OpenAI、Gensparkとのパートナーシップの内容を公開

出典:Genspark ships no-code personal agents with GPT-4.1 and OpenAI Realtime API | OpenAI

OpenAIはこのほど、AIスタートアップのGenspark(ジェンスパーク)とのパートナーシップの軌跡を公開し、AIエージェント「Super Agent」の急成長を支える技術的背景や連携の詳細を明らかにしました。

両社の協業により、Gensparkはわずか45日で年間経常収益約50億円という驚異的な成長を遂げています。

Gensparkは現在、複雑な作業をノーコードで自動化するAIエージェント「Super Agent(スーパーエージェント)」を運営しています。Super Agentは、OpenAIが提供する最新のマルチモーダルモデルとリアルタイムAPIを活用し、テキストや画像、さらには自然な音声での会話を通じて、電話予約やプレゼン資料作成、動画制作など幅広いタスクをこなします。

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このSuper Agentの核となる技術の1つが、OpenAIの大規模言語モデル「GPT-4.1」です。GPT-4.1は、最大100万トークンという巨大なコンテキストウィンドウを持ち、長文書類の全文分析や構造化された情報出力を可能にしています。

また、リアルタイムAPIを活用した「Call For Me」機能は、人間の代わりに実際の電話をかけ、相手と自然に会話を行える画期的なサービスです。特に日本では、AIが退職の連絡を雇用主に代行するユニークな用途がSNSなどで話題を呼びました。

GensparkはもともとAI検索エンジンとして2024年にサービスをスタートしましたが、ユーザーの関心が単なる情報検索から具体的な成果物を求める方向へと移ったことから、2025年4月に現在のエージェント型AIサービスへと大胆に方針転換を行いました。

この戦略は功を奏し、リリース後わずか45日間で年間経常収益(ARR)が3600万ドル(約50億円)に到達するなど、急激な成長を遂げています。この成果をわずか20人の小規模チームが、広告費を一切使わずに実現した点も注目されています。

GensparkのCTO兼共同創業者のケイ・ジュー氏は、「OpenAIは我々を最初期から支援してくれました。単にAPIを提供しただけでなく、迅速な製品開発から市場投入、スケールアップまでを可能にした重要なパートナーです」と、その連携の重要性を強調しています。

両社は今後、AIエージェント技術の活用範囲をさらに広げ、ウェブ閲覧支援機能や書類作成支援機能など、新たな領域へと進出する計画です。

Gensparkの成長を後押ししたOpenAIのマルチモーダルAPIは、これからも両社の協業の中心に位置づけられています。OpenAIとGensparkの協業は、AI活用の新たな可能性を示していると言えるでしょう。


出典:Genspark ships no-code personal agents with GPT-4.1 and OpenAI Realtime API | OpenAI

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