も可能です。
ただし、PowerPoint形式で保存する際にはレイアウトが崩れる場合があるため、調整が必要になることがあります。
MiriCanvas
MiriCanvasは韓国発祥のオンラインデザインプラットフォームで、特にスライド資料の自動生成機能に特化したツールです。
MiriCanvasの最大の特徴は、ユーザーが一行のテーマや要望を入力するだけで、数秒から数分以内にアウトライン設計からデザイン、文章や画像の挿入、最終的なスライドデッキの生成まで一貫して処理してくれることです。
使用方法は非常にシンプルで、「AIでプレゼンテーションを作成する」を選択し、テーマや希望する枚数、トーン（ミニマルかクリエイティブかなど）を入力します。
するとAIが自動でスライド構成を提案し、ユーザーはその構成を確認しながら好みのテンプレートを選択できます。
その後、自動的にテキストとレイアウトがスライドに反映され、必要に応じてAIライティング機能で文章を調整したり、AI画像生成で図表やイラストを追加することも可能です。
利用者にとって魅力的なのは、無料でも利用可能な点です。
月に数回までは無償でAIプレゼンテーション機能を使用でき、Proプランにアップグレードすればテンプレートや素材ライブラリなどの制限がさらに緩和されます。
また、PowerPointやPDF形式での書き出しに対応しており、URL共有や共同編集も行えるため、作成から配布までをスムーズに進められます。
MiriCanvasのAIは単なる骨組みの自動作成を超えて、文章生成と画像生成の両面を備えている点が他のツールと異なるところです。
トレンド感あるイラストや図解、説得力のある文章を自動で挿入でき、使いやすいインターフェースと日本語対応により、初心者でも戸惑わずに高度な資料を作成できます。
Napkin AI
Napkin AIは、テキストを視覚的なコンテンツに変換することに特化したAIツールです。
ユーザーが文章や構想を入力すると、AIが内容を瞬時に解析して複数の図解案を提案し、読み手を惹きつけるビジュアルを自然に設計してくれます。
初期画面の表示は英語ですが、日本語でも利用できます。
作成された図はPNG、SVG、PDF形式で出力可能です。
PowerPointなどのプレゼン資料に手動で取り込んで活用でき、リアルタイムでの共同編集機能も提供されています。
このツールの最大の特徴は変換速度の圧倒的な速さです。
多くのユーザーが「テキストを貼り付けて一秒以内でプロフェッショナルなビジュアルができる」と評価しています。
入力したテキストから、ダイアグラムやフローチャートなどを自動的に生成し、直感的に編集することも可能です。
ただし、Napkin AIは完全なスライドデッキを一気に作成するツールではなく、図解単位のビジュアル制作に特化したソリューションです。
単一スライドや資料中の図解要素は短時間で生成できますが、本格的なプレゼンテーション資料の作成を望む場合は、イルシルのような文章の作成が可能なAIツールと併用することが、現実的でしょう。
Felo
Feloは、無料で使えるAI検索エンジンで、一見プレゼン資料の作成とは関係がないように思えるツールです。
実はFeloには検索結果をもとに、パワーポイントのスライドを自動的に生成する機能が付属しています。
Feloは膨大な学術論文を含むデータベースを用いて検索するため、ビジネスや学術分野での利用も十分可能です。
さらに多言語に対応しており、日本語での作業も問題ありません。
Googleのような検索エンジンとは異なり、最新の大規模言語モデル（LLM）を用いて、質問の文脈に即した回答をレポートのような形で表示してくれます。
Feloの最大の魅力は、調査したいテーマを入力すると、AIが自動的にウェブから最新データや関連情報を収集し、「生成」ボタンをクリックするだけで、数分以内にプロフェッショナルなスライドが完成することです。
スライド作成のプロセスは、ほぼ完全に自動化されています。
タイトルや本文、図表、画像がすべて自動で配置され、見た目も美しく仕上がります。
2024年末には新機能が追加され、PDFやWordなどの既存文書をアップロードしてスライドに変換することも可能になりました。
これにより、レポートや会議資料から即座にプレゼン資料を作成できるようになり、多くの資料を扱うビジネスパーソンや教育関係者にとって非常に効率的なツールとなっています。
完成したスライドはPowerPointやPDF形式などで出力でき、後から編集や共有も簡単に行えます。
ビジネス、教育、クリエイティブ向けなど様々なテンプレートが用意されており、色やフォント、レイアウトもユーザーの好みに合わせて調整できます。
Claude
