「DeepSeek-R1」が米テック株を直撃 Nvidia株価17%急落もトランプ大統領は「前向き」に評価

出典:President Donald J. Trump/X


中国のスタートアップDeepSeekが開発した新しい大規模言語モデル「DeepSeek-R1」の登場により、米国のテクノロジー株式市場が大きな打撃を受けています。

特に半導体大手Nvidiaの株価が17%急落し、単日で5,890億ドル(約87兆円)の時価総額が消失する事態となりました。これは、上場企業の単日での価値損失として過去最大規模となります。

DeepSeek-R1は、米OpenAIの最新モデルに匹敵する性能を持ちながら、より低コストでの開発を実現したとされています。この革新的なアプローチは、既存のAI開発の常識を覆すものとして市場に衝撃を与えました。

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中国発「DeepSeek-R1」、OpenAIに匹敵するAIモデルが商用利用可能で登場 中国のAIラボ「DeepSeek」は、新しい推論型AIモデル「DeepSeek-R1」を発表しました。 このモデルは、OpenAIの「o1」と同等の性能を持ち、MITライセンスのもとで提供されるため、商用利用や再配布が自由に行えます。 R1は、最先端の技術を活用した大規模AIモデルで、物理学、科学、数学などの分野で高い信頼性を示しています。

この影響は個人資産にも及び、OracleのLarry Ellison会長は276億ドル、NvidiaのJensen Huang CEOは208億ドルの資産価値の減少を経験しました。

トランプ前大統領は下院共和党の会合で、この開発を「ポジティブな進展」としながらも、米国産業への「警鐘」であると評価。「より高速で、はるかに低コストなAI開発手法への道を開くもの」とコメントしています。

JPモルガンのアナリスト、サンディープ・デシュパンデ氏は、「DeepSeekの低コストでの成功は、AIへの投資サイクルが過大評価されている可能性を投資家に示唆している」と指摘しています。

この出来事は、米国のAI技術覇権に対する新たな挑戦として、グローバルなAI開発競争の様相を一変させる可能性を示唆しています。


出典:DeepSeek Panic Live Updates: Trump Praises Development As A ‘Positive’

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