最近話題の「Gensparkとは一体どのようなAIサービス？」と感じていませんか？
Gensparkはどこの国のAIで、日本語での使い方や安全性も気になるところです。
本記事では、複数のAIを束ねるGensparkスーパーエージェントの全貌から、具体的な使い方、気になる安全性や日本語対応の状況まで解説します。
本記事を読めば、Gensparkに関するあらゆる疑問が解消され、あなたの業務を効率化する最適な活用法が見つかります。
Gensparkとはどこの国のAI？安全性や日本語対応についても解説
安心してGensparkを使い始めるためには、まず基本情報の確認が大切です。
開発元や対応言語、安全性など、使う前に知っておきたい情報をご紹介します。
どこの国のAI？開発会社MainFuncとは
Gensparkは、アメリカ合衆国のカリフォルニア州に本社を置く「MainFunc Inc.」が開発・提供しているサービスです。
同社はAI技術の研究開発を専門とする企業で、特に自律型AIエージェントの分野で注目を集めています。
2025年2月には、著名な投資家から1億ドル（約150億円）もの大規模な資金調達に成功しており、企業の将来性と技術力が高く評価されていることがうかがえます。
We’ve raised $100M and closed our Series A funding round!
シリーズAで1億ドルを調達しました！
出典：mainfunc.ai
MainFunc Inc.の強力な財務基盤は、サービスの継続的な開発と安定した提供を支える重要な要素であり、ユーザーにとっての安心材料となるでしょう。
日本語対応・セキュリティの特徴
Gensparkは、2025年時点で完全な日本語対応を実現しています。
操作画面（UI）はもちろん、検索・会話・生成出力まで、すべて日本語で利用できます。
また、AIデータ保持機能のオン／オフもユーザーが自由に設定可能です。
安全対策については、以下のように語っています。
We implement reasonable safeguards to protect the personal information that we collect from you. Your data will be stored on Microsoft Azure in accordance with its applicable policies and requirements data storage and retention (accessible here: Privacy in Azure). We make no independent representations or warranties as to the policies, practices, or procedures of any third party.
当社は、お客様から収集した個人情報を保護するために、合理的な保護措置を講じます。 お客様のデータは、Microsoft Azureの適用されるポリシーおよび要件データ保存および保持（ここからアクセスできます：Azureにおけるプライバシー）に従って、Microsoft Azureに保存されます。 当社は、いかなる第三者のポリシー、慣行、または手順についても、独自の表明または保証を行いません。
出典：MainFunc公式
セキュリティ方針やデータ運用の内容は、利用前に一通り目を通しておくと安心です。
【2025年最新】Gensparkのアップデート情報まとめ
2025年5月から6月にかけて、Gensparkはユーザー体験を大幅に向上させる複数のアップデートを実施しました。
特に、AIチャットの無制限利用や「AI Drive」の発表、ChatGPTの最新モデル「o3 Pro」の開放などが注目されています。
以下の表に主要な更新内容をまとめました。
| 実施日 | アップデート内容 | 概要 |
|---|---|---|
| 2025年5月 | Plus/ProプランでAIチャット無制限利用解禁 | Plus／Pro会員はAIチャット機能を無制限で利用可能に |
| 2025年5月 | Genspark AI Drive発表 | 完全自律型ダウンロードエージェント兼クラウドストレージハブをリリース |
| 2025年6月 | 「Genspark AIブラウザ」リリース | 700以上の外部ツールと連携可能なMCP搭載ブラウザクライアントを提供開始 |
| 2025年6月 | ChatGPT最新モデル「o3 Pro」を全ユーザー無料開放 | 無料プランでもo3 Proを試せ、Plus会員は回数無制限で利用可能に |
| 2025年6月 | AI音声ニュース配信「AI Pods for News」公開 | 人間らしい抑揚のAI合成音声でウェブ経由のニュース配信サービスを開始 |
これらのアップデートにより、Gensparkはより柔軟かつパワフルな情報収集・生成ワークフローを提供可能となりました。
今後の機能拡張にも期待したいところです。
Gensparkのスーパーエージェントとは？複数AIを束ねる実行型エンジン
ユーザーの代わりに作業を実行してくれるのが、Gensparkの「スーパーエージェント機能」です。
複数のAIエージェントを指示に応じて統合・制御する仕組みで、ユーザーの要望に合わせて最適なAIを自動的に連携させ、作業を実行します。