アンソロピック社のClaudeは自然に近い文章作成や高度な計算能力で知られているLLMです。
一方で、Claudeはプレゼンテーション作成を総合的に支援するAIアシスタントとして活躍します。
単に文章を生成するだけでなく、スライド構成の設計からビジュアル作成、データ分析まで幅広くサポートします。
ユーザーが「今年の市場動向についてプレゼンを作成して」と依頼すると、Claudeは全体の構成を考えながら、目次やスライドの見出し、要点を自然な流れで組み立てます。
技術系やビジネス系の複雑な内容にも対応できる能力を持っています。
特徴的なのは「Artifacts」という機能で、リアルタイムでグラフや図を表示できることです。
市場規模の推移などを説明したい場合、適切なチャートを生成して即座に確認できます。
さらに高度な使い方では、Claudeが自動でPythonコードを作成・実行し、データを可視化したチャートや表をスライドに組み込むことも可能です。
完成した資料はArtifactsなどを利用することでPowerPointやPDFとして出力でき、後から細かい調整や修正も行えます。
ユーザーはClaudeに対して構成やビジュアルの改善を求めることで、より洗練されたスライドに仕上げることができます。
Tome
Tomeは、AIを使ってストーリー性のあるプレゼンテーションを作成するためのツールです。
単にスライドを自動生成するだけでなく、テーマや目的を伝えると、AIが全体の構成を考えて、テキストや画像、動画などを組み合わせた資料を作ってくれます。
このツールの大きな特徴は、チームでの共同作業がしやすいことです。
複数の人が同時に編集でき、誰がどこを変更したかも記録されるため、チームでの資料作成に適しています。
完成した資料はPDFやPowerPoint形式で保存でき、後から細かい調整も可能です。
ただし、無料プランでは機能に制限があり、フォントやレイアウトの調整が必要な場合もあります。
そのため、AIで骨格を作ってから手作業で仕上げるという使い方が現実的です。
SlidesAI
SlidesAIは、GoogleスライドやPowerPoint（現在開発中）に組み込んで使うAIツールです。
文章やトピックを入力するだけで、自動的にプレゼンテーションを作成してくれます。
SlidesAIの便利な点は、普段使っているGoogleスライドから離れることなく、AIの力を借りられることです。
テキストを貼り付けるかトピックを指定すれば、スライドの構成やタイトル、要約文などが自動で生成されます。
色やフォントも選択でき、見た目の整った資料を簡単に作れます。
完成したスライドはそのままプレゼンで使えるほか、PDFやPowerPoint形式で保存することも可能です。
市場分析や企画書のような定型的な資料なら、テキストを用意するだけで必要な枚数と構成を素早く出力できるため、準備時間を大幅に短縮できます。
ただし、現在はテキスト貼り付けやトピック指定が中心で、ウェブページから直接生成するような高度な機能はまだ開発中です。
また、テンプレートの種類やデザイン調整の自由度にも限りがあるため、細かい部分にこだわりたい場合は手作業が必要になることもあります。
それでもSlidesAIは、普段のスライド作成の流れを変えることなく、資料作成のスピードアップと一定の品質確保を実現できる実用的なツールといえるでしょう。
有料でパワポ・スライドを自動生成できるプレゼン資料作成AIのおすすめ4選
プレゼン資料の作成だけでは不十分で、より多機能な有料AIツールを求める場合、使用しているオフィスソフトの種類によって、第一候補はほぼ自動絞られてきます。
Microsoft 365を使用しているならば「Microsoft 365 Copilot」、Google Workspaceを使用しているならば「Google WorkspaceのGemini」が、最も使いやすいAIツールです。
どちらもAI機能によって効率良くプレゼン資料を作成し、作業時間の短縮が図れるようにサポートしてくれます。
また、GoogleやMicrosoft系ではない有料ツールをお探しなら、beautiful.aiやPerplexity Labsという選択肢もあります。
有料ツールの比較表
| サービス | 写真 | 料金プラン | 公式サイト | 無料トライアル |
|---|---|---|---|---|
| Microsoft Microsoft 365 Copilot |  | Microsoft Copilot Pro：3,200円/月/ユーザー | 公式サイト | 1ヶ月間 |
