ChatGPTのsearchGPTとは?使い方やPerplexityとの違い!いつから利用開始?

今、ChatGPTの「Browse with Bing」を踏襲した「searchGPT」が話題となっています。

searchGPTは従来のものとは異なり、検索に特化した検索専門AIという立ち位置になると言われていますが、まだテスト段階であるため全ユーザーに対しての実用段階ではありません。

そんなsearchGPTの特徴や同様のAI検索エンジンであるPerplexityとの違いについて、本記事では詳しく解説していきます。

目次

ChatGPTのsearchGPTとは?3つの特徴を紹介

ChatGPTの新機能ともなりうる「searchGPT」は、AIによる高度な検索体験を提供する次世代型の検索エンジンです。

従来の検索エンジンが提供するリンクのリストを越えて、ユーザーの質問に対して直接的かつ具体的な回答を生成することを目指して開発されています。

ここでは、searchGPTの持つ3つの主要な特徴について詳しく紹介していきます。

WEB上の情報から質問に答えるAI検索

searchGPTの最大の特徴は、インターネット上の膨大な情報をもとにリアルタイムで質問に答えることができる点です。

従来の検索エンジンでは、ユーザーが自らキーワードを選び、それに合致する情報を集めて回答を導き出す必要がありましたが、searchGPTではその手間を省くことができます。

例えば、「最新のスマートフォンのレビューを教えて」といった質問に対して、searchGPTはウェブ上のレビュー記事やユーザーのフィードバックを瞬時に集め、総合的な評価やおすすめの機種を提案してくれます。

そのため、情報収集にかかる時間を大幅に削減できるため、ユーザーはより効率的に満足のいく答えを得られるようになります。

人の手で検索上位の10記事を見て特定の情報を集める時間を考えると、searchGPTを利用してWEB上にある数百数千の情報を瞬時に集めてくれるのは非常に魅力的といえます。

情報の引用元を表示してリンクする

searchGPTは提供する回答の信頼性を高めるために、引用元を明示する機能も備えています。

例えば、健康に関する質問に対しては医療専門サイトや信頼性の高い論文を元にした情報を提示し、そのリンクも併せて表示してくれます。

出典:OpenAI

これにより、ユーザーは提示された情報の出典を直接確認できるので、さらに調べたい場合はそのリンクを辿ってより詳細な情報にアクセスすることが可能となります。

そして、従来の検索エンジンと異なり、searchGPTは単にリンクを羅列するのではなく、具体的な情報を基にした回答を提供しつつその信頼性を裏付けるソースを示す点で、より安心して便利に利用できるツールとなっています。

テキストだけでなくグラフや表で視覚的に回答

searchGPTのもう一つの大きな特徴は、視覚的な情報提示能力です。

ユーザーの質問に対して単にテキストで答えるだけでなく、グラフや表、チャートを使ってデータを視覚化して提供してくれます。

本来であれば、集めた情報をさらに時間をかけてExcelなどを利用してグラフ化することでようやく視覚的にもわかる情報となりますが、searchGPTを使えば一発でこれが完結してしまうのが便利なところです。

例えば経済データに関する質問に対しては、株価の推移を示すグラフや国別のGDPを比較する表を自動生成し、ユーザーに分かりやすい形で提示してくれます。

そのため、複雑なデータも比較的簡単に理解できるようになり、情報を理解する手助けとなってくれます。

また、視覚的にデータを作成することが苦手な人にとっても簡単にデータを作成してくるので、業務上の作業としても非常に活用できるかもしれません。

この機能は特にビジネスや教育の場で有用であり、データ分析やレポート作成の効率を劇的に向上させることが期待されています。

searchGPTの使い方はまだ一般公開されていない!いつから利用開始?

現時点ではsearchGPTはプロトタイプ段階にあり、一般公開されていません。

OpenAIによれば現在は限定されたユーザーを対象にテストが行われており、一般ユーザーがアクセスできるようになる時期については未定とのことです。

通常のChatGPTユーザーはまだsearchGPTを試すことはできませんが、ウェイティングリストに登録することで、早期アクセスのチャンスを得られる可能性があります。

公開直後にすぐに利用してみたい方は、ぜひウェイティングリストに登録しておくことをおすすめします。

ウェイティングリストの登録は終了しました。

searchGPTは多くの期待が寄せられているため、今後の展開に注目です。

searchGPTとPerplexityの違いは出版社やクリエイターとの提携

searchGPTとPerplexityの大きな違いの一つは、出版社やクリエイターとの提携の有無でしょう。

Perplexityはその精度の高い検索能力で知られていますが、一部の出版社との間でコンテンツ使用を巡るトラブルが報告されています。

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一方、OpenAIはThe AtlanticやNews Corpなどの大手メディアとの提携を進めており、信頼性の高い情報を提供できるように努めています。

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searchGPTのリリースにおいても、The Atlanticのニコラス・トンプソンCEOがコメントを寄せています。

「AI 検索は、人々がインターネットを利用する上で重要な方法の 1 つになるでしょう。初期段階では、ジャーナリズムと出版社を評価、尊重、保護する形でテクノロジーを構築することが非常に重要です。このプロセスで OpenAI と提携し、読者が The Atlantic を発見するための新しい方法を生み出すことを楽しみにしています。」

出典:SearchGPT is a prototype of new AI search features | OpenAI

この提携によりsearchGPTは信頼性の高いニュースや分析を含む回答を提供できるため、データの信ぴょう性が高いと言えます。

これにより、ユーザーは安心してsearchGPTを利用できる環境が整えられており、今後の検索エンジンの在り方に大きな影響を与える可能性があるといえます。

※現在はPerplexityも出版社へ収益が還元されるシステムを構築しています

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まとめ

ChatGPTの「searchGPT」は、従来の検索エンジンとは異なる次世代型の検索体験を提供するAIツールとして注目を集めています。

searchGPTは、インターネット上の膨大な情報をもとにユーザーの質問に対して直接的で具体的な回答をリアルタイムで生成することができます。

さらにその回答の信頼性を確保するために情報の引用元を明示し、出典をリンクで提示する機能を持っている他、テキスト情報に加え、グラフや表といった視覚的なデータも提供できる点も大きな特徴です。

現時点でsearchGPTはテスト段階にあり、一般ユーザーへの公開はまだ行われていませんが、ウェイティングリストに登録することで早期アクセスの機会を得ることができます。

searchGPTによる検索は、従来より正確で信頼性の高い情報提供が可能となっているため、ユーザーは安心して利用できる環境が整えられており、今後の検索エンジンの在り方に大きな影響を与える可能性が期待されています。

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