いわば「AIたちの指揮官」のような存在で、タスクの内容に応じて専門AIを自動起動し、作業を分担させます。
たとえば、「Gensparkのプレゼン資料を作って」と指示するだけで、以下のようなAIが役割分担して作業を進めます。
- 調査用のAIが情報を収集
- 要約AIがポイントを整理
- 画像生成AIがビジュアル素材を作成
- すべてをまとめて資料として出力
従来であれば複数のツールや手作業が必要だった工程を、ひとつの指示だけで自動化できるのが最大の特長です。
また、処理の途中で条件を確認したり、追加の指示ができるなど、対話による調整にも対応しています。
使えば使うほど、その賢さと実行力に驚かされることでしょう。
GensparkのAIドライブとは？ファイル収集・保存・再利用のハブ機能
Gensparkの「AIドライブ」は、単なるストレージではなく、情報収集・整理・再利用までを一元化する革新的なファイル管理ハブです。
完全自律型のダウンロードエージェントが搭載されており、指示ひとつでウェブ上のあらゆる形式のファイルを自動収集・整理・保存します。
主な特徴は以下の通りです。
- 自然な指示で画像や論文を自動収集・整理
- 動画やPDFも数分で保存可能な直感操作
- 保存データを他エージェントと連携し動画化や要約も実行
手作業で行っていた煩雑な収集作業が不要になり、業務の効率が飛躍的に向上します。
AIドライブは「収集・分析・生成」をひとつの場所で完結させ、情報整理にかかる手間を軽減します。
Gensparkの生成系エージェント一覧
Gensparkは、クリエイティブなコンテンツ制作から事務作業まで、あらゆる「生成」タスクを自動化する多様なエージェント群を提供しています。
【AI Slides】プレゼン資料自動生成
AI Slidesは、複数のファイルやデータをまとめて活用し、プレゼン資料を自動で作成できるエージェントです。
資料作成に時間をかけたくない方でも、直感的に操作できます。
主な特徴は以下の通りです。
- 異なるファイル形式を同時にアップロードして利用可能
- デザインやレイアウト調整、動画の埋め込みなどに対応
- リサーチ・分析・資料化まで、作業を自動化して効率化
生成したスライドはダウンロードや共有もでき、そのままプレゼンや資料配布に活用できます。
「効率的に、見映えの良い資料を作りたい」という場面に最適です。
AIスライドの使い方については、以下の記事で詳しく解説しています。
【AI Sheets】スプレッドシート自動化
AI Sheetsは、Google Sheetsのアドオンとして機能し、スプレッドシート業務を根底から変える可能性を秘めたエージェントです。
セル内に「=AI()」という独自の関数を記述するだけで、Web検索、データ分析、文章の翻訳・生成といった複雑な処理を実行できます。
例えば、企業リストを入力し、隣のセルに「=AI(“C2の企業の公式サイトURLを検索して”)」と入力すれば、自動でURLが入力されます。
また、リアルタイム検索や画像認識による代替テキストの自動入力にも対応しています。
手作業でのデータ入力や整形といった単純作業の負担を大幅に軽減するツールです。
【Image Studio】画像生成
自然文（プロンプト）からイメージ画像やバナーを自動作成してくれる機能です。
デザインスキルがなくても、視覚的に魅力ある画像を数秒で生成できます。
主な特徴は以下の通りです。
- 「夏っぽいバナー」「IT系のアイキャッチ」など、言葉から画像を生成
- 文字入れやサイズ変更、トリミングもAIが自動対応
- SNS投稿やプレゼン資料に使えるテンプレートも充実
生成した画像はダウンロード可能で、そのまま資料や投稿素材に活用できます。
「人目を引くビジュアルを手軽に作りたい」という場面に最適です。
【Video Generator】動画生成
Video Generatorは、テキストや画像から最大10秒の短尺動画を自動生成できる機能です。
SNS投稿や商品紹介、教育用コンテンツなど幅広い場面で活躍します。
主な機能は以下の通りです。
- シンプルなプロンプト入力で動画を生成
- Gemini Veo3やKling V2.1 Masterなど複数の最新モデルを選択可能
- 作成した動画は即ダウンロードして活用可能
以下の動画は、Kling V2.1 Masterで「生成AIの仕組みを説明する動画」と入力して生成されたものです。
短時間で高品質な動画が必要な場面で、誰でも手軽に活用できるツールです。
【Virtual Try-on】ファッション試着AI
Virtual Try-onは、アパレルECサイトでの試着体験をオンライン上で再現できるエージェントです。
自分に似合うかやサイズ感が不安な方でも、購入前にイメージを確認できます。
主な機能は以下の通りです。
- 服の画像と自身の写真をアップロードするだけでバーチャル試着
- AIがリアルな着用イメージを自動生成
- オンラインショッピングの不安や迷いを軽減
これまで実店舗でしか得られなかった試着体験を、どこからでも簡単に楽しめます。
Gensparkのリサーチ・分析エージェント一覧
ビジネスにおいて最も時間のかかる業務の一つが、情報収集と分析です。
Gensparkは、このリサーチプロセスを劇的に効率化し、得られる情報の質を高めるための専門エージェントを提供しています。