| Google Gemini for Google Workspace |  | Business Starter：800円/月/ユーザー Business Standard：1,600円/月/ユーザー Business Plus：2,500円/月/ユーザー Enterprise：要問い合わせ | 公式サイト | 14日間 |
| Beautiful Slides, Inc. beautiful.ai |  | Pro：$12/月（個人ユーザー向き） Team：$50/月/ユーザー（2～20ユーザー向き） Enterprise：要問い合わせ 無料プランはなし | 公式サイト | 7日間 |
| Perplexity Perplexity Labs |  | Perplexity Pro：$20/月 Perplexity Enterprise Pro：要問合せ | 公式サイト |
パワポの自動作成なら「Microsoft 365 Copilot」
Microsoft 365 Copilotは、PowerPointに組み込まれたAIアシスタントです。
「新規事業の進捗報告をまとめて」といった自然な言葉で依頼するだけで、AIが適切な構成とスライドを自動生成してくれます。
このツールの便利な点は、WordやExcel、PDFファイルなどの既存データを読み込んで、その内容をもとにスライドを作成できることです。
資料をアップロードすると、AIが自動的に要点を抽出して整理し、会社のブランドテンプレートに合わせてスライドを生成します。
生成後も「文章をもっと説得力のあるトーンに変えて」「画像を追加して」といった指示に応じて、スライドの完成度を高めてくれます。
要するに、Microsoft 365 CopilotはPowerPoint内でスライドの構成から文章、デザインまでをAIが支援し、資料作成時間を大幅に短縮できるツールです。
適切に使えば、従来よりもはるかに効率的で質の高いプレゼンテーション作成が可能になります。
スライドの自動作成なら「Google Workspace」
Google Workspaceは、GoogleのさまざまなツールにGeminiが組み込まれており、GoogleスライドでもGeminiを活用できます。
Googleスライドを開くと「Ask Gemini」ボタンが表示され、「マラソンのトレーニング方法を示すスライドを作って」と入力するだけで、AIが自動的にスライドを生成してくれます。
Google WorkspaceのGeminiには便利な機能が3つあります。
まず、新しいスライドを一から作成でき、タイトル、本文、画像まで自動で用意してくれます。
次に、既存のスライドの文章を「もっと分かりやすく書き直して」と依頼すれば改善してくれます。
最後に、テーマに合った画像やイラストを複数提案し、好きなものを選んで使えます。
Google Workspaceの他のツールとも連携しており、Googleドライブの資料やGmailの内容を参考にしながらスライドを作成できます。
完成したスライドはPowerPointやPDF形式で保存でき、オフラインでも使用可能です。
ただし現在Google Workspaceは、プレゼンテーション全体ではなく、スライド単位での作成に特化しています。
要するに、Google WorkspaceのGeminiは、Googleスライド内でAIがスライド作成を手伝ってくれる、資料作成の時間を大幅に短縮できる便利なツールです。
beautiful.ai
beautiful.aiは、AIを使ってプレゼン資料の作成を大幅に効率化するクラウドサービスです。
短い説明文を入力するだけで、スライド構成や本文、画像、グラフを自動生成してくれる点が大きな特徴です。
生成された文章にブランドカラーやロゴを登録することで、一貫したデザインが保たれる仕様になっています。
共同編集機能もあるため、複数人が同時に作業できます。完成した資料はPDFやPowerPoint形式でダウンロード可能です。
料金は、完全無料ではありませんが、有料プランを14日間無料で試せるトライアルが用意されています。
Perplexity Labs
Perplexity Labsは、従来の検索機能を進化させて、プレゼンテーション資料を自動生成できる高度なAIツールです。
これまで何時間もかかっていた資料作成を、Laboratoryモードでは約10分程度で終わらせることができます。
このツールの特徴は、単に情報を検索するだけではありません。
ウェブから情報を収集し、コードを実行してチャートや画像を生成し、それらを統合してスライド形式で出力できることです。
ユーザーが「市場動向についてプレゼン資料を作って」と依頼すると、Perplexity Labsが自動的にウェブから関連情報を集め、分析用のデータやグラフを準備しながら、最終的にプレゼンテーション資料を作成します。
