Anthropic、「Claude Fable 5.1」と限定提供の「Claude Mythos 5.1」を発表

Anthropic、「Claude Fable 5.1」と限定提供の「Claude Mythos 5.1」を発表
出典:Introducing Claude Fable 5.1 and Claude Mythos 5.1 \ Anthropic

Anthropicは、「Claude Fable 5.1」と「Claude Mythos 5.1」を発表しました。両モデルは同一の基盤モデルを用いながら、安全対策の水準を変えた製品です。Fable 5.1は一般提供を開始し、Mythos 5.1はサイバーセキュリティーと生命科学の業務を支援するための安全対策を備え、信頼されたアクセスプログラムを通じてのみ利用できます。

同社は、Fable 5.1をコーディング、知識労働、長時間にわたる問題解決のためのモデルとして位置付けています。トークン課金の利用では、入力済み・保存済みのデータを読み込むキャッシュ読み取りの価格を下げることで、典型的な作業における料金はFable 5より推定25%低くなると説明しました。自律的に複数の作業を進める性質が強い利用では、削減幅が最大で約45%に達する場合もあるとしています。

利用時の推論量を示す「effort」設定では、Claude CodeのFable 5.1はHighが初期設定で、Claude CoworkとClaude.aiではMediumが初期設定です。Anthropicによると、LowまたはMediumで使った場合でも、Fable 5と同等かそれ以上の結果をより低いコストで得られるといいます。

ベンチマークでは、エージェント型科学研究を測るTerminal-Bench-Science 0.1でFable 5.1が52.6%、Fable 5が24.7%、Opus 5が29.0%でした。エージェント型コーディングのTerminal-Bench 4.0ではFable 5.1が55.8%、Mythos 5.1が60.9%、Fable 5が42.0%を記録しています。また、知識労働を測るGDPval-AA v2は1853、業務ワークフローのAutomationBenchは31.4%、CursorBench 3.2.0は73.4%でした。これらの評価でFable 5.1は本番用の安全対策を有効にしており、介入があった一部の課題ではスコアがゼロとなったため、同社は性能に影響する可能性があると注記しています。

安全面では、無害な内容を誤って検知する「誤検知」を改善しました。サイバーセキュリティー分野では従来より誤検知を60%減らしたといい、Fable 5.1はソフトウェア脆弱性の発見に利用できる一方、その脆弱性を悪用するためのエクスプロイト開発には使えない設計です。生命科学では、米政府との協力で開発したアクセスプログラムを設け、Mythos 5.1の高度な生物学機能を利用可能にする方針で、科学者向けの登録受付を近く開始する見込みです。

さらに同社は、企業顧客向けに「Enterprise Frontier Safeguards(EFS)」を段階的に提供します。顧客が完全に管理するクラウド基盤にデータを保存し、Anthropicが保持しないことで、ゼロデータ保持方針と同等のプライバシーを実現しつつ、不正利用の防止を目指す仕組みです。提供開始は今秋後半を予定し、それまでの間は対象顧客がFable 5.1をゼロデータ保持で利用できます。


出典:Introducing Claude Fable 5.1 and Claude Mythos 5.1 \ Anthropic

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