【Deep Research】高度情報収集・可視化
Deep Researchは、高度な情報収集と分析を自動で行うリサーチエージェントです。
テーマを指示するだけで、信頼性の高い論文や市場レポートなどを横断的に調査し、構造化されたレポートやグラフとして出力します。
主な特徴は以下の通りです。
- 複数の情報源を統合し自動で収集
- 図や表など視覚的にわかりやすく整理
- リサーチ時間を短縮し意思決定を支援
膨大な情報から本質的な洞察を効率よく得られるため、専門的な調査を行うアナリストやコンサルタントにとって非常に有用です。
情報収集の質とスピードを高めたい方におすすめです。
【Fact Check】信頼性検証
Fact Checkは、AIが情報の正確性と信頼性を自動で検証するエージェントです。
インターネット上の文章やデータに対し、信頼できる情報源との照合や他ソースとの矛盾チェックを実行します。
主な特徴は以下の通りです。
- 信頼性の高い出典との自動照合
- 複数情報源を用いたクロスチェック
- 誤情報の判別により判断を支援
レポートや記事の執筆、意思決定などにおいて、情報の正確性を担保する手段として活用できます。
フェイクニュースや誤情報に惑わされるリスクを減らし、信頼性の高い情報を得られやすくなります。
【AI Browser】700+ツール連携自動操作
AI Browserは、Gensparkの能力をWebブラウザ全体に拡張する画期的なエージェントです。
700以上の外部ツールやウェブサービスと連携可能な「Model Context Protocol (MCP)」を搭載しており、ユーザーの指示に基づいて、ブラウザ上の操作を自動実行します。
例えば、「YouTubeで話題の動画タイトルと再生回数をリスト化して、スプレッドシートに整理して」といった指示を出します。
すると、AIが実際にブラウザを操作してタスクを完了させます。
自動実行により、日常的なWeb上の定型作業から解放され、より創造的な業務に集中する時間を生み出します。
現在AI Browserは、macOSでのみ利用可能で、Windows版は近日公開となっています。
Gensparkのコミュニケーションエージェント一覧
Gensparkは、コミュニケーションを自動化・効率化する多彩なエージェントを提供しています。
電話代行や音声ニュース配信など、日常からビジネスまで幅広く活用できます。
【AI Call Assistant】通話代行
通話代行エージェントは、AIがユーザーに代わって電話をかける革新的な機能です。
レストラン予約や各種問い合わせなどを自動で行い、自然な音声対話で対応します。
活用シーンは次のようなものがあります。
- レストラン・美容院・病院などの予約やキャンセル
- 出張先や宿泊施設への連絡
- イベントや店舗の空き状況の確認や案内依頼
ユーザーは用件を入力するだけでOKです。
エージェントが自動で電話をかけ、内容を正確に伝えてくれます。
さらに通話内容はすべてテキストで記録され、あとから確認も可能なので、やり取りの漏れや聞き逃しを防げる安心設計です。
「今すぐ電話して確認したいけど手が離せない」といったときに、大きな助けとなる機能です。
【AI Pods for News】音声ニュース配信
AI Pods for Newsは、利用者ごとにパーソナライズされたニュースを、会話形式のポッドキャストで配信するエージェントです。
毎日の通勤や家事の合間でも、自分専用の最新ニュースを「ながら聴き」できます。
主な特徴は以下の通りです。
- AIキャラクター同士が対話する自然な音声ニュース
- 興味や関心に合わせてニュース内容を自動カスタマイズ
- テキストの読み上げだけでなく、会話形式で理解しやすい
忙しい日々でも、楽しく効率的に情報収集できる新しいニュース体験を実現します。
【AI Chat】多モデル統合チャット
AI Chatは、Gensparkの標準チャット機能で、複数の高性能なAIモデルが連携して回答します。
利用者は、OpenAI「o3-pro」などの最新モデルをタスクに応じて選択でき、常に最適なAIと対話可能です。
主な特徴は以下の通りです。
- 用途や内容に合わせてAIモデルを自由に切り替え
- Gensparkが自動で最適なモデルを選択することも可能
- Plus/Proプランなら回数無制限で利用可能
日々の質問やアイデア出し、壁打ちのパートナーとして幅広く活用できます。
【AI Translate】翻訳エンジン
Gensparkの翻訳エンジンは、Google TranslateやGPT-4oなど複数の最新AIモデルを用途に応じて切り替えられるのが特長です。
単なる直訳ではなく、文脈やニュアンスも考慮した自然な翻訳が可能です。
主な特徴は以下の通りです。
- 主要な国際言語（英語・中国語・フランス語など）に幅広く対応
- 使うAIモデルを手動選択、または自動で最適化（Mixture-of-Agents機能）
- 語順や語調も自然な訳文で、専門用語も正確に処理
複数言語を扱うビジネスや学習シーンで、効率的に高品質な翻訳を実現します。
Gensparkの料金プランを比較｜Free・Plus・Proの違い
Gensparkは、基本機能を試せるFreeプランを提供しており、登録だけでAIチャットや一部機能が利用可能です。