完成したスライドはPowerPointやPDF形式でダウンロードでき、後から編集することも可能です。
優れている点は、作業過程がすべて記録されることで、どのような手順で調査し、どんなコードを使ってグラフを作成したかをリアルタイムで確認できます。
調査レポートと連動したプレゼン資料やビジネスダッシュボードを含むスライド、教育用資料など、様々な用途に活用できます。
作業中にはPythonなどのコードが自動生成・実行され、表計算や可視化も自動で行われるため、単なる文章作成を超えた多機能な作業が可能です。
現在この機能はProユーザー向けに提供されています。
パワポやスライドのプレゼン資料作成にAIを活用する注意点
AIツールを活用したプレゼン資料作成は、効率化の面で大きなメリットをもたらしますが、注意が必要な点もあります。
この章では、情報の正確性や機密データの取り扱い、オリジナリティの確保について詳しく解説します。
注意点1：情報の正確性の確認
AIを活用してプレゼン資料を作成する際は、生成されたデータや内容が正確かどうかを必ず確認し、特に統計情報や市場分析などの重要な情報については信頼できる出典を再確認する必要があります。
AIは膨大なデータを基に推論を行いますが、事実と異なる情報や文脈に合わない表現を生成する場合があるため、内容の整合性や正確性を見直すことが重要です。
例えば、市場シェアや業界動向を示すグラフがAIによって生成された場合、そのデータが最新であるか、具体的な出典が明記されているかを検証することで、資料の信頼性を確保できます。
さらに、スライド内の言葉遣いや専門用語の使用が聞き手にとって適切であるかをチェックし、必要に応じて表現を修正することで、プレゼンの質を高めることができるでしょう。
注意点2：機密情報の取り扱い
プレゼン資料作成AIを利用する際、機密情報が外部に漏れるリスクがあるため、データの扱いに細心の注意を払う必要があります。
多くのAIツールはクラウド上でデータを処理するため、顧客情報やビジネス戦略などの機密性の高い内容は入力前に慎重に判断するべきです。
利用するツールのプライバシーポリシーを確認し、アップロードした情報がどのように保管・利用されるのかを事前に把握してください。
たとえば、Gammaのプライバシーポリシー（一部）は以下の通りです。
あなたの個人情報の使用方法
私たちは、以下の目的で、または収集時に別途説明した目的で、あなたの個人情報を使用することがあります：
サービスの提供と運営
私たちは、以下の目的であなたの個人情報を使用することがあります：
- サービスおよび当社の事業の提供、運営、改善のため
- サービスのパーソナライズのため（以前にログインしたデバイスを記憶したり、サービスの利用中に行った選択や設定を記憶することを含みます）
- サービスに関するお知らせ、アップデート、セキュリティ警告、サポートや管理関連のメッセージなどを送信するため、あなたと連絡を取るため
- あなたが参加するイベントやコンテストについて連絡を取るため
- あなたのニーズや関心を理解し、サービスおよび当社からのコミュニケーションをパーソナライズするため
- サービスに関するサポートを提供し、ご要望・ご質問・ご意見に対応するため
また、必要に応じて、データを匿名化する、非公開情報を削除するなどの工夫を行い、リスクを最小限に抑えることが重要です。
注意点3：オリジナリティの確保
プレゼン資料作成AIを活用する際、生成されたスライドの内容やデザインにオリジナリティを加えることが大切です。
AIが提案するテンプレートやコンテンツは効率的ですが、他のユーザーが同じツールを使用している場合、似たような資料になる可能性があります。
そのため、フォントや配色を変更したり、独自のアイコンや画像を追加したりして、プレゼンの内容が自分のブランドや目的に合致するよう調整しましょう。
さらに、AIが作成した文章やグラフをそのまま使用せず、必要に応じて修正や追加を行うことで、聞き手にとってより説得力のあるプレゼンに仕上げられます。
まとめ
AIを活用したプレゼン資料作成ツールは、作業時間の短縮・データの視覚化・コンテンツの最適化を強力にサポートします。
無料ツールの中では、特に「イルシル」が初心者におすすめです。
プレゼン資料作成以外にも使いたい場合には、多機能な「Canva」も良いかもしれません。
より高度な機能を求める場合は、「Microsoft 365 Copilot」や「Google Workspace」といった有料の総合AIツールが役に立ちます。
これらのツールを使いこなすことで、プレゼン用の資料やスライドが、効率良く作成できるようになるでしょう。
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