Freeプランでは、毎日200クレジットが付与されますが、未使用分は翌日に繰り越せません。
個人で試したい方や初心者に適しており、機能制限はあるものの、導入に最適な選択肢です。
本格的に活用したいユーザーには、PlusプランとProプランが用意されており、どちらも回数無制限で利用可能です。
また、クレジットだけを追加購入できる「クレジットパック」も用意されています。
クレジットパックは月額契約なしで購入でき、有効期間は3か月です。
以下に、最新の各プラン内容を比較しています。
| 項目 | Free | Plus | Pro | Credits Pack | Credits Mega Pack |
|---|---|---|---|---|---|
| 月額料金 | — | $24.99 約3,750円 | $249.99 約37,500円 | $20 約3,000円 | $40 約6,000円 |
| 年額料金 | — | $239.99 約36,000円 | $2399.99 約360,000円 | — | — |
| クレジット/月 | — | 10,000 | 125,000 | 10,000 3ヶ月有効 | 20,000 3ヶ月有効 |
| ストレージ | 制限あり | 50 GB | 1 TB | — | — |
| 利用可能なモデル | 制限あり | GPT-4.1 o3 o4-mini-high Claude 3.7 Sonnet Gemini 2.0 Flash Gemini 2.5 Pro DeepSeek V3 DeepSeek R1 その他 | 同左 | — | — |
| 画像生成モデル | 制限あり | GPT Image FLUX 1.1 Ultra Ideogram 2a Recraft V3 DALL·E 3 Gemini Imagen 3 など | 同左 | — | — |
| ビデオ生成モデル | 制限あり | Kling V2.1 Master Kling V2.0 Master Kling V1.6 Pro Kling V1.6 Seedance Lite MiniMax Hailuo-02 Standard MiniMax Video-01-Live Subject Reference PixVerse V4.5 Turbo PixVerse V4 Turbo DreamMachine Gemini Veo 3 Gemini Veo 2 Wan V2.1 Hunyuan Vidu Runway など | 同左 | — | — |
Gensparkの始め方と使い方｜登録・初期設定と基本操作
Gensparkの利用開始は非常に簡単です。
ここでは、アカウント登録からダッシュボードの基本的な使い方、そして情報を効率的に整理するための便利な機能を解説します。
アカウント登録手順
Gensparkの利用を始めるには、まずアカウント登録が必要です。
以下の手順に沿って、登録からログインまでを進めましょう。
Google・Microsoft・Appleアカウント、またはメールアドレスで登録します。
メールアドレスの場合は、パスワードを設定してアカウントを作成します。
以上でアカウント登録は完了です。
続いて、ダッシュボードの使い方を確認してみましょう。
ダッシュボード概要
ログイン後に表示されるのが、Gensparkのメイン操作画面です。
検索・チャット・各種エージェント操作が一画面にまとまっており、初めてでも迷わず使える設計になっています。
画面の構成は次の通りです。
- ①左側メニュー
-
ホームやスーパーエージェント、AIスライドなどの主要機能にすぐアクセスできます。
- ②中央の入力欄
-
「何でも尋ねて、何でも作成」と書かれたボックスに自然文で指示を入力できます。
- ③下部のコンテンツ一覧
-
ニュースや生成されたコンテンツ例がカード形式で並び、閲覧・活用が簡単です。
画面全体が日本語に対応しており、直感的に操作可能です。
情報整理テクニック【Sparkpage・ブックマーク】
Gensparkでリサーチや分析を行うと、多くの情報が集まります。
集めた情報を効率的に整理・管理するために、「Sparkpage」と「ブックマーク」という2つの便利な機能が用意されています。
ブックマークは、一般的なブラウザのブックマークと同様に、重要なWebページや参考になったチャット履歴を保存しておく機能です。
一方、Sparkpageはより高機能で、複数の情報ソースを1つのページにまとめて、自分だけのデジタルノートやレポートを作成できる機能です。
「Sparkpage」と「ブックマーク」機能を活用することで、Genspark内での作業がよりスムーズになり、知識の蓄積と再利用が容易になります。
まとめ
本記事では、革新的なAIプラットフォーム「Genspark」の特徴を多角的に解説しました。
Gensparkは、米国MainFunc社が開発した、安全で高機能な実行型AIツールです。
主な特徴は以下の通りです。
- 複数の専門AIを統合するスーパーエージェント搭載
- 資料作成や電話代行まで自律的に実行可能
- 無料プランから始めて柔軟に有料プランを選択可能
日本語にも完全対応しており、初心者でも安心して導入できます。
まずは無料プランで、未来型のワークスタイルを体験してみてください。